洗濯で毛玉が出来る原因と除去や予防法をプロが解説

毛玉取りとセーター
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どんな高価でおしゃれな洋服でも毛玉ができてしまうと印象が落ちてしまいます。

買った時のときめきや印象をいつまでも保つためには毛玉を作らない予防と、毛玉ができてしまった時にきれいに除去することに尽きます。

その中でも毛玉ができやすい洗濯中にまつわるお悩みを解決していきます。

洗濯で毛玉が出来る原因

毛玉ができてしまうと取るのも一苦労…。だからと言ってそのまま着るには抵抗がありますよね。そんな毛玉の原因は摩擦です。

着用時に起こる摩擦もありますが、一番摩擦が起こりやすいのはやはり洗濯です。洗濯では衣類をこすり合わせたり、叩きつけたりして汚れを落とすためどうしても摩擦が起きやすくなります。

その摩擦によって衣類の表面に静電気が生じ繊維が毛羽立ち、束となり絡み合って毛玉となります。

洗濯でできる毛玉の厄介なところは黒っぽい洋服に黒い毛玉ができるならまだしも、白い毛玉ができてしまうこと。これは衣類そのものの繊維だけでなく、洗濯中に一緒に洗ったタオルなどの白い繊維とくっついてできるからです。

お気に入りの服ほどたくさん着て、その分洗濯回数も多くなるはずです。そんな洗濯中にできる毛玉を発生させないようにするための対策方法を紹介していきます。

毛玉になりやすい素材となりにくい素材

セーター 毛玉

毛玉のできやすさは素材によって変わってきます。毛玉ができやすい素材に関しては特に注意が必要です。

毛玉ができやすい素材

アクリル・ポリエステルなどの化学繊維

毛玉ができにくい素材

綿100%・シルク・麻などの天然素材

ちなみに、ウール・カシミア・アンゴラ等の動物繊維は毛玉ができにくいようにみえますが、全くできないわけではありません。

毛玉ができてもすぐに繊維が切れて落ちるため、毛玉が生地の表面に留まりにくい特徴のためです。

洗濯で毛玉にならない予防方法や洗い方

毛玉にならない方法はいくつかありますのでご自身にあった洗い方で対処していきましょう。より丁寧にするならばこれらの合わせ技がおすすめです。

道具要らずにできる方法もありますのですぐにでも試してみて下さい。

毛玉にならない洗濯機での洗い方

洗濯ネットに入れる

洗濯ネットが洗濯中の衣類同士の直接擦れることから守ってくれます。ポイントは服のサイズに合ったネットを使用することです。

例えば大きすぎる洗濯ネットだとせっかく使っていてもネットの中で衣類が動き過ぎて擦れてしまいます。100円ショップでも購入できますので洋服にあわせた洗濯ネットを準備しましょう。

裏返しで洗う

生地の表面を摩擦から保護することができます。色移り防止や肌に直接触れるインナーなどは汗や皮脂汚れもしっかり落とすことができるので裏返しにするだけで多くの効果を得ることができます。

量を少なくする

洗濯中の摩擦を最小限に抑えるには一度に洗う洗濯物の量を減らすことです。また洗濯物の入れ過ぎは洗浄力も落ちてしまいますので容量パンパンに入れるのではなく余裕を持たせましょう。

特に毛玉がつきやすい衣類は手洗いの他、単独で洗うのも一つです。

ドライコースやおしゃれ着洗いで洗う

標準コースよりもドライコースやおしゃれ着コースの方が優しく洗えます。そのため洗濯時の衣類同士の擦れあう力も少なく、衣類にかかる負担も少なくなります。

柔軟剤を使う

衣類の香りづけやふんわり仕上げるだけでなく、摩擦の一因でもある静電気も防いでくれます。柔軟剤がコーティングの役割をしてくれるので着用中の摩擦も抑えられます。

毛玉防止におすすめの洗剤や柔軟剤

毛玉防止には洗剤選びも大切です。おすすめの洗剤と柔軟剤を紹介します。

LION アクロン

アクロン

出典「Amazon

おしゃれ着洗剤の代表ともいえるアクロン。洗濯中に起きるダメージを最小限に抑えつつも汚れをすっきり落としてくれます。

シルキータッチ成分と繊維保護成分が繊維をコーティングしてくれるので洗濯中にできる毛玉を防いでくれるだけでなく、着用時の摩擦による毛玉防止もできます。

P&G レノアリセット

レノアリセット微香料

出典「Amazon

すすぎの最後に入る柔軟剤。その工程を上手く利用し上質なファイバーケア成分をしっかり衣類に残すことで毛玉などのダメージを防いでくれます。

標準コースでしっかりお洗濯をしても、そのダメージ防止効果は抜群なので洗い分けなど気にせずまとめて洗濯ができるのも嬉しいポイントです。

洗濯失敗!毛玉除去のやり方

毛玉取りブラシ

洗濯ネットから洋服が出てしまっていたり、分けて洗うつもりが他の洗濯物に紛れて一緒に洗ってしまったり、うっかり失敗してしまったらあなたならどうやって毛玉を除去しますか。

