ワイシャツの汗染みの正しい洗濯方法と目立たせない方法
ワイシャツに汗染みができて恥ずかしい思いをしたことはありませんか。汗染みは見た目が悪いだけでなく、その後のトラブルの原因となります。
そんな汗染みを目立たせない方法と正しい洗濯方法を紹介します。
ワイシャツの汗染み放置は黄ばみや臭いやカビの原因に
個人差はあるものの季節に関係なく、人は汗をかくためワイシャツの汗染みや黄ばみなどのトラブルは一年中起こります。
黄ばみは汗の中に含まれる「リポフスチン」という色素と皮脂の酸化によるものです。このリポフスチンが多く含まれるのがアポクリン腺という汗腺です。
体の中でも限られた部分にしかありませんが特にワキの下に多くあります。このためアポクリン腺が多く集中しているワイシャツの脇のあたりは特に黄ばみのリスクが大きいのです。
アポクリン腺から出る汗は白く濁っていて、リポフスチンだけでなく脂質やタンパク質などニオイのもととなる成分を多く含んでいます。
そのため汗染みを放置していると、それらを餌とする細菌が繁殖してしまい臭いだけでなく、保管状況によってはカビの原因にもなりうるのです。
ワイシャツの汗染みの正しい洗濯方法
汗染みが黄ばみへと変化しないようにこの段階できれいに落としておくことが大切です。洗濯機を使用して洗う方法は以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
こまめな洗濯
汗染みができてしまったら放置せずにすぐ洗いましょう。また洗濯機の設定は「すすぎ1回」などの時短コースではなく「通常コース」でしっかり汚れを落として下さい。
洗い残しが黄ばみやカビの原因となる可能性があります。そして洗い終わった後も放置せずすぐに干しましょう。濡れたままの状態ではまた雑菌が繁殖してしまいます。
お湯を使用
皮脂汚れが落ちやすい温度は40度前後といわれています。そのため水よりもお湯で洗うことをおすすめします。
お風呂の残り湯を使用する場合は必ず「洗い」のみにし、すすぎには必ずきれいなお水で行ってください。
一晩置いた残り湯は雑菌の繁殖が進み、その数1,000倍以上といわれています。残り湯を使用する際には時間をあけないように注意しましょう。
つけ置き洗いや部分洗いも有効的
洗濯機で洗う前に前処理としてひと手間加えると黄ばみ予防になります。
汗染み部分に液体洗剤を直接塗って部分的に手洗いする方法や、酸素系漂白剤を使用したつけ置き洗いをプラスする方法もあります。それぞれ洗い終わった後には通常の洗濯をすればすっきり汚れが落とせます。
洗濯しても汗臭いワイシャツの対処法
洗濯をしてもまだ臭いが残っていることがあります。この原因は先述での汗染みの正しい洗濯方法ができていなかったり、乾かす工程で時間がかかってしまいその間に菌が繁殖したことも考えられます。
臭いの原因となる雑菌は熱に弱いため、60度程のお湯に浸け込むことで菌を退治することができます。
しかし、タンパク質の汚れはお湯では落ちにくくなるため、最初に一度通常の洗濯機洗い→高温の浸け込み→通常の洗濯機洗いを繰り返すとより効果的になります。
浸け込む時間は10分~20分ほどを目安にし、ワイシャツを浸す際には直接お湯に触れないよう火傷には十分注意しましょう。
またワイシャツの生地にも負担がかかりますので日常的にする洗濯方法ではありませんので日頃から先ほどの説明した汗染みの洗い方のポイントをおさえて正しくケアしましょう。
クリーニングのワイシャツ汗抜きとは?
オプションメニューで「汗抜き加工」など目にされたことがあると思いますが、基本的には汗は水溶性の汚れなのでランドリー(水洗い)クリーニングで汚れが落とせます。
つまり、ワイシャツなどの水洗いをする衣類は、基本的に汗抜きオプションを頼む必要はありません。
しかし、格安店や水洗い禁止素材の場合で、ドライクリーニングを行う場合、汗など水溶性の汚れが落ちません。こういう時は汗抜きオプションを頼む必要があります。
また、通常の洗濯では落ちない程に染みついた汗染みは、汗抜きや染み抜きが必要になります。
ワイシャツの汗染みを目立たせない方法
汗を自分でコントロールすることはできませんので、汗染みを目立たなくする工夫をして対策をしましょう。
インナーを着てワイシャツの汗染みを目立たせない
直接ワイシャツを着てしまうとダイレクトに汗染みが表に出てしまいますし、肌も透けてみえるので見た目もよくありません。ワイシャツには透けない白系のインナーを着るのがビジネスマンのマナーでしょう。
体質や季節に応じて機能性抜群のインナーも数多くありますので、汗染みだけでなくその他のお悩みも一緒に解決してれます。自分に合った着心地の良いインナーを探してみてはいかがでしょうか。
ワイシャツの汗染みが目立たない素材
ワイシャツに使われる素材として多いのは綿、ポリエステル、麻です。
やはりその中でもポピュラーなのは綿になります。化学繊維のポリエステルは最近よく見かけるシワになりにくいノンアイロンワイシャツなどイージーケアと呼ばれる高機能な商品が多数あり、お手入れのしやすさからも人気があります。
それぞれの役割を良いとこどりをして、天然素材の綿と扱いやすいポリエステル混紡素材のワイシャツも普及してきました。
汗染みにおいていうと、この中でポリエステルが一番目立ちにくい素材になります。汗を吸ったらすぐに発散してくれるのでいつまでもベタベタと濡れていることがなく、短時間で汗染みも解消しやすいです。
一方で綿は汗をよく吸ってくれますが乾きがよくありません。天然素材がお好みの方には残念ながら汗染みにおいては目立ちやすい素材と言えるでしょう。
ワイシャツの汗染みが目立たない色
ワイシャツにおいてはズバリ白一択です。白なら色の変化が少ないので汗をかいても目立ちにくいです。
もし白以外のワイシャツにするならば薄い色のシャツなら濃い色よりも目立ちにくくはなります。
ワイシャツ下に汗脇パッドを付ける
出典「Amazon」
女性に向けた商品のイメージが強いかもしれませんが、男性用の汗脇パッドも販売されています。ワイシャツの下にインナーを着ていてもそれだけでは染みてしまわないか不安な時、汗をかきやすい季節は汗脇パッドをつけておくとなお安心ですね。
人前では汗をかいているかチェックしにくい部分ですので念には念を、おすすめします。また消臭加工もついている商品もありますので脇汗対策にはダブルで嬉しいですね。