クリーニング基礎知識

ドライクリーニングは汚れが落ちない?プロが語る真実

ドライクリーニング落ちない汚れ4
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クリーニングに出したら綺麗になるのが当たり前なのに、ドライクリーニングでは落ちない汚れがあると言うのは本当なのか?クリーニングのプロが真実を教えます。

ドライクリーニングでは落ちない汚れがある

ドライクリーニングは水を使用せず石油系の溶剤を使用し汚れを落とします。水を使用しない事でのメリット・デメリットがありますが、そのデメリットの1つとして落ちない汚れの種類があるという事です。

ドライクリーニングでは、落とすのが得意な油溶性の汚れは綺麗になるし、トラブルが少ないので意味がないという事はありません。

しかし、汗など水溶性の汚れは落ちずに蓄積されていく一方になるので、全ての汚れをシッカリ落としてくれないと意味が無いと言うなら、意味がないクリーニングにもなります。

汚れは大きく分けて、油溶性の汚れ・水溶性の汚れ・不溶性の汚れと3つあります。では、実際にドライクリーニングはどういう汚れが落ちるのかを見ていきましょう。

ドライクリーニングで落ちる汚れ

ドライクリーニング落ちない汚れ3

ドライクリーニングは、水ではなく油を溶かす石油系などの有機溶剤を使用して洗います。

油汚れは溶剤に溶けるので落ちやすく、水にも油にも溶けない不溶性粒子も溶剤に使用されている油で油脂を溶かすので落ちやすくなるのが特徴。

  • ファンデーションや口紅などの化粧品の汚れ
  • チョコレート
  • マジックインキ
  • 食用油 など

ドライクリーニングで落ちる汚れは主に上記の汚れがあげられます。これらの汚れはドライクリーニングが得意とし落ちる汚れです。

ドライクリーニングで落ちない汚れ

ドライクリーニング落ちない汚れ2

水溶性の汚れはドライクリーニングではほとんど落とすことができません。

  • 尿
  • 血液
  • ワイン
  • 水溶性の汚れからくる臭い

などがあげられます。日々の生活でつく汚れのほとんどは水溶性の汚れですので、ドライクリーニングに依頼して綺麗になったと思った衣類も実際は綺麗に落とし切れていない可能性があります。

ドライクリーニングで綺麗にならない汚れの落とし方

ドライクリーニング落ちない汚れ

ドライクリーニングで落ちないという事は水溶性の汚れ。そう言った汚れの場合でご自宅で洗える素材なら、汚れを落とす事が可能な場合があります。洗濯方法を順を追って説明します。

1.洗濯表示タグをチェック

まず、ご家庭でお洗濯をする前に必要なことは、洗濯表示タグをチェックすることです。

洗濯表示 桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能桶に手は40℃を限度に手洗い可能
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止桶に×は家庭での洗濯禁止

水洗いが可能なのか、洗濯機を使えるのか、手洗いがいいのか、温度を何度がいいのか等が掛かれています。ここでに×のマークになっていなければ、水洗いが可能なので自宅でも洗濯可能です。

2.部分洗いを行う

汚れが気になる部分がある場合は先に部分洗いすることが効果的です。

丈夫な素材はアルカリ性洗剤でお洗濯が可能ですが、ニットなど型崩れを起こしてしまう衣類の場合は、おしゃれ着用の中性洗剤を使用します。

汚れている部分に直接塗布し、柔らかいブラシやスポンジで叩くように汚れを落としましょう。強くこすると衣類を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。

3.洗う

洗い方を衣類によって変えていきます。

手洗いの場合

1.洗濯槽や、大き目の桶に30℃程度のぬるま湯を溜めておしゃれ着用中性洗剤を適量溶かします。

2.衣類を沈め汚れを落とすように押し洗いを行っていきます。20回ほど繰り返し汚れが出てきたら水を変えて水が綺麗になるまですすぎを繰り返しましょう。

3.脱水に洗濯機を使用する場合は30秒ほどで済ませてタオルドライを行います。

洗濯機で洗う場合

必ず洗濯ネットに入れて下さい。洗濯ネットは衣類をほかの衣類との摩擦で起きるトラブルから守ってくれるのでデリケートな衣類をお洗濯する場合は使用することをおすすめします。

そこまで行えば通常通りお洗濯を回していきますが、洗濯機を使用する際も気を付けていただきたいことは脱水です。

脱水に時間をかけてしまうとシワになったり型崩れを起こす可能性があるので極力短時間で済ませ、手洗い同様タオルドライをおすすめします。

3.シミになった汚れ落とし

中々落とし辛いシミ汚れ。

飲み物などのシミなど、水に溶けやすい性質の汚れは汚れた時にすぐに対処すれば落としやすいです。 汚れがついたらすぐに固く絞った布でたたくか、つまみとるようにしましょう。

残った汚れは、中性洗剤を溶かした水や食器洗剤を歯ブラシなどにつけ、擦らず叩く様にすれば落とすことができます。

4.水洗い不可はウェットクリーニング

ドライクリーニングでも落ちない汚れをしっかり落としたいが、水洗い不可になっているデリケートな衣類は、ウェットクリーニングに依頼しましょう。

ウェットクリーニングとはドライクリーニングのように有機溶剤でとすのではなく、水で洗う方法です。

水洗いを推奨しない衣類でも、汚れに合った洗剤を使い分けプロの技術で洗い上げるので汚れもすっきり心配な型崩れも起こすことなく仕上げることが可能です。

目には見えない浸透した汚れや、落ちない汚れは染み抜きなどのオプションも行ってくれるので、想像以上に綺麗になること間違いなしです。

落ちない汚れがある場合はcoromoeにご依頼下さい。

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