プロが教えるオーバーオールやつなぎの洗濯と干し方

オーバーオールやつなぎは、普段着でおしゃれに着こなすパターンや、お仕事での作業着としても活用され、その特有のデザインと機能性から多くの人に愛されるアイテムです。
ですが、そんなオーバーオールやつなぎも正しい洗濯とお手入れが必要です。
本記事では、オーバーオールやつなぎの洗濯方法と干し方についてご紹介。
あなたのお気に入りのオーバーオールやつなぎを長持ちさせて、清潔で快適に着用できるようにぜひ参考にしてください。
オーバーオールやつなぎの特徴
一般的に、オーバーオールやつなぎはデニムやキャンバス生地、コットンなどの頑丈な素材で作られ、耐久性が高いため、作業着として適しています。
オーバーオールやつなぎのデザインは、トップとボトムが一体化しているため、着るのが簡単で、リラックス感あふれるスタイルを楽しむことができます。
オーバーオールやつなぎの洗濯の注意点

洗濯において、いくつかの重要な注意点があります。
色を分ける
オーバーオールはデニム素材、つなぎは原色系のデザインが多いので、初めの2.3回の洗濯では色落ちすることが多いです。
そのため、洗濯の時に色移りや色褪せを防ぐために、同系色のアイテムと一緒に洗うか、単体で洗濯することをおすすめします。
洗濯表示タグを確認する
ほとんどの洋服には洗濯表示タグが縫い付けられています。
このタグには、「洗濯が可能か」「温度や洗濯方法」「乾燥方法」などが記載されています。
そのため、洗濯前に必ず洗濯表示タグを確認し、指示に従うようにしましょう。
ファスナーやボタンを閉める
オーバーオールやつなぎには、ファスナーやボタンがついています。
洗濯をする時は、これらを留めた状態で洗濯することで、ファスナーやボタンが他の衣類と絡み合うのを防ぎ、アイテムを保護します。
もし、ファスナーやボタンが緩んでいる場合は、そのまま洗濯するとボタンが取れて紛失してしまう可能性があるので、洗濯前に補修するか、一旦外してから洗濯しましょう。
ポケットの中身を確認する
洗濯前にポケットを確認し、中に物が入っていないことを確認してください。
ロールアップを戻す
ロールアップ(ズボンの裾を巻き上げること)の溝部分には、ホコリや汚れが蓄積されやすいです。
ロールアップをしていた場合は、必ず戻してから洗濯するようにしましょう。
洗濯機の「ドライコース」などで洗う
オーバーオールやつなぎを洗濯機で洗う場合、「ドライコース」や「おしゃれ着コース」といった優しく洗えるコースを選びましょう。
洗濯機メーカーによって名称が異なりますので、取り扱い説明書を確認しましょう。
汚れていれば事前に洗う
洗濯機で洗うだけでは落ちない汚れは事前に部分洗いをしておきましょう。
シミや泥汚れなどは、汚れたまま放置すると染み込んで取りづらくなるので、すぐに対処することがとても大切です。
また、臭いの原因になる可能性もあるので、オーバーオールやつなぎが汚れた場合には、できるだけ早く手洗いや洗濯機で洗濯するようにしましょう。
オーバーオールやつなぎの洗濯方法

