プロが教えるモヘアの失敗しない自宅での洗濯方法

ヤギ
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モヘアはその柔らかさと風合いで人気のある素材ですが、適切なお手入れを怠ると繊細な素材ゆえに縮んでしまったり、毛玉ができたりといったトラブルが起きることもあります。

これから、美しさを保ちつつ、リスクを最小限に抑えるモヘアの自宅での洗濯方法について、専門的な知識がない初心者さんでも理解しやすいようにご紹介します。

モヘアとは

原料はアンゴラヤギで、ふわふわとした独特の質感を持つ高級繊維です。

アンゴラヤギの毛は一般的に「モヘア」と呼ばれ、この魅力的な繊維は、柔らかさと軽さ・そして暖かさからファッション業界で高く評価されています。

モヘアの原料となるアンゴラヤギは、主に南部アフリカやニュージーランドに生息しており、気候が乾燥しているからこそ、この条件がヤギの毛質を向上させる重要なポイントとなっています。

アンゴラヤギは、暑い昼間と冷涼な夜間の温度差に適応するために毛を発達させ、その結果、ふわふわでシルクのような質感を持つモヘア繊維となります。

また、モヘアは3種類に分けられます。

それぞれの特徴はこちら。

■キッドモヘア

キッドモヘアは、子ヤギの毛から作られる最高品質のモヘアの一種で、極上の柔らかさがあり、肌触りが非常に心地よく、快適な着用感を提供します。

また、繊細で軽やかな素材でありながら、優れた保温性を持ち、軽量ながらも暖かさを提供します。

自然な光沢があり、洗練された印象を与えるだけでなく、染色もしやすい特性を持っています。

これらの特長により、キッドモヘアは高級なニットウェアやアクセサリーなど、幅広いファッションアイテムに利用されています。

■ヤングゴート

若いヤギの毛から作られるヤングゴートは、特定の段階で収穫されることで得られる高品質な素材です。

第一に、非常に柔らかい手触りを持ち、肌に優しく心地よい履き心地を提供します。

繊細な繊維でありながらも、驚くほど軽量であり、繊細なデザインや柄に適しています。保温性にも優れており、軽い素材ながら暖かさを保ちます。

独自の光沢を持ち、洗練された外観を魅せるだけでなく、染色も素早く受け入れる能力があり、ヤングゴートの毛繊維もキッドモヘア同様、高級なニットウェアやアクセサリーに幅広く利用されています。

■アダルトモヘア

成熟したアンゴラヤギの毛繊維から得られる素材で、しっかりとした繊維であるため、耐久性があり、長期間の使用にも耐えます。

その一方で、柔軟性も兼ね備えており、程よいしなやかさがあります。保温性も高く、温かさを提供しながらも、過度な重さを感じさせません。

光沢があり、高級感を醸し出すだけでなく、色にも良く馴染む素材です。独特の風合いも持ち、他の素材と組み合わせても美しい調和を生み出します。

アダルトモヘアは、そのバランスの取れた性質により、アウターなどに適しており、洗練されたスタイルを演出する一方で、快適さも提供します。

モヘアのメリット・デメリット

毛糸 ニット

メリット

柔らかさと暖かさ

モヘア繊維は非常に柔らかく、肌触りが良い特性を持っています。

また、その繊維の中に含まれる空気が保温効果をもたらし、暖かさを感じることができるため寒い季節に着用する際に特に重宝されます。

軽さ

軽量でありながらも暖かさを提供するため、重ね着の必要が少なくなります。

これにより、スタイリッシュなルックを実現しながらも重苦しさから解放されます。

美しい光沢

モヘア繊維は光沢があり、豊かな表面の輝きを持っています。

これにより、洋服やアクセサリーに高級感を与え華やかな印象を演出することができます。

デメリット

毛抜け

初めのうちは多少毛が抜けることがあります。

これは新しいアイテムの特性であり、使用回数や洗濯によって減少していくため、繊維の特質を理解し適切にお手入れすることが大切です。

デリケートな繊維

繊細な素材であるため、摩擦や強い力が加わると繊維が傷つく可能性があります。

適切な取り扱いと保管が必要です。

高価格

モヘアは高品質であり、その特有の特性から化学繊維のアイテムよりも価格が高いことが一般的です。

これは生産の手間や原料の希少性に起因しています。

モヘアを洗濯する際の注意点やリスク

洗濯機

モヘアを洗濯する際の主な注意点は、フェルト化、縮み、毛が抜けるというリスクです。

フェルト化は、モヘアの繊維が水や摩擦によって絡まり合い、硬くなる現象です。これを避けるために、モヘア同士をこすらないよう注意が必要です。

縮みは、高温の水や乾燥げ原因で発生することがあります。温度にも気を付けて、適切な方法で乾燥させることが大切です。

毛が抜けることはモヘア特有の性質で、新しいものほど多少抜けることがありますが、過度な摩擦や力をかけないようにしましょう。

モヘアの自宅での洗濯方法

お湯やぬるま湯で洗濯する

モヘアの洗濯におすすめの洗剤

モヘアはデリケートな繊維なので、強い洗剤だと繊維が傷む可能性があります。

そのため、モヘアの洗濯には中性洗剤を使うことで、繊維を傷つけることなく汚れを取り除くことができます。

おすすめの中性洗剤はこちら。

ボールド:公式■ボールド
植物成分由来配合により、すすぎ1回でOK。
モヘアアイテムを優しく洗いつつも、しっかり洗浄+コールドプレス発想で華やかな上品な香りが広がります。
エマール:公式■エマール

