プロが教える失敗しない手洗い洗濯のやり方とコツ

手洗い洗濯
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少し手間はかかりますが、普段のお洗濯や、大切な衣類のお手入れに「手洗い洗濯」を取り入れてみませんか。

普段何気なく洗濯している衣類は、実は洗濯機を使うことによって傷めてしまい、寿命が短くなっていきます。お気に入りの衣類を長持ちさせるためには、なんでもかんでも洗濯機に頼ってはいけません。

今回は「手洗い洗濯」の方法やコツについてご紹介します。状況に応じて「手洗い洗濯」を取り入れて、洗濯上手になってください。

なぜ手洗い洗濯をやるのか?効果や理由を解説

洗濯機は、一度にたくさんの洗濯物を、ボタンを押すだけで自動的に洗ってくれるのでとても便利ですが、細かく洗い分けることに不向きで、衣類にダメージを与えてしまったり、汚れを充分に落とせないことがあります。

面倒くさいと思われて敬遠されがちな手洗い洗濯は、衣類の素材や汚れの種類やつき方によって洗い方を細かく使い分けることができるし、洗っている最中でも状況に応じて臨機応変に判断し、1着ずつ丁寧に洗えます。

また汚れがひどいものは、洗濯機で洗うより手洗いで重点的に洗ったほうが汚れは落としやすいです。

ガンコな汚れをピンポイントで部分的に落としたいときや、デリケートな衣類を優しく丁寧に洗いたいときに、手洗い洗濯はとても効果的な洗濯方法です。

洗濯表示に関係なく、お気に入りの服であれば手洗い洗濯をするように心がけましょう。

手洗いマークの意味や見方を解説

洗濯表示 桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能桶に手は40℃を限度に手洗い可能

洗濯桶に手を入れている記号が、手洗いができることを示すマークです。基本的に洗濯機使用は不可で液温は40℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができるとされています。

通常の洗濯機の洗い方では傷んでしまう、ウールやシルクなどデリケートな素材を使った服に多く表示されています。

「手洗いマーク」はていねいに洗う必要があることを表すマークなので、押し洗い、振り洗い又はつかみ洗いなど、“優しく洗ってください”ということです。

手洗い洗濯で落ちる汚れ

手洗い洗濯で汚れを落とす

一般的な洗濯物の汚れの多くは“水溶性の汚れ”です。水溶性の汚れは水に溶けやすいので、手洗い洗濯で落とすことが出来きます。主に、次のような汚れが“水溶性の汚れ”です。

  • 汗や皮脂
  • 血液
  • ジュースやコーヒー
  • しょうゆ
  • アルコール 

など、水分が多く液状のもので、油分がほぼ無い汚れが“水溶性の汚れ”です。

“水溶性の汚れ”は水洗いだけでも落ちることが多く、洗剤を使用すれば油溶性の汚れも含めてほとんどの汚れを落とすことができます。

しかし、時間が経てば経つほど酸化して落ちにくくなるので、できるだけ早く洗濯やシミ抜きを行うようにしましょう。

ただ、洗剤を使うので油溶性の汚れも落とす事は可能です。

手洗い洗濯の仕方

洗濯 手洗い

手洗い洗濯に必要な物

■手洗い洗濯に用意する物

水をためる容器(洗濯桶や洗面器、バケツ)など

洗濯洗剤

■あると便利な物

ゴム手袋(手荒れを防ぎます)

スポンジや歯ブラシ(染み抜きに便利です)

