服の嫌な臭いを取る重曹やクエン酸の効果と正しい使い方

ドラックストアや100均などで手軽に手に入り、安価で売られている重曹やクエン酸は、掃除や料理、洗濯など色々と使える便利なアイテムです。
実は、この重曹やクエン酸には、服の嫌な臭いを消す力があるってご存知ですか?今回は、重曹やクエン酸を使って、気軽に取り入れられる臭い取り方法をご紹介します。
普段のお洗濯で臭いが取れなくてお困りの方は、ぜひ試してみてください。
服の臭いに重曹が効果がある理由
重曹とは「炭酸水素ナトリウム」または「重炭酸ソーダ」と呼ばれる物質です。水に溶かすと弱アルカリ性になり、雑菌繁殖の原因にもなる皮脂汚れを効率的に落としてくれます。
皮脂汚れや食べこぼしなど、衣類の汚れの多くは酸性なので重曹は相性が良いのです。漂白・消臭・吸湿作用もあり、臭いを香りでごまかすのではなく中和して無臭にしてくれます。
天然由来の成分で身体にも環境にも優しく、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用できます。
服の臭い対策に重曹でつけ置き洗い

服の嫌な臭いには、重曹でのつけ置き洗いがおすすめです。
![]() | 桶に50は液温は50℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる |
![]() | 桶に手は40℃を限度に手洗い可能 |
![]() | 桶に×は家庭での洗濯禁止 |
先ずは洗濯表示を確認して、水洗い可能かどうか、液温は何度までOKかを確かめてから行って下さい。
1.洗面器やバケツなどの容器に40℃程度のぬるま湯を入れ、小さじ1杯の重曹を溶かします。
2.臭いのついた衣類を入れて、30分ほどつけ置きします。
3.つけ置き後、衣類の洗濯表示に合った洗濯方法で洗濯をします。洗濯機が使える衣類であれば、そのまま洗濯機に入れて通常通り洗濯をしましょう。
4.洗濯が終わったら、風通しの良い場所でよく乾かしましょう。
洗えない服の臭い対策に重曹スプレーの作り方と注意点

コートやスーツ、デリケートな素材など、自宅で簡単に洗えない衣類には重曹を水で溶かし、消臭スプレーとして使うのがおすすめです。時間がないときや、臭いが気になったときにもすぐに使うことができるのでとても便利です。
重曹スプレーの作り方はとても簡単なので、ぜひ作ってみてください。
用意する物
- 重曹
- 沸騰したお湯
- スプレーボトル
- 耐熱性のある容器
重曹スプレーの作り方
1.耐熱性のある容器に、沸騰したお湯200ml・重曹小さじ1を入れ、かき混ぜて重曹をしっかり溶かしましょう。
2.人肌程度にお湯を冷まし、スプレーボトルに移し替えます。
服の臭いにクエン酸が効果がある理由

酸性の性質をもつクエン酸は、アルカリ性の性質をもつ臭いを中和し、消すことができます。洗濯物の生乾き臭の原因である雑菌の繁殖を抑える作用もあり、不快な臭いの防止にも役立ちます。
さらに、クエン酸は柔軟剤の役割も果たしてくれます。洗剤によってアルカリ性になった洗濯物をクエン酸の持つ酸性の性質の力で中性に戻し、柔らかく仕上げることができるのです。
色止めの用途で使われていることもあり、色柄物の洗濯にも安心して使うことができます。食べ物に含まれている成分であるクエン酸は、環境や肌に優しいのも特徴です。
服の臭いを取るクエン酸の使い方

クエン酸を使った洗濯方法は簡単です。いつもの洗濯洗剤をクエン酸に変えるだけです。
クエン酸の使い方
洗濯気の洗剤投入口に、水10Lに対し、クエン酸10gを入れます。クエン酸の分量は、洗濯機の水量や洗濯物の量に合わせて調整してください。
あとはいつも通り洗濯機を回すだけです。洗濯が終わったら、風通しの良い場所に干してよく乾かしましょう。
服の臭いに重曹とクエン酸の併用は意味があるか?

重曹とクエン酸を混ぜて洗濯する方法は、おすすめできません。
重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性で、これらを混ぜてしまうと汚れや臭いを落とす効果を、お互いに打ち消しあってしまいます。かえって臭いが取れない可能性がありますので、重曹とクエン酸は別々に使うようにした方が良いでしょう。