洗濯洗剤や柔軟剤

柔軟剤のメリットやデメリットと正しい使い方を解説

柔軟剤を洗濯機に入れる
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お洗濯の際に活躍する柔軟剤ですが、今は色んな香りが楽しめたり、フワフワになったりと、たくさんの効果を発揮してくれる便利アイテムです。

そんな柔軟剤にもメリット・デメリットがあるのはご存じですか?柔軟剤の正しい使い方をご紹介いたします。

洗濯の際の柔軟剤とは?6つの役割や効果とメリット

柔軟剤とは文字通り洗濯物に柔軟性を持たせ肌触りが柔らかく仕上げる為の物ですが、他にも良い効果やメリットは沢山あります。

1.消臭効果や良い匂いにする

柔軟剤には消臭効果があります。

普段のお洗濯の際に洗濯洗剤だけではすぐに香りを落としてしまったりしますが、柔軟剤をプラスするだけで、タバコの臭いや汗臭の消臭効果や、臭いを付くのを防ぐ防臭効果まで期待できます。

柔軟剤を使うことで、消臭や防臭効果を期待でき、この香りが長持ちするので衣類を素敵な香りにしてくれます。

2.静電気防止

柔軟剤の成分には、陽イオン系界面活性剤が含まれているものが多く、その陽イオン系界面活性剤は繊維への吸着性にすぐれています。

電気を流す性質を持つので、静電気が発生してしまっても帯電せず直ぐに放出されるので、静電気防止に効果があります。またすべりがよくなるので、摩擦が少なくなって、静電気の発生を防ぐ効果があります。

3.毛玉防止

柔軟剤には毛玉を防止する効果があります。

静電気が溜まると繊維同士がくっつき毛玉になりやすくなるので、静電気防止効果がある柔軟剤は、同時に毛玉防止効果も持ち合わせます。

洗濯すると毛玉になりやすいニットなどでは特に効果を感じやすいです。毛玉になりやすい衣類には特に柔軟剤を使用することをおすすめします。

4.シワや型崩れしにくい

衣類の繊維に働きかけることで、シワをできにくくし、シワをのばす効果があります。通常の洗濯ではシワになりやすい衣類も、柔軟剤を使用することによって、型崩れを防止する効果も。

形状記憶のあるシワになりやすいYシャツなども柔軟剤を使用することでアイロンが不必要になるくらいシワになり辛くしてくれます。

5.ふわふわ仕上がり

柔軟剤には陽イオン系界面活性剤といった衣類の繊維を滑りやすく滑らかにしてくれ、ふわふわとした仕上がりになるような成分が配合されています。

この成分が繊維一本一本にいきわたり、ふんわりとした仕上がりにしてくれます。この成分がコーティングされるので、衣類同士が絡まったりゴワゴワするのを防いでくれるのです。

6.乾燥が早くなる

柔軟剤はシットリした触り心地になるので、乾燥しにくくなるイメージを持たれがちです。しかし、それは逆で、柔軟剤を使用した方が乾燥が早くなります。

柔軟剤を使用すると、衣類やタオルに含まれる水分量が減るので、条件にもよりますが、タオルなら30分前後は乾きが早くなります。

通常の柔軟剤と部屋干し用の違い

部屋干しとサーキュレーター

部屋干しは湿気を発生させることで嫌な生乾きの臭いや、菌を発生させることがあります。

ですので、部屋干し用の柔軟剤には雑菌やカビを抑えるための、除菌成分が通常の柔軟剤よりも多く配合されています。カビ・防臭効果を発揮させるため、弱アルカリ性で漂白剤入りの商品がそのほとんどです。

普通の洗剤は乾燥の際に太陽の力で菌を死滅させる外での乾燥を想定されている為、除菌成分が入っていないものや成分が少ないことがあります。

お洗濯の際、通常の柔軟剤は部屋干しには向いていませんが、部屋干し用洗剤は、天日干し・部屋干しどちらにも使用することが可能です。

柔軟剤のデメリット

生乾きの洗濯物が臭い

洗濯で様々な効果をもたらす柔軟剤ですがデメリットもあります。

1.キツイ臭い

柔軟剤はいい香りがすると思いがちですが、中には香りのきつい物があったり、好きな香りは個人差があるので苦手だと感じる方も多いです。

初めて使用する柔軟剤を購入する際はどんな香りなのか調べたり、お店によっては、お試しで香りを確認できるものもあるので、気になる方は一度試してみるのもいいかもしれません。