オーバーオールやつなぎの洗濯方法は、洗濯機を使用する場合と手洗いの場合に分かれます。
まずは、そもそも洗濯ができるのかを確認をしなければいけません。
自宅で洗濯可能なオーバーオールやつなぎの洗濯表示
洗濯可能な温度や洗濯方法は、洗濯タグに記載されています。
このタグを確認し、適切な洗濯温度や洗濯方法を選びましょう。
![]() | 桶に30は液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる |
![]() | 桶に手は40℃を限度に手洗い可能 |
![]() | 桶に×は家庭での洗濯禁止 |
「家庭での洗濯禁止」の表示がある場合は、クリーニング店へ依頼しましょう。
おすすめの洗濯洗剤
![]() | ■エマール アロマティックブーケの香り アロマティックブーケの香りで癒されつつ、ダメージリペア技術で繊維を内側から補修する効果があります。 オーバーオールやつなぎを優しく洗いながらも、汗や皮脂もしっかり洗浄。 洗濯しながら、伸びやヨレを戻してくれるので長くキレイに着ることができます。 |
![]() | ■アクロン ナチュラルソープの香り 洗濯によるシワや型崩れ、色落ちなどを防ぎながら優しく洗い上げます。 また、洗浄成分に浸透性の高い界面活性剤を配合しているので、弱い水流でもすばやく繊維に浸透、汚れをすっきり落とします。 |
オーバーオールやつなぎの洗濯機での洗い方
洗剤は過剰に使用しないように注意。
過剰な洗剤は残留しやすく、肌に刺激を与える可能性があります。
オーバーオールやつなぎの手洗い
- タライ
- おしゃれ着洗剤
必ず水を使う。お湯を使うと色落ちのリスクがあります。
オーバーオールやつなぎのすすぎと脱水方法
洗剤が残っていると、変色やシミの原因となるのでしっかりすすぎましょう。
オーバーオールやつなぎの乾燥機や干し方
乾燥機を使う場合は、洗濯時と同じように必ず洗濯タグを確認しましょう。
![]() | 四角に丸と1つの点は排気温度上限60℃の低い温度でタンブル乾燥可能 |
![]() | 四角に丸と2つの点は排気温度上限80℃でタンブル乾燥可能 |
![]() | 四角に丸と×はタンブル乾燥禁止 |
乾燥機を使うなら時間を短く
乾燥機で長い時間乾燥させると、縮みや生地を傷める原因になります。
そのため、完全に乾くまで乾燥機で乾燥させるのではなく、時間を短く設定し半乾きの状態にしましょう。
そのあとは、ハンガーにかけて直射日光の当たらない風通しの良いところに、自然乾燥させることでリスクを軽減することができます。
あえて縮めたい時は乾燥機を使う
「オーバーオールが少し大きい」「もう少しタイトに着たい」とお考えの方は、乾燥機にかけると縮む性質を逆手にとって縮める方法もあります。
ですが、素材によってどのくらい縮むのか予想が難しいので、実践する際は気をつけましょう。
また、しっかり乾燥させる場合は、コインランドリーを利用することをおすすめします。
家庭用のドラム式洗濯機では、ドラムの大きさが限られているので他の衣類と一緒に乾燥させようとすると隙間がありません。
そうなると、他の衣類と擦れて生地が傷んだり色落ちするリスクがあるので、単体で乾燥機にかけるか、擦れを防止するために色移りしてもいいタオルなどを一緒にいれましょう。
オーバーオールやつなぎのおすすめ洗濯頻度
オーバーオールやつなぎは、着用ごとに洗濯する必要はありません。
そのメリットとして
- 洗濯ダメージを減らす
- 色落ちしない
オーバーオールやつなぎを着用後は、通気性のある場所で風に当てることで、シワやにおいをリフレッシュさせることができます。
ですが、洗濯しなくていいというわけではありません。
以下に洗濯をしない場合のデメリットをお伝えします。
洗濯をしない場合のデメリット
生地が傷み破れる
汗をかいていないと思っていても、直接肌に触れる場合は、汗や皮脂が付着しています。
汚れや細菌がコットン素材に付着すると、生地が劣化しやすくなります。
この劣化が進行すると、デニムの繊維が破れたり、糸がほつれたりすることがあるので、定期的な洗濯とお手入れをしましょう。
臭いが発生する
汗や皮脂、細菌の繁殖により、デニムが不快な臭いを発することがあります。
この臭いは、洗濯によって改善することができますが、洗濯を怠ると悪臭が蓄積し、着用時に不快感をもたらす可能性があります。
不衛生
汚れたデニムを定期的に洗わないと、細菌やカビの繁殖のリスクが高まります。
これは肌の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、アレルギーや皮膚トラブルの原因ともなるので、不衛生なデニムを着用することは避けるべきです。
オーバーオールやつなぎの収納の際の畳み方

オーバーオールやつなぎを収納する際、シワを防ぐ畳み方が重要です。
オーバーオールの畳み方
ポイント:この時に7㎝程度残すことで仕上がりが綺麗になります。
つなぎの畳み方
コンパクトにしたい場合は、三つ折りしてください。
オーバーオールやつなぎのクリーニング料金相場

オーバーオールやつなぎをクリーニング店へ依頼する場合、大体1,200円〜1,800円程度料金がかかります。
ですが、クリーニング料金相場は、アイテムの種類や素材、汚れの程度によって変動するので、依頼する前にクリーニング店で料金を確認することをおすすめします。
これまでに紹介したことを参考にして、お気に入りのオーバーオールやつなぎを大切に長く愛用していきましょう。