ダメージリペア技術で、センイの内側から補修。

界面活性剤ポリオキシエチレンアルキルエーテルを配合で、汚れやニオイ(汗・皮脂・食事など)もすっきり落とし、リフレッシュグリーンの香りに仕上げます。
アクロン:公式■アクロン

キレイ修復洗浄で、1日着た後の ”着用ダメージ” をケアして整えます。
ヨレや型崩れも防ぎつつ、優しく洗いながら汚れもしっかり落とす浸透性の高い界面活性剤を配合。

自宅で洗えるモヘアの洗濯表示

洗濯する際は、まず初めにアイテムの洗濯表示を確認しましょう。

表示には洗濯方法が記載されているため、洗濯表示がある場合、それに従って洗濯を行うことでアイテムの状態を保つことができます。

洗濯表示 桶に30下に横棒2本は液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能40℃を限度に手洗い可能
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止家庭での洗濯禁止

洗濯機でのモヘアの洗い方

用意するもの
  • 中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • ぬるま湯(水でも可)
モヘアアイテムを裏返して洗濯ネットに入れる

アイテム同士や他の衣類と擦れ防止

洗濯機のコースは「ドライコース」を選択し中性洗剤を入れる

手洗いでのモヘアの洗い方

用意するもの
  • 中性洗剤
  • タライまたは洗面器
  • ぬるま湯(水でも可)
タライにぬるま湯をはり中性洗剤を溶かす
洗浄液にモヘアアイテムを浸けて優しく押し洗いする

擦ったり引っ張ったりしないこと。

2.3回水を替えてすすぐ

この時もアイテムを押しすぎず、摩擦を避けることが大切。

モヘアのすすぎと脱水方法

モヘア素材のアイテムを洗濯した後、大切なのは適切なすすぎと脱水の方法です。

特に薄手のモヘアニットなど、デリケートなアイテムには、注意深いケアが必要です

薄手のモヘアニットなどは、洗濯機の脱水機能を使用しないことをおすすめします。

タオルを使った水気取り

清潔なバスタオルを用意します。モヘアアイテムを平らな場所に広げ、上下にタオルを挟むようにして、優しく押さえて水分を吸収させます。

押し搾らずに優しく取る

タオルで水分を取る際は、アイテムを押し搾るような力を使わず、軽くタオルで包むようにします。

過度の圧力は繊維を傷つける可能性があるため、優しく取ることがポイントです。

モヘアの洗濯後の乾燥や干し方

水気を取った後は、太陽の直射日光を避け、風通しの良い陰で形を整えて平干しします。形が歪まないように注意し、アイテムが完全に乾くまで待ちましょう。

また、モヘアアイテムには以下の理由があるため、乾燥機を使った乾燥方法はあまりおすすめではありません。

繊維の傷み

高温や強い摩擦によって繊維が傷む可能性があります。

縮みや変形

モヘアの繊維は水分を吸収しやすいため、高温の乾燥機で乾かすと縮んだり変形したりする可能性があります。

モヘアの美しい風合いを長く楽しむためには、適切な乾燥方法を選び、繊維や形に注意を払いましょう。

モヘアの汚れに漂白剤は使用可能か?