特に輸入物の柔軟剤は、多くの日本人では「臭いがキツイ」と感じる人が多いので、使用する際は自分だけじゃなく、周りの人がどう感じているかも気を付けた方が良いです。

海外の方が付ける様な強めの香水が合わないと言う人が多いのと同じ感覚なのを覚えておきましょう。

2.生乾きの原因に

柔軟剤のいい香りがあると臭いが気にならないと思いがちですが、柔軟剤を大量に使用することで、すすぎ残しに繋がってしまいます。また、量を増やすことで、泡が汚れを保護してしまい汚れを落としきれない事もあります。

柔軟剤を適切に使うと速乾性が高まる場合もありますが、すすぎ残しが生乾きの原因になったり、乾きづらいという問題を発生させてしまうので、使い過ぎには注意が必要です。

3.吸水性が落ちる

柔軟剤は洗濯物の表面をコーティングしてフワフワに柔らかく仕上げてくれます。しかし、そのコーティングにより吸水性を落としてしまいます。

特にタオルは繊維の表面にマイナスイオンが帯びており、界面活性剤がタオルの表面に吸着し、表面にコーティングしてしまいます。そのことで、吸水性を落としてしまう事に繋がるのです。

肌触りがよくフワフワにしたいタオルですが、タオル等の吸水性に重きを置いた物の洗濯には柔軟剤を使わない方が良いでしょう。

4.シミや変色の原因になる

購入したばかりの柔軟剤は問題が起きる事は少ないですが、柔軟剤は経年劣化によって、液が水分と油分に分離してしまいます。

その分離した状態の柔軟剤を洗濯機に入れてしまうと、油分で衣類にシミが発生してしまいます。また変色にもつながってしまうのです。

新しい洗剤でも使用のし過ぎは衣類に洗剤シミを付けてしまう恐れがあるので時間が経っている物や入れ過ぎには注意をしましょう。

5.蜂など虫が付く

蜂などの虫は嗅覚が優れており、柔軟剤の香りを花の蜜と間違えたり、場合によってはフェロモンや攻撃信号と認識してしい、呼び寄せてしまいます。

香りのキツイ物は特に虫が近寄ってきやすくなるので、使用する際や干す際は注意が必要です。洗濯で蜂や虫が付きやすい場合は、柔軟剤を使用した洗濯物は室内干しにするなど工夫するとトラブル解消になる場合もあります。

6.パリパリやゴワゴワになる

フワフワで柔らかい肌触りにしたいから柔軟剤を入れたのに、パリパリやゴワゴワに仕上がる事もあります。これは多くの場合は柔軟剤の入れ過ぎが原因です。

柔軟剤は油を含むので入れ過ぎる事で水分を弾いてしまいます。また、柔軟剤は洗濯の度に洗濯物に蓄積されていき次回以降の洗剤の邪魔をしてしまう事もあります。

そうなると、汚れが落ちにくくなるので、その汚れでさらにタオル等が固くなってしまいます。使用量は守り、定期的に洗濯槽の掃除をする事を心掛けましょう。

7.アレルギー等の健康被害

柔軟剤に含まれる合成香料は化学物質で、人によっては肌が痒くなったりアレルギー反応を引き起こす事もあります。また、香料による不快感や頭痛、咳やくしゃみや喘息などの健康被害を起こしてしまう事があります。

化学物質過敏症を起こしてしまうと、頭痛だけではなく自律神経に症状がでたり、下痢や嘔吐を引き起こしてしまう恐れもあります。

また赤ちゃんや、お肌の敏感な方はアレルギーじゃなくても、肌が赤くなったり痒みが出たりします。これらの症状が出る場合は心配な方は柔軟剤の仕様は控えた方が良いでしょう。

また、使用しすぎたり、強い匂いの柔軟剤を使うと、これらの様に周りの人にも影響が出る事があるので注意が必要です。

柔軟剤は必要か不要か?

