プロが教えるラクーンファーの洗濯やお手入れ方法
ラクーンファーの汚れが気になる時、「自宅では洗濯できない」「クリーニング店に依頼するしかない」と思われがちですが、ラクーンファーは自宅で洗濯ができます。
もちろん、一般的な洗濯方法とは異なるので慎重に取り扱うことが前提となりますが、この記事ではラクーンファーの質感を守りながら効果的に洗濯する方法をご紹介します。
ラクーンファーの洗濯のリスクや注意点
まずはラクーンファーを洗濯する前に、以下のようなリスクや注意点を把握しておきましょう。
■リスク
- 熱に弱い
- 変色や色落ち
- 変形や縮み、硬化
ラクーンファーのみならず、リアルファー全般に共通したリスクですが、洗濯時に熱湯を使ったり、ドライヤーや乾燥機を長時間使うと毛質のダメージを与えてしまいます。
また変色の原因として、長期間日光に当たることや、蛍光灯などの紫外線の影響によって劣化し変色してしまうことがあります。ラクーンファーは染色されたものが多いので、特に濃い色のラクーンファーは色落ちするリスクもあります。
ラクーンファーは、皮脂によって柔らかさを保っています。そのため、誤った洗濯方法や洗剤があっていない、また洗濯のし過ぎなどによって、皮脂や鞣し成分が失われ硬化する可能性があります。
ラクーンファーの洗濯方法や洗い方
ラクーンファー製品に付いている洗濯タグを確認すると、基本的には以下のような表記がされているかと思います。
桶に×は家庭での洗濯禁止 | |
丸にPの下に横棒1本は パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングが可能 |
自宅での洗濯は、あくまでも自己責任となるので心配な方はクリーニング店へ相談してくださいね。
では、ラクーンファーの洗濯方法について説明します。ラクーンファーの洗濯は、手洗いで行いましょう。
- おしゃれ着洗剤またはシャンプー
- 柔軟剤またはトリートメント
- ラクーンファーが浸かる程度のタライ
- ぬるま湯
- 大きめのタオル
- ドライヤー
- 衣類用ブラシまたはペット用ブラシ
今回はおしゃれ着洗剤を使用したパターンでご紹介しますが、シャンプー・トリートメントを使う場合は、おしゃれ着洗剤をシャンプーに、柔軟剤をトリートメントに替えた手順で行ってください。
水に浸かっている時間は短い方がいいので、なるべく短時間で済ませましょう。
この時すすぎ過ぎないように注意。
洗濯ネットに入れて、洗濯機で10秒ほど脱水してもOK。
ねじって絞らない。
一ヶ所にドライヤーの熱が当たらないように注意。
ラクーンファーの普段のお手入れ方法
ラクーンファーは、高級で繊細な素材なので着用した時だけでなく、普段から定期的にお手入れをすることがおすすめです。美しく保つために以下の方法を参考にしてください。
- 風通しをする
- ブラッシング
- 防虫、除湿対策をする
寒い季節が過ぎると、クローゼットの奥の奥へ収納しがちですが定期的に取り出し、新鮮な空気を取り入れて風通しを行いましょう。
ブラッシングは毛並みを整えるだけでなく、ラクーンファーに付いたホコリや汚れを取る役割があります。力を入れないように(毛を引っ張らないように)、軽く優しくブラッシングしてください。
長期保管する時は、直射日光が当たる場所は避けましょう。また、ラクーンファーは虫が寄り付きやすいので、防虫・除湿対策をしてください。ギューギューの場所に収納すると、毛が倒れてペタンコになるのでゆったりと収納しましょう。
ラクーンファーのおすすめクリーニングと料金相場
ラクーンファー製品をクリーニング店へ依頼する時は、パウダークリーニングがおすすめ。パウダークリーニングとは、水や溶剤を使わないず特殊なパウダーを用いて汚れを取り除く方法です。
クリーニング料金の相場については、製品の大きさやクリーニング店によって異なりますが、大体3,000円~10,000円以上と一般的なクリーニングより高い印象です。それだけ、繊細で手間がかかる製品という事で、普段からのお手入れも重要になってきます。
クリーニング店によっては、リアルファーのクリーニングができない店舗もあるので、お手持ちのラクーンファー製品がクリーニングできるのか、料金はいくらぐらいなのか直接クリーニング店へ問い合わせて、詳細を事前に確認することをおすすめします。