服が色褪せする原因と直し方をクリーニングのプロが解説

服が色褪せてしまうと、本来の色合いや風合いが損なわれてしまいます。高かった洋服もなんだか安っぽく見えてしまったり、みすぼらしく見えてしまってはがっかりです。
そんな色褪せは洋服の寿命とも思えるほど見栄えが変わってしまいます。故に泣く泣く捨ててしまっているお気に入りの洋服もあったかもしれません。
今回はそんな色褪せの原因を始め、直し方を紹介します。
服が色褪せする原因
色褪せは衣類において色が落ちる、色が抜ける、白っぽくなるというような表現を使うこともあるでしょう。厳密に使い分けてはいませんが、褪せるとは元の色が薄くなることを意味しますのでいずれもの場合も色褪せで間違いはありません。
一般的には色褪せと言うと直射日光が当たり、日焼けしたようなイメージ強く使われています。
考えられる原因としては大きく以下の3つです。
- 洗濯
- 紫外線
- 汗
洗濯で色褪せする原因と対処法
洗濯の中でも考えられる原因は洗浄時の摩擦や毛羽立ちなどもありますが、その中でも洗濯洗剤に含まれる「蛍光増泊剤」や「漂白剤」が大きく関係しています。
これらは衣類を白くするためのもので、逆に色物に使うと白っぽく色褪せたようになってしまいます。ワイシャツなど白物衣類に使うのはおすすめですが、色物に関しては向いていません。そのため「蛍光増泊剤」や「漂白剤」が含まれている洗剤を使用しないようにしましょう。
洗濯洗剤の成分を確認して選ぶか、おすすめなのは色褪せを防ぎながら優しく洗いあげてくれるおしゃれ着用の中性洗剤です。
色褪せは徐々に色が薄くなっていく現象ですので極力日々の洗濯では色褪せしないことを意識して行いましょう。そのためには日々繰り返すお洗濯がゆえに使用する洗剤選びは非常に重要と言えます。
紫外線で色褪せする原因と対処法
お天気の良い日はお日様に当ててカラっと干すのが好きだという方もいらっしゃるかもしれませんが、洗濯においては基本的に直射日光の当たらない陰干しをおすすめしています。
それは直射日光による日焼けや、紫外線が染料の色素を分解してしまうからです。
紫外線には殺菌効果はあるものの、光線の中でも強いエネルギーをもっているため衣類だけでなく、書籍やフローリングや畳などあらゆる場所その影響が出るほどです。
そのため紫外線は室内なら安心というわけではなく、窓際や日光の照り返しにも気を付ける必要があります。
また、蛍光灯からもごく少量ではありますが紫外線が放出されているため部屋干しでも干す位置にも注意が必要です。
なんとなく陰干しや部屋干しが良いとは思っていた方も多いかもしれませんが、それらは紫外線から守るためです。
もしお部屋の収納がオープンラックなどで長時間蛍光灯に当たる状況ならば、思い切ってLEDに照明を変えることも一つです。
汗で色褪せする原因と対処法
人の汗に含まれている成分は染料の耐久性を低下させたり、染料自体を分解させる力があります。
そのため汗をかいた洋服をそのまま放置していると色褪せが一気に進んでしまう恐れがあります。また汗はもう一つの原因でもある紫外線とセットになるとさらに加速してしまいます。
そしてクリーングに出す前はなんともなかったはずが、戻ってきたら変色していた!なんていうトラブルが起きているのも汗によって起こる色褪せがほとんどです。
毎日洗濯しているからそんなことはないと思いたいですが、汗は汚れの中でも特に厄介でいつものお洗濯だけでは落としきれず、むしろどんどん蓄積されているケースがほとんどです。
そんな汗が原因で、わずかに繊維に残っていた染料がクリーニングによって流されてしまうということになるのです。
そのため特に汗をかいた後はできるだけすぐに洗濯することや、肌に直接触れる部分には直接洗剤を塗布したり、つけ置き洗いを加えるなど汚れを落ちやすくする工夫しましょう。
服の色褪せ防止方法

洗濯時、干す時、保管時の工程に分けて紹介していきます。
洗濯時
- 裏返して洗う
- 洗濯ネットに入れて洗う
- 濃色同士で洗う
- おしゃれ着専用の洗剤を使用する
洗濯では摩擦によって染料が落ちたり、毛羽立つことで色褪せて見えたりと多く要因があります。そのため極力衣類同士の摩擦を減らすため、裏返しや洗濯ネットに入れての洗浄をおすすめします。
干す時
- 裏返しで干す
- 陰干し
先述でも説明した通り、紫外線を浴びると色褪せてしまいますので風通しの良い日陰やお部屋で干しましょう。そして衣類を裏返しにすることで生地表面の色褪せから守ることができます。
保管時
- 蛍光灯を避ける
- 防虫剤は単体で使用する
クローゼットではなくハンガーラックに収納している場合はカバーをかけるなどをして室内照明が直接当たることを防ぎましょう。
長期的に保管する場合は衣類用のUVカット加工の防虫カバーも有効的です。埃や汚れからも守れますので一石二鳥です。
防虫剤を2種類以上使用すると、それぞれのガスの成分により変色を起こしてしまう場合があるるので、単体で使用するにようにしましょう。
色褪せしやすい服の素材や種類

綿、麻、レーヨン、絹、羊毛などは紫線に弱い染料で染色されていることが多いです。そのため紫外線に当たると染料が分解されて色褪せしやすいです。
それから濃色も色が落ちやすいため注意が必要です。特に「赤」や「青」は色が抜けやすいため気をつけましょう。
色褪せした服の直し方
方法としては自分で染め直しをするか、プロにお願いするかです。家庭用染色キットを使えば自宅でもできるので、安価で時間をかけずに仕上げたい場合にはおすすめです。
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出典「Amazon」
染料・固着剤・色止め剤がセットになった初心者にでもできる染色キットです。日本製で取り扱い説明書も分かりやすく丁寧で安心です。色も豊富なので一層のことカラーチェンジに挑戦することもできます。
自分で染める過程を楽しめたり、染まり方の風合いにも愛着を持てるなら試してみると面白いでしょう。
しかし、染料と生地の相性や、やり方によっては元の色合いのような仕上がりならないリスクもあります。絶対に失敗したくない場合や、イメージ通りに仕上げたい場合はプロにお任せするのが一番です。
色褪せした服をクリーニングで直せるか?

色褪せはシミや汚れではありませんのでクリーニング店の中でも染め直しをしてくれるお店に限り可能です。事前に受け付けてもらえるかどうか確認をしましょう。
また染め直しを専門としているお店もありますので比較して選ぶことをおすすめします。