柔軟剤や洗濯洗剤を使う

メリット・デメリットのある柔軟剤ですので、必要なのか、不要なのか悩みどころです。どういった際に柔軟剤が必要なのか、また不要なのかをご紹介します。

柔軟剤が必要なパターン

冬の時期や乾燥時期

冬の時期や乾燥する時期は特に、静電気を引き起こしやすいので柔軟剤で、静電気を防ぐときに必要です。

部屋干しする際

部屋干しを行う時は特に湿気を含むので臭いが気になります。そういった際は部屋干しの柔軟剤が必要になってきます。

香りを楽しみたいとき

洗剤の香りでは物足りないと感じたり、日々の生活の中で臭いが気になるときは防臭効果のある柔軟剤を使用することで、気になる臭いを防ぐことが出来ます。

柔軟剤が不要なパターン

タオルなど吸水性が大切な物

柔軟剤を使うと吸水性は落ちるので、タオルなど吸水性が特に大切な物に対しては使わない様にしましょう。

タオルをフワフワに仕上げたいと思って柔軟剤を使ってもフワフワにならない上に、お風呂上りに水分を吸い取ってくれなくなります。

肌が弱い方の使用

殆どの柔軟剤には界面活性剤が使われており、その原料が石油系です。敏感肌の人や赤ちゃんは肌が荒れたりかゆみを引き起こしたり、皮膚トラブルに繋がってしまう場合もあるので柔軟剤は不要です。

アレルギーを引き起こす方もいるので、肌が弱いだけじゃなくアレルギー体質の人も注意が必要です。

洗濯洗剤に柔軟剤効果のあるもの

界面活性剤を最小限に抑えている製品はごわつきを防ぐ効果もあるため柔軟剤のふわふわに仕上げる効果が不要になります。

また洗剤によっては静電気や毛玉防止のものもあるので柔軟剤が無くても柔軟剤と同じような効果がみられるものを使用する際は不要になります。

柔軟剤の正しい使い方

柔軟剤の投入口

柔軟剤を使用するパターンと使用しないパターンは理解して頂いた上で、ここからは実際に使用する際の正しい使用方法を紹介します。

投入口が違ったりするだけでも衣類にトラブルを招いてしまう恐れがあります。

柔軟剤を洗濯機に入れる場所とタイミング

ご使用の洗濯機の説明書をよく読んだりメーカー指定の場所に投入するようにしましょう。

柔軟剤は直接かけるか投入口に入れるか?

基本的に洗濯機の柔軟剤専用の投入口がある場合はそこに洗濯機を回す前に適切な量を投入しましょう。

直接かけた方が香りがつくと思うかもしれませんが、直接かけてしまう事で衣類にシミや変色を起こしてしまったりする恐れがあります。

投入口に入れることで適切な量でまんべんなく衣類に柔軟剤がいきわたるので、シミなどを防ぐ事が可能です。

柔軟剤の投入口がない場合

洗濯機メーカーによっては柔軟剤の投入口がない場合もあります。

そういう時は直接かけないといけないのですが、最初に入れてしまうと洗剤の効果で柔軟剤の効果を消してしまったり、柔軟剤の油で汚れを落としにくくしてしまいます。

投入口がない場合の柔軟剤を投入するタイミングはすすぎ2回目の際です。最初に入れてしまうと効果が薄れるため、洗剤を綺麗に落とし切ったすすぎ2回目の際に直接投入するようにしましょう。

この際に注意していただきたいのが、水をしっかりためた状態で行うこと、直接投入はシミの原因になるので入れすぎには注意すること一つの場所に固まらない様に満遍なく投入することです。3分ほどつけ置きしたら脱水しましょう。

柔軟剤使用時のすすぎ回数

柔軟剤を使う時はすすぎを回数2回に設定しましょう。すすぎが1回だと、衣類の汚れをすべて落としきることができません。柔軟剤の香りと洗濯物の汚れのニオイが混ざる可能性があります。

柔軟剤は繊維のコーティングで、静電気や毛玉を防いだり、いい香りを残す役割がありますのですすぎ回数も正しく行うことが必要になります。

手洗いでの柔軟剤の使い方

手洗いの場合は、柔軟剤の効果を消してしまわないよう、洗剤がしっかりと落ちるまですすぎを繰り返し、綺麗な水になるまで行いましょう。

その後に綺麗な水を溜めた状態で柔軟剤を表示通りの割り合いで投入し、手で水を回しながら柔軟剤が全体に行き届かせましょう。2~3分ほど浸け置きし軽くしぼり水気をとります。

この際のすすぎは不要で、このまま脱水してしまいましょう。

柔軟剤使用時は外干しか部屋干しどちらが良い?