毛玉を見つけるととっさに取りたくなってしまう気持ちはよく分かります。しかしその場で手で引っ張ってみたり、むしったりしてはいけません。

無理に引っ張ってしまうと一見毛玉は取れてきれになったように見えますが、生地は擦り減り大きなダメージを受けます。それだけでなくまた毛玉のできやすい状態となってしまうこともあります。

そこでおすすめの除去方法を紹介します。

おすすめの取り方(グッズ)

  • ハサミ
  • カミソリ
  • 毛玉取りブラシ
  • 毛玉取り器

ハサミ

特別なものを用意する必要はありません。毛玉はハサミで切って取り除くことができます。広範囲だと時間がかかってしまいますので、ポイント的に毛玉ができた場合はハサミがおすすめです。

誤って毛玉以外の生地まで切ってしまわないように浮き上がっている毛玉を軽くつまんでひとつずつ丁寧に切りましょう。

カミソリ

お家にある物としてもう一つ、T字カミソリでも毛玉を取ることができます。広い範囲の毛玉を取るのに適してはいます。

ただし力の入れ過ぎは厳禁です。刃がむき出しの状態ですので生地に押し付けるのではなく、浮かせた状態で優しく滑らせるイメージで行いましょう。

毛玉取りブラシ

あまり認知度が低いかもしれませんが生地を傷めにくく手軽に簡単に取ることができます。100円ショップでも購入することもできます。できればブラシの目が細かく、柔らかいものがおすすめです。

服を平らな場所に置き、毛玉のできている生地表面を優しく撫でる様にブラッシングしましょう。力を入れ過ぎると生地を傷めてしまいますので注意して下さい。

毛玉取り器

毛玉に機械を当てるだけで簡単に取ることができます。そのため広い範囲に毛玉ができている場合は効率的にとることができるのでおすすめです。

こちらもブラシ同様、衣類に強く当てすぎると生地を傷つけてしまいますので、力を入れずやさしく行いましょう。

やってはいけない取り方(グッズ)

  • 手でむしる
  • コロコロ
  • ガムテープ

手でむしる

手で無理やりひっぱるとその部分が薄くなってしまい生地を傷めてしまうことになります。

コロコロ

お掃除など幅広く使える便利グッズですが、衣類専用のコロコロもあります。実はそんなコロコロを使うと生地同士を擦り合わせて摩擦が生じてしまいますので、毛玉を取るどころか更に毛玉ができる原因となってしまいます。

ガムテープ

身近で一番やりがちな方法ではないでしょうか。ガムテープの粘着面でベタっと貼り付けて取り除くのは毛玉以外の生地を傷めてしまいます。

ただしやり方次第では絶対にNGというわけではありません。優しく粘着面を滑らせるように取る方法ならダメージは少なくなります。

毛玉を取る前の事前準備として洋服にブラシをかけて繊維の方向を整えて、毛玉部分を浮き上がらせておくと取りやすくなりますのでおすすめです。

毛玉はクリーニングで無料で取ってくれる?料金目安

クリーニングとあわせて毛玉取りをお願いできるかはお店によって異なります。

有料オプションやサービスとして無料で行ってくれるお店もありますが、毛玉取りはクリーニングではなくリフォームの扱いとなり受け付てくれないお店もあります。

有料で対応してくれるクリーニング店は約200~400円程度になります。そもそも対応していないお店も少なくありませんので事前にクリーニング店に確認しましょう。

coromoeではクリーニング依頼された衣類の毛玉取りは無料で行っているので、ぜひご依頼下さい。(毛玉取り可能な状態のみ。)

毛玉取りは安易に考えてしまうと負の連鎖で繰り返します。またその除去方法も一歩間違えると生地を傷めてしまうことにもなりますので大切な衣類はプロにお任せするのも一つでしょう。

毛玉のない洋服を着ると清潔感や高級感を取り戻し、きっと気持ちも晴れやかになるはずです。

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