プロが教えるアセテート繊維の洗濯方法や汚れの落とし方

アセテート
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アセテート繊維は、その光沢と優美な質感で多くのファッション愛好者に愛されていますが、その洗濯とお手入れには特別な注意が必要です。

誤った方法で扱うと色あせや変形のリスクがあるため、アセテート製品を長く美しく保つためには、正しい洗濯方法と汚れの取り方を知っておくことが重要。

この記事では、アセテート繊維の洗濯と汚れの取り方について詳しくご紹介します。

アセテート繊維とは

アセテート繊維は、再生セルロース繊維の一つで、天然のセルロース(主に木材パルプ)を原料とし、アセチル化によって得られるセルロースアセテートという化合物から作られる合成繊維です。

以下に、アセテート繊維のメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • シルクのような光沢感と肌触り:アセテートは光沢があり、滑らかな手触りを持っています。
  • 汚れにくい、汚れが落としやすい:親水性により水溶性の汚れは付きにくく、疎水性により油性の汚れも寄せ付けにくいです。
  • 毛玉になりづらい:摩擦による毛玉の発生が少ないです。
  • 適度な吸湿性、保温性、弾力性:快適な着心地を提供し、レーヨンや綿に比べて軽量です。

デメリット

  • 摩擦に弱い:アセテート繊維は強度が低く、摩擦によって傷みやすいので洗濯時などは特に注意。
  • 変色や退色しやすい:太陽の熱や大気中の汚染ガスに弱く、変色や退色の可能性があります。
  • 一部の溶剤に弱い:アセトンやシンナーなどの溶剤で溶けてしまう恐れがあります。
  • シワになりやすい:湿った状態でのシワは取り除きにくく、乾いた後もシワが残りやすいです。

アセテート繊維は、ドレスやブラウス、カーテン、ランジェリー、インテリア用品など、多岐にわたって使用されます。

また、他の繊維と混紡されることも多く、さまざまな製品の中でその特性を活かして使用されています。

しかし、アセテートは水に対してデリケートで、洗濯や保管方法を誤ると、縮んだり変色したりすることがあるため、特別なお手入れを行うことが大切です。

アセテートの洗濯での注意点

洗濯機

アセテート繊維を含む衣類やファブリックを洗濯する際には、以下の注意点を考慮することが重要です。

  • 色落ちチェック
  • 水温に注意
  • 手洗いを推奨、脱水に注意
  • 漂白剤の使用を避ける
  • 形を整えて干す
  • アイロンの使用
  • 乾燥機の使用を避ける

色落ちチェック

アセテート繊維は染料を保持しにくい素材で、洗濯時や洗濯洗剤が合っていないと色落ちする可能性があります。

明るい色のアセテート衣類を洗濯する際には、他の衣類と分けて洗いましょう。

また、洗濯機での洗濯時には色止めシートを使用することで色落ちを軽減できます。

水温に注意

アセテートは熱に弱いので、冷水またはぬるま湯を使用して洗濯してください。

手洗いを推奨、脱水に注意

アセテート繊維はデリケートなので、できるだけ手洗いを選び、洗濯機を使用する場合はデリケートモードや手洗いモードを選択してください。

また、強い脱水はアセテート繊維にストレスをかけるので、手で水を軽く絞るか、脱水機を使用する場合は短時間にしてください。

漂白剤の使用を避ける

クロロ系や酸素系の漂白剤は、アセテート繊維にダメージを与える可能性があるのでなるべく使用は避けましょう。

形を整えて干す

アセテートは乾燥時に変形しやすいので、形を整えて平らに干すことが重要です。

また、直射日光や高温の場所での長時間の干しは避けましょう。

アイロンの使用

アイロンをかける際は、低温設定を選び当て布をしてアイロンをかけるようにしましょう。

乾燥機の使用を避ける

熱に敏感なアセテート繊維は、乾燥機の高温によって縮む、変形する、またはダメージを受ける可能性があるので、使用は避ける方が良いでしょう。

アセテートの洗濯方法

アセテート

アセテートのアイテムを洗濯する前に、必ず洗濯タグを確認しましょう。

洗濯表示 桶に30下に横棒2本は液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる桶に30下に横棒2本は液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能桶に手は40℃を限度に手洗い可能
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止桶に×は家庭での洗濯禁止