衣類の嫌なニオイを防いだり、柔軟剤の香りをよくするためにはなるべく早く乾かすことが大切です。

柔軟剤を使ったから外干しじゃないとダメだという事はありません。部屋干しの場合は風通しを良くし、水分が発散されやすい状態を作れれば、部屋干しでも問題ありません。

柔軟剤は洗濯物の乾きを早くしてくれる作用があるので、適量を使い適切に部屋干しを行うなら、柔軟剤はおすすめとも言えます。

柔軟剤使用時に乾燥機を利用しても良いか?

乾燥機を使用することで素早く乾燥ができますので利用してもかまいません。また乾燥機を使用することでふかふかに仕上げることもできます。

ですが、コインランドリーを使用する際は柔軟剤等の使用を禁止している場所もあるでしょう。そういった時は、柔軟剤シートを使用しましょう。

柔軟剤と洗剤のおすすめの組み合わせ

柔軟剤と洗剤を使用する際に気になるのが香りが混ざってしまう事で香りがきつくなってしまったり互いの効果をなくしてしまわないかという事です。

おすすめの組み合わせとしては同じような香りのものを組み合わせたり、同じメーカーの物を使用する事で、効果を消してしまわないようにする事が出来ます。

一般的なスーパーで購入できる物で言えば、洗浄力を重視する場合は洗浄力の高いトップの製品と同じメーカーのソフランがおすすめです。

香りを楽しみたい方は、洗剤が無香料のアタックの製品と同じメーカーのフレアフレグランスがおすすめです。

柔軟剤と漂白剤は同時に使っても良いのか?

柔軟仕上げ剤と漂白剤を直接同時に使用してしまうと柔軟効果・洗浄力を損ねてしまいますので、同時に使用はしないことをおすすめします。

ですが、柔軟剤投入口に入れて使用するのであれば問題はありません。投入口に入れる場合洗浄が終わった後に柔軟剤を投入してくれるので混ざることがないためです。

柔軟剤投入口がない場合は洗剤や漂白剤はしっかりと落としすすぎ2回目で柔軟剤を投入するようにしましょう。

柔軟剤が固まる場合の対処法

ダウニーなどの海外製品や香りがきついものは、柔軟剤がかたまってしまうケースがあります。またそうでない製品であっても柔軟剤の成分が分離しかたまってしまう事もあります。

柔軟剤がかたまってしまった際はある程度なら振る事で改善できます。

柔軟剤は低温で固まることがあるので、20度程度の室温に置いておけば液体に戻る事があるので温度の高い部屋に置いておきましょう。

洗濯機の柔軟剤投入口で固まってしまった場合は投入の妨げになってしまう事があるので掃除をすることを心がけましょう。

掃除を行う際はお湯をかける事で溶けるので、ブラシやタオルでふき取り柔軟剤を取り除きましょう。

柔軟剤の入れすぎでヌルヌルする時の対処法

柔軟剤には、消臭成分や柔軟成分、香料などのさまざまな化学成分が含まれています。

柔軟剤をたくさん入れ過ぎると、この成分の濃度が高過ぎる為にべたついたり柔軟剤の成分に油を含むためヌルヌルしてしまう事があります。

柔軟剤でヌルヌルになった場合は、お湯で洗うと溶けて落としやすくなるため、柔軟剤や洗剤なしのお湯で一度洗ってみましょう。

予防するためには柔軟剤を入れすぎないようにすることが大切です。

またお洗濯の際に洗濯槽に入れすぎた洗剤や柔軟剤が残留している場合もあるので、洗濯槽クリーナーで一度洗うことをおすすめします。

柔軟剤を使用することで衣類がふかふかになったり、いい香りがしたりとメリットが沢山です。ですが使用する方法を間違ってしまうとせっかくの柔軟剤が衣類にダメージを与えることになってしまうので、使用方法は正しく行いましょう。

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