プロが教える洗濯ネットの使い方とトラブル予防法

洗濯ネット
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繊細な衣類を洗う際に活躍する洗濯ネット。適当に衣類を入れてしまいがちなアイテムですが正しい使い方や起こりうるトラブルがあります。

使用方法を守る事で、衣類を綺麗に長持ちさせる事ができるので、その方法をご紹介していきます。

洗濯ネットの効果や意味

縦型洗濯機は洗濯槽を回転させながら水流で汚れを落としてくれる仕組みで、揉み洗いにより衣類を擦り合わせを自動的に行ってくれます。ドラム式洗濯機は衣類を上から下に落とす事によって叩き洗いをメインに行い、加えて揉み洗いも入れる仕組みになっています。

この様に、どちらのタイプの洗濯機であっても、沢山の衣類が回転されて洗われるのでトラブルが発生してしまう場合があります。

■洗濯ネットを使わないと起こりうるトラブル

  • 衣類同士の摩擦で傷つく
  • 衣類が絡み合ってシワになる
  • 型崩れを起こす
  • 縮む

こういったトラブルを起こさない為に洗濯ネットを使用します。

洗濯ネットは、衣類を保護しながら、お洗濯できるアイテムです。大切な衣類や、デリケートな素材のものやドライ推奨の衣類など、普通に洗ってしまうとトラブルを起こしてしまう衣類に最適です。また、ボタンやフォックなどから洗濯ネットに入れていない衣類を守ることもできます。

■洗濯ネットに入れる効果

  • ボタン、ファスナー、ホック等の引っかかりを防ぐ
  • 衣類同士が絡まないようになる
  • 色移り、色あせを防ぐ
  • 型崩れや偏りを防ぐ
  • 毛玉や、衣類の劣化を防ぐ
  • 他の衣類等からのゴミの付着を防ぐ

洗濯ネットに入れて洗濯する事で、このような様々なトラブルから衣類を守ってくれるのです。

洗濯ネットの正しい使い方

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洗濯ネットは便利なアイテムですが、正しい使い方があります。入れるべき衣類をしっかりと覚えておくことで、洗濯に使用する際に活躍すること間違いなしです。

洗濯ネットに入れる分類や基準

洗濯ネットには何でも入れて良いと言う訳ではないので、入れるべき物と入れない方が良い物を覚えておきましょう。

洗濯ネットに入れる物

装飾品・付属品のついている衣類デザインとして、装飾品がついていたり、ボタンやファスナーなどほかの衣類を傷めてしまう恐れのある衣類(下着やスパンコール、ビーズがついている衣類)
ストッキング、タイツ類ストッキングやタイツは引っ掛かるだけで、伝線してしまい使用できなくなってしまいます。
型崩れや縮みやすい衣類ウールのニットや、カシミヤのセーターなどはお洗濯でトラブルを起こしやすい衣類です。
シワになりやすい衣類麻や綿100%の衣類は特にシワになりやすい素材です。
洗濯ネットに入れる表示のある衣類洗濯ネット表示がある衣類はデリケートな衣類という事です。何らかのトラブルを起こしやすい衣類です。
絡まりやすい衣類ズボンや、ロングのワンピース、スカートといった長い衣類はほかの衣類と絡まりやすいです。
濃色の衣類他の衣類に色移りする可能性があります。
生地が薄いブラウス類生地が薄いものは傷めてしまったり、シワになりやすいです。
ポケットのある衣類ポケットの中にティッシュや紙くずが入っていた場合、ほかの衣類に付着する恐れがあるためお洗濯ネットで防ぐ事が可能です。

洗濯ネットを使用する際は洗濯タグ表示を確認し、水洗いが可能な物にしましょう。

洗濯ネットに入れない物

シッカリとした強い素材のものは洗濯ネットに入れる必要はありません。基本的には上記で紹介した入れるべき物以外は入れないと覚えておいても良いでしょう。

覚えるのが面倒だから、全部洗濯ネットに入れておけば問題ないと思われるかも知れませんが、それはそれで問題が起きるので、覚えた方が後の為だと思います。

全て洗濯ネットに入れても良い?

