不織布とビニールの洋服カバーのパターン別おすすめ度
クローゼット等の収納に洋服を保管する際に、埃、湿気やカビ、紫外線、虫やダニ、臭い等から守る為に洋服カバーをかける人も多いと思います。カバーには不織布やビニール等の素材があるが、どちらが良いのかをパターン別に紹介します。
不織布カバーとビニールカバーのパターン別おすすめ度
では、実際に8つのパターンで、どちらのカバーが良いかを紹介するので、自分の保管状況に合ったカバーを選ぶ様にしましょう。
1.洋服の埃対策のカバー
不織布 :★★★★★
ビニール:★★★★★
埃対策でカバーをかけたい場合は、不織布でもビニールカバーでもどちらでも十分に対応できます。
2.洋服の湿気や防カビのカバー
不織布 :★★★★
ビニール:★
湿気やカビ対策でカバーをかけたい場合は、ビニールカバーは通気性が悪いのでおすすめできません。例えばマスクが不織布じゃなくビニール製だったら息ができないのと同じ状態です。
不織布カバーの場合は通気性が良いので湿気が発散しカビ予防にもなります。不織布カバーに防カビ材を塗り込んでいるタイプは更にカビ予防におすすめです。
3.洋服の紫外線対策のカバー
不織布 :★
ビニール:★★★★
紫外線対策でカバーをかけたい場合は、不織布カバーは紫外線を通すのでおすすめできません。ビニールカバーの中で紫外線カットの物があるので、その場合のみ紫外線対策としておすすめできます。
4.洋服の防虫防ダニのカバー
不織布 :★★★★
ビニール:★
防虫防ダニ効果の為にカバーをかけたい場合は、ビニールカバーだと湿気が溜まるので虫やダニが繁殖しやすい状態となります。
不織布は虫やダニが発生する原因になる湿気を溜めにくいので効果的です。防虫防ダニ効果のある薬剤を塗り込んだ不織布だと更におすすめです。
5.カバーの経年劣化
不織布 :★
ビニール:★★★★★
どの程度持つのか経年劣化の観点からすれば、不織布カバーよりビニールカバーの方が素材の強度があるので、おすすめです。
買い替えの頻度など保管の質より費用面を重視される場合はビニールが良いでしょう。coromoeではクリーニング後に全ての洋服を不織布カバーに入れて返却しているので、定期的なクリーニングをcoromoeにご依頼下されば、経年劣化の心配もございません。
6.服の見やすさ
不織布 :★★
ビニール:★★★★★
カバーに入れると、どれにどの洋服が入っているのか分からなくなる事もあります。透明の洋服カバーなら直ぐに見分けがつくので、この点はビニールの方がおすすめです。
ただ、不織布は薄っすらと中が見えるので、どれがどれか全く分からないと言う事もありません。
7.洋服の臭い対策のカバー
不織布 :★★★★
ビニール:★★
匂い対策の為にカバーをかけたい場合は、ビニールの方が完全防護されそうなイメージですが、湿気がたまりやすい状態と同じで、匂いも籠りやすい状態になっているので、既に匂いが付いている状態だとキツクなるし、保管中に匂いが付いてしまうと取れず溜まっていく一方です。
不織布の場合は通気性が良いので部屋の匂いなどが付いてしまっても、部屋を喚起すれば、空気が入れ替わり匂いも低減されます。
匂いが付くという事は部屋中に匂いが充満する状態にならない限り、綺麗に洗濯し乾燥させた洋服が匂い出す事は無いので、部屋の状態を改善すべきです。
どうしても匂いが充満してしまう場合は、かなりの手間になりますが、その瞬間だけ完全密封できるにビール素材の袋などに入れましょう。そのままだと洋服にとっては良い環境ではないので、部屋の換気が済んで匂いが無くなったら取り出すと良いでしょう。
8.洋服の色落ちや色移り対策のカバー
不織布 :★★★★★
ビニール:★★
洋服を保管している状態で色落ちや色移りする大きな原因は湿気と紫外線。紫外線は色落ちの原因になるので、その観点からすればビニールカバーが良いです。ただし湿気が溜まるので、これが原因で色落ちする事もあります。
保管する際は紫外線に当たらない場所が多いので、そういう点からは湿気対策になる不織布カバーをおすすめします。色移りはカバーをかけていればどちらの素材でも防げる事が多いです。
洋服の保管にクリーニング後のビニールカバーは絶対NG
クリーニング後、返却の際にかけられているカバーは殆どの場合でビニール製です。これは保管用ではなく、返却時に汚れや埃が付かない為の一時的に利用する為の物。
クリーニングからビニールカバーに入って戻って来ると、その中には既に湿気が溜まっているし、ドライクリーニングだと薬剤が残っている場合もあります。
クリーニングから戻ってきた洋服は、必ず直ぐにビニール袋から出し、部屋干しで良いので少々の時間干して、湿気や薬剤を発散させましょう。
coromoeではクリーニング後の返却時、全ての洋服を不織布カバーに入れてお届けしております。通気性が良いので、そのまま保管して頂けます。また、オプションで防虫防カビ防ダニ効果のある薬剤を塗り込んだ不織布カバーにする事も可能です。
洋服のハンガーラックカバーより個別がおすすめ
洋服のハンガーラックをすっぽり囲ってしまうカバーは手間と言う点では非常に楽だし、防虫防カビ効果のあるカバーを使っていれば様々なトラブルに対処できるので良い点は多いです。
ただ、その仕様から洋服を詰め込んでしまっている人が多いので、通気性は悪くなりがちです。個別なら洋服の間に更にカバーとカバーが入るので、それだけでも通気性は良くなります。
ハンガーラックカバーを使う場合は、1つ1つの洋服を話して吊るす事を意識する様にして下さい。
すっぽり囲うタイプではなく、左右の端が開いているタイプもありますが、こちらは基本的に上からの埃に対処できるくらいなので、おすすめはしません。
洋服の保管は袋に入れて収納すべきかどうか?
極論になりますが、洋服を保管する際に袋に入れて収納するべきかどうかと言う点です。
カバーをかけたい人の多くは部屋の環境が洋服の保管に良くないと感じている人が多いので、先ずは部屋や収納の環境を良くするなど根本的な原因を解決する事をおすすめします。そうでないと、カバーをかけた所で大小のトラブルは発生します。
部屋の環境をある程度改善させた上で、個別に不織布カバーに入れて保管すると良いでしょう。
カバーに入れてもクローゼットなど収納がパンパンの状態だと保管には適さない状態です。収納自体の環境も見直し、着ない洋服は捨てる、シーズンオフの洋服は保管業者に預かって貰う事も考えてみましょう。