古着やお下がりなど中古の服が臭い原因と洗濯方法
人間は自分自身の臭いには気付きにくいため、自分の臭いがしっかりとついた服でも不思議と無臭のように感じることがあります。
逆に、自分とは違う臭いは少しでも感じるため、古着やお下がりについた臭いは、特に気になるものです。
フリマなどの古着が臭い原因
当たり前ですが、フリマなどの古着は前に着ていた人がいます。臭いの原因は、その服を着た人の体臭や生活環境、保管状況など様々な原因が考えられます。
さらに、フリマなどの古着は未洗濯のものを売られていることも数多くあります。
汗や皮脂の臭いや、体臭
酸味のある臭いは、前の持ち主の汗や皮脂などの汚れが残っており、雑菌が繁殖し臭いを発していると考えられます。自分の臭いは本人では判りにくいため、前の持ち主が気づいていない場合も多くあります。
ペットやタバコ臭
前の持ち主が動物を飼っていた場合、動物の毛が臭いの元になっていることがあります。喫煙者であった場合も、タバコの煙の粒子は細かいため、繊維の奥まで成分が入り込んでいます。
防虫剤やカビの臭い
保管の際の防虫剤の臭いが付いている場合があります。ナフタレン系の防虫剤は、ツンと鼻につくような独特の匂いがあります。
また、保管の際にカビが発生してカビ臭い場合や、汚れが残ったまま保管していたことで雑菌が繁殖し臭いを発する場合もあります。
クリーニングの石油系溶剤の臭い
石油っぽい臭いは、クリーニングの石油系溶剤の臭いです。石油系溶剤は、ドライクリーニングで利用される溶剤です。
通常この溶剤は乾燥工程で揮発し、匂いが残ることはありませんが、油抜きや乾燥工程の不足によって、衣類に匂いが残ってしまうことがあります。
また、クリーニング後のビニールカバーをかけたまま、湿度の高い環境で長期間保管していると、カビが生えてしまいカビの臭いがすることもあります。
これらの臭いをごまかそうと、香水や消臭剤、柔軟剤などで余計に臭くなっている場合もあります。
お下がりなど中古の服が臭い原因
子供服はすぐにサイズアウトするため、お下がりの服は有難いものです。しかし、どうしても気になるのがお下がりの服に染み付いた臭い。
それぞれのご家庭には、自分達では気付かない臭いがあります。お下がりの服にはどんな臭いが付いているのか、臭いの原因を見ていきましょう。
洗濯洗剤や柔軟剤の臭い
そのご家庭では当たり前のように使っている洗濯洗剤や柔軟剤も、人によっては臭いがキツ過ぎると感じることもあります。とくに柔軟剤の臭いは好き嫌いがあり、自分に合わない臭いの場合は不快と感じてしまいます。
生活臭
お家に染み付いている生活臭が、臭いの原因となっている場合があります。
生活臭は染みついた皮脂などの臭い、埃など空気中に舞う物質、食べ物やタバコ、ペットの臭いなど原因は様々あります。そのご家庭では当たり前の生活臭が、他人にとっては悪臭と感じてしまう事もあります。
また、保管の際に入れていた、防虫剤の臭いが染み付いている可能性もあります。
雑菌の臭い
子供は、食べこぼしが服に付くことが頻繁にあります。その都度洗濯していても汚れが残っていると、雑菌が保管している間に繁殖し、臭いを発している可能性があります。
臭いが取れない中古の服の洗濯方法
普通に洗濯だけでは臭いが取れない場合は、酸素系漂白剤でのつけ置きがおすすめです。
酸素系漂白剤は、漂白効果はもちろんですが、除菌、消臭効果も高いので通常のお洗濯では落としきれない臭いも落とすことができます。
桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる | |
桶に手は40℃を限度に手洗い可能 | |
桶に×は家庭での洗濯禁止 |
自宅で洗濯可能なのかどうかを、洗濯表示を確認して下さい。
三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能 | |
三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止 | |
三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 |
また、漂白剤を使用する前に、必ず洗濯表示を確認の上で進めて下さい。
用意する物
- 酸素系漂白剤
- 洗面器やバケツなどの容器
- 40℃~50℃くらいのお湯
手順
1.洗面器やバケツなどの容器に40℃~50℃くらいのお湯に、酸素系漂白剤を規定量入れ、よく溶かします。
2.漂白剤を溶かした容器に、臭いのついた服を入れ30分程つけ置きします。
3.軽く絞って、いつも通り洗濯機で洗います。
4.洗濯が終わったら、風通しの良い場所でしっかり乾かしましょう。
粉末タイプは液体タイプよりも洗浄力が高い分、衣類を傷める可能性があるため、デリケートな素材には不向きです。
服の臭い取りに「重曹」も効果があります。漂白・消臭・吸湿作用もあり、臭いを香りでごまかすのではなく中和して無臭にしてくれます。
天然由来の成分で身体にも環境にも優しいので、お下がりの子供服にも安心して使用できます。
手順
1.洗面器やバケツなどの容器に40℃程度のぬるま湯を入れ、小さじ1杯の重曹を良く溶かします。
2.臭いのついた衣類を入れて、30分ほどつけ置きします。
3.つけ置き後、いつも通り洗濯機で洗います。
4.洗濯が終わったら、風通しの良い場所でしっかり乾かしましょう。
古着やお下がりは、環境への負荷も抑えられるエコな取り組みでもありますが、他人の臭いは気になるものです。諦めて捨ててしまう前に、ご紹介した洗濯方法をぜひ試して見てください。