基本的にお洗濯可能な衣類は全て洗濯ネットに入れても構いませんが、洗濯ネットに入れた場合は入れなかった場合に比べて洗浄力が低下します。

ですので、なるべく入れるべき物だけを入れて、通常通りに洗える物はネットに入れずに洗った方が綺麗に洗える可能性が高いのでおすすめです。

洗濯ネットは単独洗いで複数はNGな理由

洗濯ネットを使用する理由として、他の洗濯物と分けて同時に洗えると言う点があります。それなのに、同じネットに複数の衣類を入れてしまうと、衣類同士の摩擦等で衣類が傷つく恐れがあります。

また、洗濯ネットに入れると洗浄力が低下すると解説しましたが、複数入れると更なる洗浄力の低下を招き、全く汚れが落ちなかったり、そもそも濡れずに終わるなんて事も起こります。

洗剤がしっかりと落ちない事もあるので、必ず1つのネットに入れるのは1着までにしましょう。

手洗い表示は洗濯ネットで洗濯機OKに?

洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能

上記の洗濯表示が付いている場合は「40℃を限度に手洗い可能」と言う意味なので、デリケートな衣類なので丁寧に洗う水洗いがOKと言う解釈なので、優しい洗いのコースがある限り、洗濯ネットに入れて洗濯機での洗濯OKです。

洗濯のコースの中に、ドライコース、手洗いコース、おしゃれ着コース、ソフトコースといった弱流水で洗い上げる機能がない場合は洗濯機でのお洗濯は避け、表示通り手洗いで洗浄しましょう。

また、それらのコースで洗ってもトラブルが起きる可能性はあるので、絶対に失敗したくない衣類は手洗いが無難です。

洗濯ネット二重にすると洗濯機OKに?

デリケート素材の衣類は洗濯ネットを二重にすると、より安全に守られて洗濯が可能だと思う方もいらっしゃる様ですが、1枚でも洗浄力が落ちるので、二重にするのは絶対に止めましょう。

汚れているので洗濯する訳であって、汚れが落ちない洗濯方法を行うのは本末転倒です。

シワにならない洗濯ネットへの入れ方

シワになりやすい衣類を洗濯ネットへ入れる場合、ボタンやホックがある衣類は必ずすべて閉めてから畳んで入れましょう

ネットの中で偏らないようにするためネットのサイズはぴったりの物を選び偏らないようして、衣類は汚れた面を外側に畳んで入れましょう。複数の衣類を入れてしまうと衣類同士による摩擦で劣化してしまったり、シワになる恐れがあります。

洗濯ネットを使う際の洗剤の選び方

洗濯ネットに入れる衣類という事は、デリケートな衣類であるという事です。洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤や中性のドライ洗剤で優しく洗い上げましょう。

おすすめの洗剤

■エマール

エマールはおしゃれ着用の中性洗剤です。水溶けもよく、ネットに入れて洗うことによって衣類をきれいに優しくお洗濯する事ができます。

蛍光剤が無配合ですので衣類への影響も最小限にお洗濯ができます。毛・絹・綿・麻・合成繊維用の衣類のお洗濯におすすめです。

■アクロン

アクロンもエマールと同じおしゃれ業の中性洗剤です。すすぎ1回で洗剤を落とす事が可能で、衣類に負担をかけることなく洗濯する事ができます。

服の伸びやヨレ、ダメージをケアして整えてくれます。毛玉、シワ、色あせの発生を防ぐので、綺麗に長持ちさせる事ができます。

粉末タイプや石鹸を使用すると洗剤を残してしまう恐れがありますので注意が必要です。使用する場合はすすぎを多めに行いましょう。

洗濯ネットを使う際の脱水方法

洗濯ネットに入れているという事は、基本的にはデリケートな素材の衣類だという事で、脱水を長時間行ってしまうとシワや型崩れを起こしてしまう事があります。

脱水は30秒ほどの短時間で済ませて、その後はタオルドライで脱水を行うと1番良いです。タオルドライを行う際は、大き目のタオルで擦らず優しく押すようにして水分を取り除きましょう。