手洗い洗濯の手順と正しい方法

色落ちチェック

色柄ものや濃い色の衣類を洗う場合は、手洗い洗濯をする前に色落ちチェックが必要です。

白い布やキッチンペーパーを指に巻きつけ、おしゃれ着用洗剤の原液を少量つけて衣類の裏面など目立たない箇所を叩き、色移りがないかチェックしましょう。

色移りがあった場合は、洗濯は単独でします。ひどく色が落ちるようなら、自宅で洗うのを諦めてクリーニング店に出す事をおすすめします。

大きめの容器に40℃以下のぬるま湯を入れる

水の温度は熱すぎず、冷たすぎず、生温かい38℃くらいの水温が理想的です。洗ってからすすぐまで水の温度をできるだけ一定に保つことが大切です。

洗い始めと洗い終わりの温度差が大きいと衣類が縮む原因になるので、できるだけ時間を空けずに短時間で洗うようにしましょう。

また、温度が高すぎると衣類にダメージを与える可能性があるため、必ず適温を守りましょう。

洗剤を入れて混ぜる

洗剤の量は、洗剤の量はメーカーや水の量によって変わります。必ずパッケージ裏面の使用量の表示に従うようにしてください。

畳んだ衣類を容器に浸す

衣類を容器のサイズに合わせて適度な大きさに畳み、洗濯液に浸します。畳んだ方が型崩れしにくくなります。

また、洗濯ネットに入れても問題ありません。洗濯ネットに入れると、洗っている最中に畳んだ形が崩れにくくなるため、扱いやすくなります。

洗濯ネットを使用する場合は、洗濯ネットの大きさに合わせて畳みましょう。

優しく押し洗いする

手のひらで容器の底に沈めるように優しく押します。押したら手を放して衣類が浮くのを待ち、浮いてきたらまた押すという事を20~30回ほど繰り返します。

手洗いのなかでも、この「押し洗い」は生地に負担をかけないもっとも優しい洗い方です。

素材や用途に合わせて洗い方を選ぶとよいでしょう。

アコーディオン洗い両端を持ってアコーディオンを弾く様にゆらゆらと揺らし洗う方法で、ストールやシャツ、スカートなど薄手の素材におすすめです。
ふり洗い両端を持って泳がせるように振る方法で、ブラウスやワンピースなどシワになりやすい素材におすすめです。
つけおき洗いセーターやニットなどの衣類、わき汗などで黄ばんだブラウスにおすすめです。

手洗い洗濯で部分洗いしたい場合の方法

ガンコな汚れや、ピンポイントで汚れを落としたいときに、衣類への負担をできるだけ少なくし、汚れだけを取り除くには部分洗いが有効です。

衣類の縮みや傷みを最小限に防ぐためにも、素材や汚れに合わせて部分洗いの方法を変えてみましょう。

つかみ洗いセーターの袖口などの部分的な汚れにはつかみ洗いが効果的です。汚れを落としたい部分を掴んで離すを繰り返します。 ウール素材のニットなど厚手のものや、デリケートな素材に向いています。
たたき洗いシミなどの部分的な汚れや、こするとダメージをうけたり縮んだりしてしまうものにはたたき洗いが効果的です。

スポンジや洗濯用ブラシで、衣類の汚れ部分を軽くたたき汚れを押し出しましょう。シミなどの部分的な汚れ、こするとダメージをうけたり縮んだりしてしまうものに向いています。

もみ洗いえりの黄ばみや、袖口のガンコ汚れにはもみ洗いが効果的です。洗剤を汚れ部分になじませ、繊維の奥まで染み込むようにしっかりもんで洗いましょう。

綿や化繊などシワになりにくく、比較的丈夫な素材でできたものを洗う場合に向いています。薄手のデリケートな衣類はダメージとなってしまうことがあるので注意してください。

つまみ洗い食べこぼしのシミなど、部分的な汚れを落としたい時につまみ洗いが効果的です。洗剤液にシミで汚れた部分をつけて、シミの部分を両手の指でつまんでこすります。

シミの部分に直接洗剤をつけると、もっと効果的です。衣類への負担を最小限に抑えられるため、薄手のデリケートな服を洗う場合に向いています。

汚れは時間が経てば経つほど落としにくくなるため、できるだけ早く対処するのがコツです。汚れや衣類のタイプに応じて、部分洗いの方法を上手に使い分けましょう。

手洗い洗濯のすすぎ回数

それぞれの手洗い方法で衣類を洗い終わったら、すすぎをしっかりと行いましょう。その際、洗う時と同じ方法ですすぐのがポイントです。

洗剤液をきれいな水に替えて、水の濁りがなくなるまですすぎます。基本的に2~3回くらい水を替えると洗剤は落とせます。

手洗い洗濯の脱水方法

洗濯機で脱水する場合

洗濯機で脱水する場合は、しわや型崩れを防止するために短時間で済ませましょう。衣類を綺麗にたたんで洗濯ネットにいれ、15~30秒ほど脱水します。

長く脱水するほど乾きが早まると思いがちですが、脱水する洗濯物の量にもよりますが、実は最初の30秒で大半の水分が取れています。できるだけ短時間で済ませば、衣類の負担が抑えられます。

