染み抜きやシミ取り方法

プロが教える漂白剤でピンクや赤く変色する原因と落とし方

シャツの染み抜き
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衣類の汚れを落とそうと漂白剤を使用したら、白いシャツが白くなるどころか、ピンクや赤くなってしまったと困ったことはありませんか?

今回は、漂白剤での変色の原因や落とし方、変色を元に戻す方法などをご紹介します。慌てずにそれぞれの対処法を試してみてください。

参考

漂白剤を使っていないのにピンクに変色した場合は以下の記事を参考にして下さい。

洗濯後に服や布団が赤やピンクに変色!原因と対処法

漂白剤でピンクなる原因

首や腕など、体に塗った日焼け止めが衣類についてしまった状態で漂白すると、ピンク色に染まってしまうことがあります。

日焼け止めは水や汗で落ちないように作られているため、水をはじくように油分が多含まれていて、衣類に付着してしまうと普通に洗っただけでは落ちにくく、頑固な汚れとなって残ってしまいます。

この日焼け止めに含まれる一部の成分と、塩素系漂白剤が化学反応を起こすことでピンク色に変色してしまうのです。

とくに、スプレー式の日焼け止めは、飛沫した日焼け止めの成分があらゆる箇所に付着してしまうので、衣類の広範囲がピンク色に変色してしまう可能性があるので注意が必要です。

事前にしっかりと、日焼け止め成分を落としてから漂白剤を使用するようにしましょう。

日焼け止めを使っていないのに漂白剤でピンクになる原因

ファンデーション

漂白剤を使ったらピンクや赤に変色したが、日焼け止めを塗った覚えはない場合は、原因はファンデーションなど化粧品にある可能性があります。

ファンデーションやスキンケア用品によっては、その中に日焼け止め成分や、日焼け止めと似たような成分が入っている物が多くあるので、それらが漂白剤に反応してピンクや赤に変色します。

漂白剤でピンクになったのを落とす方法

つけ置き洗いで汚れを取る

日焼け止めの成分が生地に残っている事が原因で、漂白した部分が変色している場合は、残っている日焼け止めを落とせば元に戻ります。

漂白をした直後の場合には、まず水で十分にすすぎ、軽く洗濯物を絞った後に洗剤をつけましょう。使用する液体洗剤は、洗浄力の強い濃縮タイプの洗剤がおすすめです。

  1. ピンク色に変色した部分に液体洗剤の原液をつける
  2. 5~15分ほど置く
  3. 生地を痛めないように優しくもみ洗い
  4. よくすすぐ

洗剤は変色した部分を覆う様にたっぷりかけて下さい。変色がひどく一度で落ちない場合は、何回か繰り返してみましょう。

漂白剤で黒い服がオレンジや赤くなる原因と戻す方法

黒のシャツ

黒い服に塩素系漂白剤がついてしまうと、オレンジや赤に脱色されてしまいます。塩素系漂白剤は効き目が強く、色柄物の衣類を柄ごと白くするほどの漂白力があります。

生地を黒色に染める時には様々な色を混ぜて黒色を作ります。そこに塩素系漂白剤が付くと、色の抜けやすい青色から色素が抜けていき、生地の中に残った赤やオレンジ系の色が出てきます。

一度色落ちしてしまった衣類は、もとには戻りません。再度同じ色で染め直すしかありませんが、少しの色落ちなら布用の染色ペンで修復することができます。色落ちしたところに染色ペンで塗り込むだけなので、簡単に修復することができます。

黒シャツがオレンジになるだけではなく、他の色でも漂白剤の色落ちは修復ペンか染め直しが必要です。

漂白剤で洗濯後に青くなる原因と落とす方法

白いシャツ

漂白剤で洗濯後に青くなる原因は、水道水に含まれる銅イオンと考えられます。

酵素系漂白剤には界面活性剤が入っているものがあり、この界面活性剤の成分に含まれる脂肪酸と水道水の銅イオンが化学反応を起こし、青色の物質が衣類にくっついてしまうのです。

お使いの水道管が新品の場合や、逆に長年使用していて水道管が腐食していると、銅イオンが多く含まれる水になっている可能性があります。

銅イオンで青くなってしまった衣類を戻すには、酸性の物で洗うと落ちる可能性があるので、お酢を使って取る方法をご紹介します。

■お酢を使って青い変色を取る方法

  1. 洗面器やバケツなどの容器に70~80℃のお湯を入れる
  2. お湯の量の10%くらいのお酢を溶かす
  3. お酢を溶かしたお湯でよく洗う

一度青く付いてしまった汚れを戻すのは難しく、上記を試してみても落ちない場合は、クリーニング店に相談しましょう。

漂白剤で洗濯したら逆に黄ばむのを戻す方法

シャツの黄ばみ

Yシャツが黄色く変色してしまうのは、袖口・襟などの芯地に使用されているメラミン系樹脂が原因とされています。

メラミン系樹脂は塩素系の漂白剤と反応すると、黄色く変色してしまうことがあります。汚れをしっかり落とそうと、漂白剤に長く漬けてしまったり、濃い濃度で漂白した場合に反応が強く出る場合があります。

還元型漂白剤(ハイドロハイター)は、塩素系漂白剤によるメラミン樹脂の黄ばみを回復してくれます。ハイドロハイターは黄色い変色の復活の他、鉄分による変色や鉄サビが洋服に付いてしまったときにも活用できます。

■漂白剤で黄ばんだ衣類を戻す方法

  1. バケツや洗面器などの容器に40℃くらいのお湯を入れる
  2. 還元型漂白剤を溶かし30分ほどつけ置きする
  3. 色が落ちたら、きれいな水でよくすすぐ
注意点

※還元型漂白剤(ハイドロハイター)は、お湯の温度が下がると効果が少なくなります。なるべくお湯が冷めないように工夫しましょう。

※白い服にしか使用できないので注意しましょう。

※ハイドロハイターは手が荒れやすいので、使うときにはゴム手袋を使用するようにしましょう。

ワイシャツを漂白するときは、塩素系漂白剤ではなく酸素系漂白剤を使うことをおすすめします。酸素系漂白剤なら、黄変することなくワイシャツの漂白ができます。

漂白剤の変色をクリーニングで直す事は可能か?

クリーニング屋の業務用洗濯機

色落ちの規模によっては布用の染色ペンでは修復できない場合もあります。

クリーニング店の中には、色落ちした衣服の染め直しサービスを行っているお店や、染め直しを専門に実施しているところもあります。

そういったクリーニング店にお任せすれば、プロの手で衣服を染め直してもらえるので、仕上がりのクオリティは高く色ムラなどのリスクも少ないです。大切な服やお気に入りの服であれば、費用は掛かりますが技術のあるクリーニング店に依頼しましょう。

漂白剤の影響で変色や色落ちしてしまうと、もとに戻すのは大変です。衣類のトラブルを避けるためにも、漂白剤のパッケージの説明文をよく読み、洗濯表示を必ず確認して、漂白剤を上手に使いこなしてください。

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