母乳の汚れやシミの洗濯方法をクリーニングのプロが解説

赤ちゃんの命の源でもある大切な母乳ですが、服に付いてしまうとなかなか落ちにくいシミや汚れと変わってしまいます。
ただでさえ赤ちゃんのお世話で忙しいママにとってはできるだけ家事には時間をかけたくないもの。
ここでは簡単にできる家庭での洗濯方法から、クリーニングに出す時のポイントをご紹介します。
母乳の汚れやシミが取れない原因
赤ちゃんのお世話をしているとママの服に付いてシミになったり、赤ちゃんが吐き戻してベビー服やその周りのものが汚れてしまうことは多々あると思います。
その度にもちろん洗濯をしているはずですが、キレイに汚れが落ちたと思っていても後から黄色いシミとなって現れたことはありませんか。
それは母乳に含まれているタンパク質や脂質が原因です。タンパク質は時間が経つと固まり、脂質は酸化すると黄色に変色するという特徴があります。
そのため母乳が付いてしまった時にしっかり洗い落としておかないと、固くなった黄色いシミとなってからではなかなか落ちないのです。
母乳の汚れやシミの洗濯方法

時間が経つとタンパク質が固まってしまうため汚れたらすぐに水で洗うことがポイントです。タンパク質は50℃以上になると固まってしまうため洗う時は水かぬるま湯にしましょう。
そして今回は赤ちゃんの肌に直接触れるものなので、洗濯する時は洗剤が気になるママも多いのでないでしょうか。
一度で落とせるような洗浄力のある方が楽ですが、刺激が強いものでは心配です。赤ちゃんにも使えるとあっても漂白剤を使うのも抵抗があったりもします。
そこでおすすめなのが「重曹」と「台所用中性洗剤」を使った洗濯方法です。重曹は天然成分なので肌にやさしくできていますので赤ちゃんにも安心してお使い頂けます。
<準備するもの>
- 重曹
- 台所用中性洗剤
- 歯ブラシ
<洗濯方法>
- 重曹と台所用中性洗剤を1:1の割合でペーストを作ります。
- 汚れている部分に歯ブラシで塗布し繊維に馴染ませます。
- いつものお洗濯をすれば完了です。
母乳で生臭い場合の洗濯方法

次に母乳特有の臭いを取る洗濯方法を紹介します。洋服だけでなくお世話に欠かせないタオルやガーゼに母乳がしみ込んでしまって、いつまでも取れない臭いにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
母乳は衣類に付くと落ちにくいシミになるだけでなく、特有の臭いがしてこれもまた通常のお洗濯だけでは消えにくかったりもします。
母乳はママの血液からできているので、鉄っぽい臭いがしたり、ママが食べた物によっては臭いが強い日もあります。そんな臭いにも「重曹」が役立つのです。
重曹は洗浄力がアップするだけでなく、消臭効果もあるので母乳にまつわる洗濯には万能洗剤になります。臭いを取りたい時にはつけ置き洗いがおすすめです。
先程説明したシミの洗濯方法での重曹ペーストを作る時間が無い時は、とりあえずこのつけ置き洗いをしてみるだけでも良いので時間を空けずに早めに取り掛かれる方法で洗濯をしましょう。
<準備するもの>
- 重曹
- 桶
<洗濯方法>
- 桶に40℃のお湯をはり、適量の重曹を溶かし入れます。
- 消臭したい衣類を入れて30分つけ置きます。
- いつもの洗濯をすれば完了です。
通常単体では効果が得られない重曹ですが、お湯を使えばアルカリ度が高まるため効果を発揮します。
また重曹は水に溶けにくい性質もあるので使用する際はお湯を使いましょう。ただし母乳のタンパク質の汚れは50℃以上にすると固まってしまうため低すぎず、高すぎない水温は40℃が適温になります。
母乳のシミはクリーニングで染み抜き可能?
染み抜きに関してはお店によって技術の差がでやすいため、受け付けてくれたとしても時間や費用がかった割に完全に落としきれない結果に終わることもあります。
冒頭でも説明した通り、母乳はタンパク質のシミなので通常のシミや汚れと違って熱を与えるとより固まり取れにくくなるからです。
更に時間が経過したシミならより凝固して繊維に固着してしまっているため、職人の高度な技術や適切な薬剤によって酵素分解を続けていくような手間と時間のかかる作業になるでしょう。
そのため安易にシミ抜き無料と掲げているようなお店に依頼するのではなく、専門の染み抜きの知識を持った職人のいるお店を選ぶなど、事前に信頼できるクリーニング店であるかしっかり調べておくことが必要です。
赤ちゃんの肌着やお洋服はすぐにサイズが変わってしまうので、消耗品と考えて、これからも着続けたいママのとっておきのお洋服などは、クリーニングに出す事も検討してみて下さい。
coromoeでは母乳のシミも綺麗に落とす事が可能なので、ぜひご相談下さい。