タオルドライで脱水する場合

タオルドライは、手洗い洗濯をした衣類をタオルで包んで水分を吸い取る方法です。

手で軽く絞った衣類をバスタオルの上にしわにならないように広げ、その上からバスタオルをかぶせて挟みます。

バスタオルの上から、やさしくポンポンと押しながら水分を吸い取ります。衣類から水がポタポタ落ちない状態になれば完了です。

手洗い表示を洗濯機で洗う方法

洗濯機のコースや設定

洗濯機メーカーによって呼び名は異なりますが、洗濯機の「手洗いコース」「ドライコース」「ソフトコース」などは、通常の洗濯で使用する洗濯機の標準コースとは違い、洗濯槽の動きを少なくし、弱水流で洗いあげます。

衣類に強い力を加えないように洗うので、デリケートな衣類をやさしく洗うことができます。

洗濯ネットに入れる

衣類の伸び、色あせ、型くずれ等を防ぐため、洗濯ネットに入れて洗いましょう。

デリケート洗いのコースを選ぶ

「手洗いコース」などの弱水流を選びましょう。

脱水する

脱水時間は、できるだけ短時間ですませましょう。脱水で取れる水は15秒~30秒程度で大半は取れるので、それ以降はタオルドライし干す事をおすすめします。

手洗いマークのある服でも物によっては洗濯機で洗うことができますが、リスクが高くなるので、大切な洋服は手洗いをおすすめします。

手洗い洗濯での乾かし方や干し方

陰干し

手洗い洗濯する衣類などは、おしゃれ着などデリケートな服が多いです。できるだけ衣類が傷まないように、基本的には天日干しではなく、風通しのよい日陰干しにしましょう。

直接日光に当てて干してしまうと、色あせなどトラブルが起こることもあるので注意が必要です。風通しのよい日陰であれば、トラブルなくしっかりと乾かせます。

洗濯表示 四角に1つの縦棒はつり干しが良い四角に1つの縦棒はつり干しが良い
洗濯表示 四角に1つの横棒は平干しが良い四角に1つの横棒は平干しが良い
洗濯表示 四角に1つの縦棒に斜め線は日陰でつり干しが良い四角に1つの縦棒に斜め線は日陰でつり干しが良い
洗濯表示 四角に2つの縦棒はぬれつり干しが良い四角に2つの縦棒はぬれつり干しが良い

洗濯表示を確認すると、その洋服に合った干し方が書かれているので、それを参考にしましょう。干し方は4つのパターンの組み合わせでできています。

湿度と温度を管理しつつ、室内干しならトラブルも少なくておすすめです。

手洗い洗濯におすすめの洗剤

洗剤の種類や違い

手洗い洗濯に使える洗剤は、4タイプに分けることができます。衣類の種類や汚れ具合によって選びましょう。

1.粉末洗剤

泥汚れのようなガンコな汚れや皮脂汚れに強く、液体洗剤よりも洗浄力が高いのが粉末洗剤です。粉末状のため洗剤が溶け残りやすいので、しっかり溶かしてから手洗い洗濯をするようにしましょう。

2.液体洗剤

衣類の汚れがそれほど多くなく軽い汚れを落としたい場合は、液体洗剤で十分です。水に溶けやすいので、洗剤の溶け残りの心配もありません。

3.おしゃれ着用洗剤

おしゃれ着用洗剤は、洋服へのダメージを抑え、繊細な衣類を優しく洗うことができます。洗浄力が穏やかなので、デリケートな衣類を傷ませることなく洗濯することができます。

4.固形洗剤

襟汚れや靴下のガンコな汚れ、ピンポイントで汚れを落としたいときは、固形洗剤がおすすめです。適度な硬さのある固形石鹸は、汚れに対して力を入れて直接塗りこめるので、シミなどを落とすときにも最適です。