漂白剤

結論、漂白剤の使用は避けるべきです。

デリケートなモヘアのみならず、アンゴラ・羊毛などのウール素材は、アルカリ性の漂白剤に弱く、漂白剤を使用すると、繊維を傷つける原因になる可能性があります。

以下にその理由を詳しく説明します。

キューティクルの損傷

モヘアやウールなどのウール素材は、表面にキューティクルと呼ばれる微細なウロコ状の層を持っています。

強アルカリ性の塩素系漂白剤は、このキューティクルを溶かす可能性があり、繊維が傷つく恐れがあります。

色の変色

漂白剤を使用することで、素材の色が変わる可能性があります。特にモヘアのような天然繊維は、色の変化が顕著に現れることがあります。

繊維の劣化

漂白剤は繊維の強度や柔軟性を低下させる可能性があり、その柔らかさや風合いを保つためにも、漂白剤の使用を避けましょう。

洗濯しないモヘアの臭いの対処法

臭い

モヘアを頻繁に洗濯することは避けるべきですが、臭いが気になる場合は、以下の方法で対策してみてください。

風通しの良い場所で陰干し

風通しの良い場所に干して、湿気を取り除くことでアイテムの臭いを軽減することができます。

消臭スプレーの使用

専用の消臭スプレーや布用消臭剤を使用して、アイテムに軽くスプレーすることで臭いを中和することができます。

アイテムの素材や状態によって選ぶ方法が異なるため、いずれの方法を選ぶ際には、アイテムに悪影響を与えないことを確認しながら行うことが大切です。

雨の日に濡れた時のモヘアの対処法

雨

雨の日に濡れたモヘアは、形が崩れやすくなる可能性があります。

モヘア素材のアイテムが濡れた場合、以下にいくつかの対処法をご紹介します。

速やかにタオルで水気を取る

アイテムが濡れたら、できるだけ早く手入れを始めましょう。

清潔なタオルを使ってアイテムを軽く押さえます。こすったり濡らしたりしないように注意してください。

形を整えて陰干し

形を整えて平らに広げ、太陽の直射日光を避けて風通しの良い場所で陰干しします。

濡れたままの保管は避ける

アイテムが濡れた状態で長時間保管しないように注意しましょう。湿気やカビの原因となる可能性があります。

アイロンをかける

洗濯タグを確認し、アイロンがOKな場合は、低温設定にして必ず5㎝程度を離して使用しましょう。

アイロンのスチームによって、ふわふわに仕上げることができます。

普段のモヘアのお手入れ方法

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ブラッシング

柔らかい馬毛ブラシなどを使って軽くブラッシングすることをおすすめします。これにより、毛羽立ちや毛玉ができにくくなります。

ブラッシングの際には、アイテムの繊維に優しく、毛流れに沿って行うことがポイントです。

着用時に注意する

モヘアアイテムはデリケートな素材ですので、重いアクセサリーやバッグのこすれを避けるなど、着用時に注意してください。

通気性のある収納

アイテムを保管する際は、風通しの良い場所に吊るして保管するか、通気性のある袋に入れて収納します。

プラスチック袋など密閉された環境は湿気やカビの原因となる可能性があるため、避けましょう。

汚れたまま放置しない

汚れやシミがついた場合、できるだけ早く軽くふき取るか、専用のウール洗剤や中性洗剤を使って手洗いをしましょう。

陰干しする

アイテムが湿気や水分を含んだ場合は、形を整えて風通しの良い場所で陰干しし、自然乾燥させます。

防虫剤を使う

収納時には防虫剤を使用することで、天然素材に寄り付きやすい虫食いを防ぐことができます。

モヘアの毛羽立ち予防や毛玉取りの方法

毛糸 ニット

毛羽立ちを予防するためには、毛羽立ちや毛玉ができる前に、定期的なブラッシングが重要です。

もし、毛玉ができてしまった場合は、引っ張らずにハサミなどを使って毛玉をカットしてください。

モヘアの抜け毛対策

ヤギ

モヘアのアイテムは、初めのうちは少し抜けることがありますが、アイテムを洗濯する際やブラッシングを行うことで、抜け毛を減少させることができます。

洗濯時には、優しくアイテムを押し洗いし、強い摩擦を避けることが大切です。

モヘアのチクチク対策

柔軟剤や洗濯洗剤を使う

モヘアがチクチクする場合は、着用する際に肌に直接触れないようなインナーを選ぶことも効果的です。

インナーには、綿などの天然素材を選ぶことで肌にも優しいためおすすめです。

また、柔軟剤を使用することで繊維を柔らかくし静電気を抑える効果もあるため、チクチク感を軽減するのに役立ちます。

モヘアのふわふわを復活させる方法

ニット

先程、普段のお手入れでブラッシングをご紹介しましたが、モヘアのふわふわ感を復活させる時もブラッシングが効果的です。

また、自宅でのお手入れでふわふわ感が戻らないということであれば、クリーニング店でプロの手によるクリーニングを検討してみてください。

長期保管する前などもクリーニング店でクリーニングをすることで、次回着用する際にふわふわのモヘアアイテムを美しく着用することができます。

モヘア虫食いしない保管方法

COROMOEクローゼット衣替え

モヘアを虫食いから守るためには、防虫剤を使ったり、専用の保管袋を利用することをおすすめします。

保管袋には通気性のあるものを選び、アイテムが風通しの良い環境で保管されるようにしましょう。

モヘアのクリーニング料金とおすすめ頻度

クリーニング店の女性

モヘアは、水による洗濯や摩擦に敏感なため、ドライクリーニングが適切な選択肢となることがあります。

専門のクリーニング店では、適切な溶剤やプロセスを用いて、モヘアの繊維を傷つけることなくクリーニングを行うことができます。

ドライクリーニングは、アイテムの形や質感を保ちつつ、しっかりとした清潔さを実現する方法として、多くのモヘア愛好者に支持されています。

ただし、すべてのモヘア製品がドライクリーニングに適しているわけではありません。

アイテムによっては、ラベルに洗濯表示が記載されており、手洗いや特別なケア方法が推奨されていることもあります。

特に繊細なアイテムやデザインによっては、クリーニング前にアイテムのケアラベルを確認することが重要です。

クリーニング料金はアイテムの大きさや状態によって異なりますが、大体600円〜1,000円程度が相場となっています。

高品質の洗浄とお手入れを受けることでアイテムの寿命を延ばすことができますが、クリーニングの頻度は、汚れや使用頻度に応じておおよその目安を判断しましょう。

こうした細かなケアを通じて、モヘアの美しい状態を長く楽しむことができます。正しい方法を選び、アイテムを大切にお手入れしてください。

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