マスカラが服に付いた時の落とし方や洗濯方法をプロが紹介
服に付けてしまうといつものお洗濯だけではなかなか落ちないお化粧汚れ。今回はマスカラ編です。
特にマスカラの濃くて黒やブラウン系の色味は服に付くと目立ってしまいます。今回はそんなマスカラの落とし方をご紹介します。
服に付いたマスカラが洗濯で落ちない理由
マスカラをお化粧中にうっかり落としてしまって服を汚してしまったら、残念ながらいつものお洗濯だけではきれいに落とすことができません。
それはマスカラの本来の役割通り、落ちてパンダ目にならないような数々の落ちにくい工夫がされているからです。
まつ毛に密着するための粘性のある液体、速乾性、涙や汗だけでなく皮脂にも強い耐性が服に付いたとたん全てデメリットになってしまうのです。
厳密に言えばお使いのマスカラによっても成分には差はありますが油性、水性の成分両方混ざり合ったものがほとんどなので、水性の成分だけでなく油性の成分にも有効な洗濯方法でなければ、すっきり落とすことはできないのです。
マスカラが服に付いた時の落とし方や洗濯方法
だからと言って特別難しいお洗濯ではありませんのでご安心下さい。ポイントとなるのは洗濯機に入れる前にマスカラの付いた部分を手洗いしておくことだけです。
そうすることで最小限の手間でスッキリ落とすことができます。
この時使用するのが「クレンジングオイル」や「アイメイク専用のリムーバー」です。お化粧と同じくまずは油性の成分を浮かせて落とします。
洗濯前には洗濯表示を確認して家庭で水洗いできるかどうかもあわせて確認しておきましょう。以下のように桶に×印は家庭では洗濯できませんのでクリーニング店に依頼して下さい。
「家庭での洗濯禁止」
■準備するもの
- クレンジングオイル又はアイメイクリムーバー
- 食器用中性洗剤
- 歯ブラシ
■手順
クレンジングオイル又はアイメイクリムーバーと食器用中性洗剤(1:1)をマスカラの付いている部分に塗布します。
(綿棒やコットンに含ませてから塗布する方法もOK)歯ブラシの背の平らな部分でしっかり生地に馴染ませませましょう。
クレンジングオイルはメイクを落とすものですので、服についた場合も有効です。食器用洗剤は油汚れに強いためマスカラの油性成分を分解する働きがあります。
軽くもみ洗いをします。生地同士で擦るのではなく、汚れている部分を指先でつまんでもみ洗いをしましょう。
約40℃のお湯ですすぎます。油分を含む汚れはお湯の方が落ちやすく、汚れも緩みやすいので水よりもお湯がおすすめです。
いつも通りお洗濯をすれば完了です。
マスカラが服に付いてシミになった時の対処法
マスカラに限らずシミは時間が経つと落ちにくくなってしまいますので見つけたら放置せず早めの対処が鉄則です。
ただしご家庭で洗える衣類でも、お気に入りの服やブランド物などの服はクリーニングのプロにお任せすることをおすすめします。
染み抜きには熟練の知識や技術が必要ですので失敗したくない衣類はご自身では何もせず早めに依頼しましょう。
特にマスカラのように水性、油性の混ざったシミは厄介ですので便利な市販のシミ取り剤を活用するのもおすすめです。
■LION トップ シミとりレスキュー
出典「Amazon」
水性・油性汚れをこれ1本で落とせる万能シミとり剤です。マスカラを落としただけのような小範囲のシミに大活躍します。
コンパクトサイズとその手軽さから携帯しやすく外出先で困った時にも使えるのも嬉しいポイントです。漂白剤不使用のため漂白剤を使用できない衣類や、色落ちの心配もありません。
外出先で服にマスカラが付いた時の応急措置
応急処置としてはマスカラの油分や水分を取っておくことです。
慌てて手洗い石鹸などで擦ってしまうと反って範囲を広げてしまったり悪化させてしまう場合があります。方法は乾いたティッシュなどで上から軽く押さえておくだけです。
その場で最後まで落とそうとせず、あくまでも応急処置として心得ましょう。帰宅後の整った環境で改めて洗濯をする方が吉です。