それぞれの洗剤の特徴を知ることで、汚れに合わせて洗剤を選んで洗濯できるので、衣類に余計なダメージを与えずにすみます。

手洗い洗濯におすすめの漂白剤

漂白剤

衣料用漂白剤には、色柄物にも使える「酸素系漂白剤」と、白物にしか使えない「塩素系漂白剤」があります。

「塩素系漂白剤」は色柄物を真っ白にするほどの漂白力があり、衣類の手洗いには向いていません。漂白剤によって大切な衣類が色落ちしないよう、漂白剤の種類の確認をかならずしましょう。

洗濯表示 三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能
洗濯表示 三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止
洗濯表示 三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止

漂白剤を素手で扱うと手荒れのリスクが高いので、手袋を付けて行って下さい。

手洗い洗濯におすすめの柔軟剤

柔軟剤や洗濯洗剤を使う

手洗い洗濯に使用する柔軟剤は、普段使用している好みの柔軟剤を使用して構いません。

柔軟剤は必ずしも使用する必要はありませんが、使用することでたくさんのメリットがあります。柔軟剤に含まれる成分が衣類の繊維に染み込むことによって、その表面がなめらかになり、ふんわりとやわらかく仕上がります。

また、繊維の表面がなめらかになり摩擦が少なくなるので、静電気を防止して花粉やホコリを寄せ付けにくくしてくれます。

柔軟剤によってそれぞれ効能は違いますので、「どのように洗濯物を仕上げたいか」で比較してみても良いでしょう。

大量の洗濯を手洗いする方法

洗濯かごに入った大量の洗濯物

少量の洗濯物なら洗面器やバケツなどの容器で十分ですが、大量の洗濯物を手洗い洗濯するとなると、小さい容器では何回にも分けてしなくてはなりません。

そんな時は、浴槽を使うと一気にまとめて洗うことができます。

ただし、手洗いが必要なくらいデリケートな衣類なので、同じ様な洗い方をして良い物、同じ洗剤を使って良い物、同じ温度で良い物などをまとめて洗う様にして、違う物は別に洗う様にしましょう。

旅行や出張先のホテルで手洗い洗濯する方法

洗面所で洗濯する

手洗い洗濯は、旅行や出張先での洗濯をホテルの洗面所やお風呂場など、個室に備わっている設備を利用して手軽に行うことができます。

そこで、旅行や出張先のホテルで簡単にできる手洗い洗濯方法をご紹介します。

洗面台にぬるま湯を溜め洗剤を溶かす

洗濯物の量に応じて水の量を調節します。洗濯物全体に十分水が行き渡るくらいの量を目安にし、しっかり洗剤を溶かしましょう。

洗濯物を手洗いする

洗濯液の中に洗濯物を入れ、優しく押し洗いしましょう。洗濯物の上下を返し、また同じように押し洗いします。

特に目立った汚れがなければ、基本的に押し洗いで十分です。汚れが目立つ部分は、つまみ洗いなどで対応しましょう。

きれいな水に入れ替えてすすぎ

水を入れ替えて、泡が出なくなるまで洗濯物を押しながらすすぎます。すすぐ回数は2~3回が目安です。

脱水

雑巾を絞るように強い力でぎゅっと絞ると、衣類の傷みやシワの原因となってしまいますので、あまり力を入れずに適度に絞るようしましょう。

絞ることである程度脱水はできますが、バスタオルを活用すると効果的です。バスタオルに衣類を挟み、上から手で押して洗濯物の水分をバスタオルに吸わることで、しっかりと脱水することができます。

洗濯表示が手洗いマークはコインランドリーで洗える?

コインランドリー2

手洗いマークは、手洗いしなさいという意味で付けられています。

コインランドリーは手洗いする場所は基本的に無く、洗濯機で洗う事になります。業務用の洗濯機だから大丈夫だと言う事はなく、無理に洗ってしまい縮んだり色あせたり、大切な衣類が二度と着られない状態になってしまう可能性があります。

手洗いマークがついているものは、コインランドリーで洗うのは避けた方がよいでしょう。

洗濯表示が手洗いマークはクリーニングに出すべき?

クリーニングビニール1

手洗いマークがついている衣類は、ご家庭での手洗いなら水洗いOKという事です。ですので、丁寧に洗う手間や時間がある方に加えて、リスクがある事を許容できる方は、ご家庭で洗濯しましょう。

手間や時間が面倒だったり、失敗したくない大切な洋服なら、クリーニングに依頼する事をおすすめします。

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