アセテートの製品には、「手洗いのみ」または「ドライクリーニングのみ」と記載されていることが多いです。

そのため、洗濯する時はこれらの指示に従うことで、アイテムの寿命を延ばすことができます。

アセテートの洗濯におすすめの洗剤

アセテートの洗剤には、おしゃれ着洗剤が最適です。

強力な洗剤は繊維を傷つける可能性があるため、おしゃれ着洗剤のようなやさしい洗剤を選びましょう。

おしゃれ着洗剤は、アセテートのデリケートな繊維を保護し、柔軟性を保つのに役立ちます。

エマール:公式■エマール

エマールで洗濯することで、伸びヨレを戻して元通りに。

ダメージリペア技術で、アセテート繊維を内側から補修してくれるので
洗濯ダメージを軽減。
アクロン:公式■アクロン

アクロン独自の、キレイ修復洗浄がアセテート繊維をやさしく洗いつつ、
伸びやヨレ、ダメージを整えるので洗っても新品感が続きます。

アセテートの洗濯機での洗い方

まず、前提としてアセテートの洗濯は「手洗い」を推奨します。

それは、アセテートはデリケートな素材であり、洗濯機での洗浄はリスクが伴うからです。

しかし、洗濯機を使用する場合でも、正しい手順に従えばダメージを最小限に抑えることができるので、以下を注意点しましょう。

用意するもの
  • おしゃれ着洗剤
  • 洗濯ネット
洗濯タグを確認する

アイテムの洗濯タグを確認し、洗濯機使用が許可されているかどうかを確認してください。許可されていない場合は、手洗いまたはドライクリーニングを選択してください。

洗濯ネットに入れる

アセテート製品を洗濯ネットに入れることで、摩擦や引っ掛かりから保護します。

おしゃれ着洗剤をセットする

漂白剤や強い洗剤は避け、デリケートな衣類用の洗剤を使用してください。

洗濯機は「ドライモード」脱水は30秒〜1分に設定する

可能であれば、スピン機能をオフにしタオルで水気を取り除くことをおすすめします。

洗濯機を使用する場合でも、アセテートの特性を考慮し、上記の手順に従うことで、アイテムを長持ちさせることができます。

アセテートの手洗いでの洗い方

用意するもの
  • おしゃれ着洗剤
  • 洗面器
  • 水もしくは30度以下のぬるま湯
  • 大きめのタオル(水気を取る用)
洗面器に水をはり、おしゃれ着洗剤を溶かす

粉末の洗剤や漂白剤は避けるようにしましょう。

アセテートを浸けて、やさしく揺り洗いする

摩擦や強く絞ることは避けて、繊維に優しく洗う。

すすぐ

紹介した「エマール」や「アクロン」の場合は、すすぎ1回でOK。

タオルに挟んで水気を取り除く

アセテートの黄ばみや汗染みの染み抜きと漂白

いざ着ようと思った時に、黄ばんでいたことや、シミがあることに気付いた経験をされたことがある方もいますよね。

そんな時は、洗濯タグを確認し手洗いができるようであれば、おしゃれ着洗剤を使って手洗いしてみましょう。

ただし、それでも黄ばみが改善しない時は、漂白剤を使用するか、クリーニング店で依頼することをおすすめします。

漂白について

漂白剤には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」がありますが、アセテートに使用できる漂白剤は「酸素系漂白剤」です。

まず、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違いについて説明します。

「塩素系」と「酸素系」漂白剤の違い

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は、家庭や業界で広く利用される2つの主要な漂白剤のタイプです。

これらは、化学構造、使用方法、適用範囲、環境への影響など、さまざまな点で異なります。

この2つの漂白剤を理解し、それぞれの特性を適切に活用することで、衣類や他の素材のケアを効果的に行うことができます。

項目酸素系漂白剤塩素系漂白剤
主成分過炭酸塩(例:過炭酸ナトリウム)塩化ナトリウム
色物への影響比較的優しい。色あせを最小限に抑えることができる。強力に漂白するため、色物には向かない。
効果の発現速度ゆっくりと時間をかけて効果が出る。速やかに強力な漂白効果が現れる。

酸素系漂白剤「粉」と「液体」の違い

酸素系漂白剤は、粉タイプと液体タイプがあり、アセテートには粉タイプよりやや弱い「液体タイプ」の酸素系漂白剤を使いましょう。

実際の製品の成分や使用できる素材は、製品ごとに異なりますが、一般的な違いに基づいて以下の表でご紹介します。

項目酸素系漂白剤(粉タイプ)酸素系漂白剤(液体タイプ)
主成分過炭酸塩(例:過炭酸ナトリウム)過酸化水素
助成分塩、酸化防止剤、水軟化剤など安定化剤、酸化防止剤、pH調整剤など
使用できる素材綿、リネン、合成繊維などの多くの洗濯物に適しているが、製品により異なる。綿、リネン、合成繊維などの多くの洗濯物に適しているが、製品により異なる。

アセテートの衣類を漂白する場合は、酸素系の漂白剤を使用することが推奨されますが、最初に目立たない部分でテストしてから全体に適用することが重要です。

通常の洗濯で落ちないアセテートの臭い取り

アセテートは合成繊維の一種で、その性質上、臭いが染みつきやすいことがあります。

通常の洗濯で臭いが落ちない場合、以下の方法を実践してみましょう。

液体の酸素系漂白剤を使う

  1. 洗面器などにぬるま湯をはり、液体の酸素系漂白剤を溶かす
  2. アセテートを浸けて、5分程度つけ置きする
  3. すすいだ後、おしゃれ着洗剤で手洗いする

