花粉症におすすめの衣替え時の洗濯方法や普段の対策
衣類に付着した花粉はくしゃみや目の痒み等のアレルギーを起こす原因になります。花粉が付いたまま衣替えで収納保管すると、翌シーズンにも起きてしまう可能性がある上に、シミの原因にもなります。
衣類に付く花粉の普段の対策方法
外に出ていないのに花粉症が出てしまう方は、衣類に花粉が付着してしまっているかもしれません。花粉を抑える対策方法や、お洗濯方法を知って対策しましょう。
出典:大正製薬
花粉の飛散時期は地域によって変わるので「日本気象協会の花粉飛散情報」や「ウェザーニュースの花粉飛散情報」で確認しましょう。
大まかに見ると、年間の花粉が多い時期を見ると2月~5月、9月前後となっています。これらの時期は洗濯時だけではなく、普段のお手入れや対策をシッカリやる事をおすすめします。
花粉が付きにくい素材を選ぶ
- 綿
- アンチポラン
- ポランバリア
これらは花粉が付着しにくい素材なので、花粉症が辛い場合は、花粉が多く飛散する時期はこれらの素材の洋服にする事をおすすめします。
トレンチコートやチノパンなど、手で触ってツルツルでサラッと感じる繊維の凹凸が少ない物は花粉が付きにくいです。
逆に、ウールやフリース製品、コーデュロイなど、手で触ってザラっと感じる繊維の凹凸が多い物は突出して花粉が付きやすいので避けましょう。
静電気の発生を減らす
静電気が発生している衣類は花粉の付着量が増え、衣類の静電気の発生を抑えることで、花粉の付着量を減らすことができます。
+の静電気を発生させる素材
ナイロン(++++)
ウール(+++)
レーヨン(++)
絹(+)
-の静電気を発生させる素材
アクリル(----)
ポリエステル(---)
アセテート(--)
麻(--)
綿
静電気を減らすには、先ずは静電気を発生させやすい衣類を選ばない事。ナイロンやアクリルは特に静電気を発生させやすいです。
また、+-の組み合わせをすると静電気が発生しやすくなるので、できれば+同士、-同士のコーディネートをすると良いでしょう。
衣類の静電気を予防するスプレーも市販されているので、そういう物を利用するものおすすめします。
帰宅したら玄関前でブラッシングする
花粉を自宅内に持ち込まない事が大切なので、玄関でじゃなく、玄関前でドアを閉めた状態でブラッシングしましょう。衣類用ブラシで全体をサーっと優しくブラッシングするだけでOKです。
ブラシが無いかたはコートやジャケットを脱いで軽くはたくと良いでしょう。ズボンやスカートも一緒にササっと払うだけでも、持ち込む花粉の量は随分変わってきます。
花粉症や多く飛散する時期のおすすめ洗濯方法
洗剤や干す方法を少し変えるだけで、花粉から衣類を守る事ができます。
部屋干しや乾燥機にする
外に干すと花粉は付いてしまうので、花粉が多く飛散する時期は部屋干しをおすすめします。
湿気を逃がす為に少しだけ窓を開けて、エアコンとサーキュレーター等を利用すれば、狭い部屋でも数時間で乾きます。それに加えて1万円程度の衣類乾燥除湿器で良いので用意すれば、生乾き臭も無縁となります。
四角に丸と1つの点は排気温度上限60℃の低い温度でタンブル乾燥可能 | |
四角に丸と2つの点は排気温度上限80℃でタンブル乾燥可能 | |
四角に丸と×はタンブル乾燥禁止 |
洗濯表示を確認して乾燥機がOKなら、乾燥機で乾かしてしまいましょう。
部屋干しができないので、どうしても外干しになる場合は花粉ガード効果がある洗濯物カバーを使用しましょう。
カバーが無い場合は花粉情報を見て、飛散量が少ない日を狙って洗濯し、取り込む前に払って花粉を落としてから部屋に入れましょう。
花粉の飛散しやすいピークの時間帯を調べてみると、スギ花粉は朝~昼までと日没前後となっているので、夜から早朝に干せば良いと思う方もいらっしゃる様です。
しかし、夜中の外干しは乾きにくく、生乾きで臭いの原因になったり、湿気を吸って様々なトラブルの原因になるので、おすすめしません。
乾燥機にかけてから干す
水分を含んでいる状態の方が花粉は付きやすい。乾燥機での仕上がりが苦手だから使わない人でも、軽く水分を飛ばしてから干すと言うのも1つの手です。
そうすれば直ぐに干すより水分量が少ないので花粉が付く量は少なくなるし、干す時間も短時間で済むので、その点でも花粉の付く量は少なります。
静電気ガード効果のある柔軟剤を使う
前述した通り、花粉は静電気があると付きやすくなるので、静電気ガード効果がある柔軟剤を使う事をおすすめします。
- レノアハピネス ナチュラルフレグランス
- レノアオードリュクス スタイルシリーズ
- ソフラン プレミアム消臭
- ソフラン プレミアム消臭 特濃 抗菌プラス
- ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ
- ふんわりソフラン
- ランドリン 柔軟剤
- ファーファストーリー
- ファーファファインフレグランス
- ベビーファーファ 濃縮柔軟剤
- UYEKI ラグジュランス
- ダウニー
- カネヨ 無添加柔軟剤
- カネヨ ソフターブルー
- ライオン ソフター
- マイランドリー
一般的に入手しやすい柔軟剤を色々と見てましたが、上記のブランドは静電気ガード効果を明記しています。
花粉のシミ取りにはアセトンを使用する
花粉が服に付いてしまった場合は、ゴシゴシしてしまうと繊維に定着して取れなくなってしまうので、先ずは軽くブラッシングしたり、掃除機などで吸引しましょう。
花粉でついてしまったシミにはアセトンが効果的です。除光液に含まれているアセトンには、脂質を溶かす効果があるので、花粉のシミを取り除くことができます。
他にも無水エタノールでも落とす事が可能です。油汚れを落とすのによく使われるエタノールですが、花粉にもある程度の効果があります。
花粉やシミがついている所にタオルを敷いて、除光液や無水エタノールを染み込ませた布で優しくトントン叩きます。
敷いたタオルに移った汚れが服に付かない様に、大きめのタオルを使用してずらしたり、タオルを変えながら行う事をおすすめします。
色落ちしやすい物は、除光液を使ってしまうと衣類をダメにしてしまうので、クリーニングに依頼する事をおすすめします。