洗濯洗剤や柔軟剤

洗剤なしでも洗濯は可能?使わないとどうなるか解説

洗剤無しで洗う
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毎日の洗濯で使用している洗濯洗剤には、界面活性剤・蛍光剤・漂白剤など、多くの化学物質が含まれています。

これらの成分により、汗や皮脂、泥汚れ、食べこぼしの汚れなど、多くの種類の汚れを落とすことができますが、肌や環境には悪影響を及ぼしていることもあります。

では、洗濯洗剤なしでも洗濯は可能なのでしょうか?今回は、洗濯洗剤なしでのリスクや臭い対策などをご紹介します。

洗濯洗剤なしで洗濯した場合のリスク

軽い汚れであれば、洗濯洗剤なしでも7割近くの汚れを落とすことは可能です。

ですが、汚れには“水だけで落ちる汚れ”と“落ちない汚れ”があり、水洗いで落とせるのは水溶性の汚れで、油性の汚れは水に溶けないので、落とすにはどうしても洗剤が必要になります。

また、洗剤なしで洗濯をしてしまうと、水で落ちなかった汚れが蓄積して臭いやカビの原因になることもあります。

洗濯洗剤なしで洗うと臭い理由

臭い

洗たく物が臭くなる一番の原因は雑菌です。雑菌の栄養となる汚れが残っていることで、雑菌が繁殖して悪臭の原因になります。

洗濯洗剤なしで洗うと、洗剤で洗った時のように雑菌まで落とすことができないためいやな臭いが発生してしまいます。

洗剤なしで洗濯した場合は、洗濯が終わったらすぐ干すようにしましょう。長時間洗濯物を入れておくと、雑菌が繁殖するためニオイの原因になります。

干すときは日光に当てて菌の繁殖を防ぐようにしましょう。

洗濯洗剤なしの代用洗剤

重曹・クエン酸・酸素系漂白剤

重曹

様々な掃除で大活躍する重曹は、洗濯洗剤の代用にもなります。重曹は弱アルカリ性で、汗や皮脂汚れといった酸性の汚れや、タンパク質を分解する効果があります。

また、重曹は汚れと同じく臭いを中和してくれるので、消臭や殺菌効果も期待できるため、部屋干し臭対策にもなります。

洗濯機で使用する場合は、洗濯物5kgに対して、重曹を大さじ2~3杯入れます。重曹は水に溶けにくい性質があるため、40度程度のお湯でしっかりと溶かしてから洗濯機に入れましょう。

※洗濯機によっては重曹が使えない機種があります。水に溶けなかった重曹の残りカスが詰まりを生じさせ、故障の原因になってしまうことがあるので注意が必要です。

セスキ炭酸ソーダ

水溶けが良いので重曹のようにお湯で溶かす必要はなく、洗濯物と同時に洗濯槽に入れることができます。重曹よりもアルカリ性の濃度が高く洗浄力もあるため、衣類の襟や袖についた皮脂汚れを落とし、シャツの黄ばみも予防してくれます。

また、自然由来のため、肌が弱い方や、赤ちゃんにもおすすめです。

分量は、洗濯物5kgに対してセスキ炭酸ソーダを大さじ2杯程度入れます。洗剤を多めに入れると汚れ落ちがいいと思われがちですが、セスキ炭酸ソーダを入れすぎると、洗い上がりがベタ付いたり、臭いが生じたりすることがありますので、入れすぎに注意しましょう。

また、セスキ炭酸ソーダはタンパク質を分解する働きがあるので手荒れを起こしてしまう可能性があります。肌が弱い方はゴム手袋で保護して作業するようにしましょう。

クエン酸

クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れやニオイを中和してしっかり落としてくれます。黄ばみ落としにも強い効果を発揮し、雑菌の繁殖を抑える作用もあります。

クエン酸は色止めの用途で使われていることもあり、色物や柄物の洗濯にも、安心して使うことができます。

また、クエン酸は洗濯洗剤だけではなく、柔軟剤の役割も果たしてくれます。アルカリ性になった洗濯物をクエン酸の持つ酸性の性質の力で中性に戻し、柔らかく仕上げることができるのです。クエン酸は酸性なので、手に傷があるとしみる恐れがあります。

水10Lに対して、10gのクエン酸を溶かします。しばらくつけ置きしてから洗うとより効果的です。クエン酸はとても溶けやすいので、水を使っても十分溶かすことができます。

クエン酸を使って手洗いをする場合は注意が必要です。酸性のクエン酸は、手に傷があるとしみる恐れがあります。手荒れや皮膚に問題があったりすると、痛みを感じることがあるので、手洗いの際は手袋をはめてするようにしましょう。

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