風通しの良いところに干す

アセテート製品を湿気の少ない風通しの良いところに干すことで、臭いを軽減することができます。

スチームアイロンを使う

  1. スチームアイロンを中温〜低温に設定する
  2. アセテート素材に直接触れないように、スチームのみ当てていく
  3. 風通しの良いところに干しておく

消臭スプレーを使う

ドラッグストアなどで購入できる、消臭スプレーを吹きかけることも一つの方法です。

ただし、吹きかけすぎに注意することと、色落ちやシミにならないか目立たないところで必ず確認しましょう。

クリーニングに出す

上記の方法でも臭いが改善しない時は、プロにお任せすることも候補に入れましょう。

アセテートの乾燥とシワ取りやアイロンの掛け方

干す

乾燥方法と注意点

アセテートは熱に弱いので、乾燥機の使用は避け自然乾燥することをおすすめします。

自然乾燥させる時は、ハンガーに掛けて風通しの良い場所で自然乾燥させてください。

また、アセテートは太陽の直射日光で色あせや劣化が起こりやすいため、陰での乾燥が理想的です。

シワ取り

シャワーの蒸気を利用してシワを取るのが一つの方法です。

バスルームにアセテート製品を掛け、シャワーを熱めにして10~15分程度蒸らすことで、蒸気がシワを和らげます。

他にも、スチームアイロンでシワを取ることができます。

アイロンの掛け方

アイロン掛けを行う前には、洗濯時と同様、洗濯タグを確認しましょう。

洗濯表示 アイロンに点が2つは温度200℃を限度としてアイロンかけ可能アイロンに点が2つは温度200℃を限度としてアイロンかけ可能
洗濯表示 アイロンに点が2つは温度150℃を限度としてアイロンかけ可能アイロンに点が2つは温度150℃を限度としてアイロンかけ可能
洗濯表示 アイロンに×はアイロンがけ禁止アイロンに×はアイロンがけ禁止
スチームアイロンの温度は低温に設定する
当て布を当ててアイロンを当てる

当て布をすることで直接の熱からアセテートを守ることができます。

ハンガーにかけて熱を取る

アセテートの毛玉取り

マフラー 毛糸

アセテートは毛玉ができづらい素材ではありますが、もし毛玉ができた場合に毛玉取りを行う際には注意が必要です。

また、毛玉を防止するために日頃から取り扱いにも気をつけましょう。

  • 毛玉取り器を使う:繊維を傷つずに毛玉処理ができます。毛玉は引っ張って取らないこと。
  • 毛玉の予防:毛玉予防のために、洗濯時にはネットに入れて洗う、またはデリケートモードで洗濯するようにしましょう。

アセテートの静電気対策

静電気

衣類の静電気の発生メカニズム

  1. 摩擦
  • 衣類同士、または衣類と肌や他の物質との間での摩擦は、電子の移動を引き起こす主要な原因です。特に合成繊維の衣類は、摩擦によって静電気が発生しやすい傾向があります。
  1. 乾燥
  • 乾燥した気候や冬の寒い季節は、湿度が低くなるため、衣類が帯電しやすくなります。乾燥した空気中では、衣類の間や衣類と肌の間で電子の移動が容易になり、静電気が発生しやすくなります。
  1. 洗濯と乾燥
  • 洗濯機や乾燥機での洗濯・乾燥は、衣類同士の摩擦を増加させるため、静電気の発生を促進します。特に乾燥機では、高温と摩擦の組み合わせにより、静電気が強く発生しやすくなります。
  1. 衣類の素材

静電気

  • 合成繊維(例:ポリエステル、ナイロン)は、静電気が発生しやすい性質を持っています。これは、これらの繊維が電子を移動させるのが難しいためです。一方、天然繊維(例:綿、ウール)は、静電気が発生しにくい性質を持っています。

静電気対策

アセテート製品における静電気対策の方法をいくつか紹介します。

  • コーディネートの組み合わせ
    • 上記の表を参考に、静電気が発生しずらい素材同士でコーディネートを組むことで、静電気を防止することができます。
  • 柔軟剤の使用
    • 洗濯時に柔軟剤を使用することで、静電気の発生を減少させることができます。柔軟剤は繊維同士の摩擦を減少させ、静電気の発生を抑制します。
  • 静電気防止スプレー
    • 市販されている静電気防止スプレーを使用することで、衣類の静電気を減少させることができます。

アセテートのクリーニング相場

クリーニング

アセテート製品のクリーニングは、デリケートな素材への適切な取り扱いを要求されるため、その料金も多少高めに設定されていることが一般的です。

具体的な料金はクリーニング店によって異なりますが、一般的な相場としては、おおよそ1,000円から2,000円程度です。

しかし、その価格には店舗の提供するサービスの品質や、立地条件、特有の技術などが反映されているため、選択する際は慎重に店舗を比較検討すると良いでしょう。

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