洗濯ネットのデメリットとトラブル予防

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便利な洗濯ネットですが、使用方法を誤ると衣類にトラブルを招いてしまう事があります。メリットが沢山あり便利なアイテムですが、デメリットも存在するのです。

トラブルを予防するために誰でもできる予防法をご紹介していきます。

洗濯ネットに入れると汚れが落ちない

洗濯ネットには衣類を畳んで入れる上に、ネットを被せる事で洗浄力が低下します。目立つ汚れは部分洗いや前洗いを行い、汚れた面を外側にすることによって汚れをしっかりと落とすことが可能です。

洗濯ネット自体の汚れやカビや臭いが気になる

洗濯ネットはお手入れをしないと汚れが溜まったりカビが生えてしまいます。

お洗濯で使用した際は洗濯物と一緒にしっかりと乾燥させたり、劣化したり汚れが気になる場合は、アルカリ性の粉末タイプでしっかりと洗濯するほか、新しいものに買い替えることをおすすめします。

洗濯ネットが臭うという事は乾燥不足によるカビ臭や、菌の付着が考えられます。酸素系漂白剤で20分ほどつけ置き洗いしましょう。

洗濯ネットに入れすぎでパンパンはNG

パンパンに詰め込むと、せっかく洗濯ネットに入れるのに効果が全くない処か更なるトラブルの原因になります。

洗浄力がかなり落ちるので衣類の汚れ落ちが更に悪くなったり、衣類同士が絡まってシワになりやすくなります。型崩れや劣化にも繋がるので、洗濯ネットは1つにつき1着を入れる事を心掛けて、ピッタリ合うサイズの物を使用しましょう。

洗濯ネットが絡まる

洗濯ネットを複数使用する場合、ネット同士が絡まる事があります。

またネットの網目が他の衣類と絡まることがあります。洗濯機に衣類を詰めすぎると起こりうるトラブルですので洗濯機に入れる量は7割程度にしましょう。

洗濯ネットを使わない時も、洗濯機に入れる量は7割程度にした方が、綺麗に洗えるのでおすすめです。

洗濯ネットに入れると偏りが出る

原因はネットに入れる際に適当に放り込んだり、洗濯機をパンパンで回すからです。しっかりと畳んで7割以下の量の衣類で洗濯すれば偏る事は殆どありません。

また、乾燥機に入れる際は洗濯ネットから取り出しましょう。入れたまま乾燥機にかけてしまうと、乾燥に偏りができ衣類も偏ってしまうだけでなく、他の衣類が乾きにくいといった原因にもなります。

洗濯ネットに石鹸カスが残る

洗濯ネットに入れて石鹸や粉末タイプの洗剤でお洗濯を行うと、石鹸や洗剤のカスが残ってしまう事があります。

  • 洗濯する洗濯物を少なめにする
  • 石けんを適量入れる
  • すすぎを十分に行う

上記の対策で予防するこ事ができます。また、使用する洗剤を液体タイプにする事で水に溶けやすくなるので、石鹸カスが残る事もなくなります。

洗濯ネットの収納方法

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洗濯ネットは、洗濯機で衣類を洗濯する際に使用します。

お洗濯の際にすぐに取り出しができるように、洗濯機の横のすき間を活用しましょう。洗濯機にフックやホルダーを付けそこに収納すれば簡単に取り出しが可能です。見える収納が嫌な場合は籠や袋に入れて収納しましょう。

大切な事は洗濯物と同じで、洗濯後には必ず干して乾燥させる事。洗濯ネットは脱水で水分が飛ぶと、乾いている感触の時もあるので、そのまま収納してしまう人もいらっしゃいます。しかし、水分は残っているので、干さないとカビや臭いの原因になるので気を付けましょう。

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