プロが教えるインナーダウンの失敗しない洗濯方法

ダウンベスト
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薄くて軽いインナーダウンはとっても優れもの。コートやスーツなどの下に着ることができるだけでなく、本格的な冬でなければアウターとしても活躍します。

また小さく折りたたんで持ち運びもできるものも多いため、旅行や外出先での防寒具として使えます。そんな万能なインナーダウンですが、そのお洗濯事情は人によって大きなばらつきがあるのも事実。

今回はそんなインナーダウンの気になる洗濯頻度や洗濯方法をご紹介していきます。

インナーダウンの洗濯での注意点

洗濯表示

年々、色や形も豊富になり冬の防寒具の定番となりつつインナーダウン。袖のあるなしが選べるだけでなく、ロング丈やハイネックなどお好みによって選べるほどの種類があるのも魅力です。

価格もお手頃なファストファッションから本格的なアウトドアブランドまで幅広く発売されているため目的や用途にあわせて選ぶ事もできます。

そのため室内のオフィスやお家の中だけに限らず、軽やかで動きやすいインナーダウンは登山やキャンプなど屋外でも着用することもあるのでなないでしょうか。

インナーダウンはアウターと比べて薄くて動きやすい分、屋内屋外問わず長時間の着用や、活発に活動するシーンや、着用したまま飲食することが多くなります。

更にダウンの特徴である高い保温性があるゆえ、思っている以上に脇汗をかいていたり、襟元には皮脂汚れが付いています。

つまりインナーダウンは私たちからの体からでる汗や皮脂、そして飲み物や食べこぼしなど、とにかく汚れが染み込んでいます。

その汚れの中でも目には見えない皮脂や汗はしっかり落としておかないと、後々黄ばみとなって落ちにくくなってしまうのでこれらには特に十分注意しましょう。

インナーダウンの洗濯方法

洗濯の泡

インナーダウンはアウターのダウンとは違って薄くてボリュームもないためご家庭でも扱いやすいですが、より軽くするためにダウンに直接羽毛を詰められているのが一般的です。

そのため縫い目などの生地の隙間から羽毛が飛び出しやすく、洗濯中に羽毛が片寄ってしまいやすいという弱点があります。

これより手洗いを推奨しますが、洗濯機でも「手洗いコース」や「ドライコース」など弱水流コースがあれば洗濯機でも可能です。

ここではその点に気を付けたインナーダウンの洗濯方法をご紹介していきます。

参考

一般的なダウンのつくりは羽毛が生地表面に出てくることを防ぐ「ダウンパック」という袋の中に羽毛が密封されていて2〜4重構造になっています。

そのため羽毛が中で偏りにくく、生地表面に羽毛が出にくくなっています。

手洗い

準備するもの
  • おしゃれ着用中性洗剤またはダウン専用洗剤
  • スポンジ(研磨剤の入っていないもの)
  • ダウンが入る桶(シンクでもOK)

洗濯表示を確認する

まずはインナーダウンの裏側に付いている洗濯表示を見て家庭で洗えるかどうか判断します。洗濯表示は以下の通り参考にして下さい。

洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止
桶に×は家庭での洗濯禁止
洗濯表示 桶に40下に横棒1本は液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる.
桶に40下に横棒1本は液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能
桶に手は40℃を限度に手洗いができる

桶にバツマークであれば洗えませんのでクリーニング店に依頼しましょう。

予洗いをする

インナーダウン全体を濡らす前に汚れやすい襟袖やだけでなく、脇汗などの汗も染み込んでいるため脇の周りなどを洗っておきましょう。

表生地に撥水加工が施されているインナーダウンもあるため、おしゃれ着用中性洗剤またはダウン専用洗剤を使用することをおすすめします。

研磨剤の入っていないスポンジを使って優しく擦ると落としやすいです。

ぬるま湯をはり、中性洗剤を溶かし入れる

洗濯表示に沿った液温を使用しましょう。水よりもお湯の方が汚れが落ちやすくなります。

押し洗いする

インナーダウンを桶に入れて押し洗いをしましょう。この時ゴシゴシするのではなく、手のひら全体を使って洗剤液をインナーダウンに浸透させて汚れを押し出すイメージで行いましょう。

すすぐ

同じく押し洗いの要領で、お湯をはりかえてすすぎます。洗剤の泡が出なくなるまで(2回~3回程度)お湯を変えてしっかりすすぎましょう。

脱水する

バスタオルなどにはさんでタオルドライします。ぎゅっと絞ったりはせずにタオルに水分を移すイメージで行います。

干す

水分がきれたら、太めのハンガーを使用して風通しの良い場所で陰干しをしましょう。しっかり中のダウンが乾くまで2~3日かけて乾かして下さい。

乾燥機の使用が可能であれば乾燥機を使った乾燥もできます。

洗濯機洗い

洗濯ネットにインナーダウンを入れる

インナーダウンのファスナーやボタンを閉めた状態で軽くたたみ、洗濯ネットに入れます。こうすることで洗濯中の傷みを抑えて、脱水時のトラブルを防ぐことができます。

洗濯機に投入する

手洗いコースやドライコースなどの弱水流コースを選びましょう。洗剤は手洗い同様おしゃれ着用中性洗剤やダウン専用洗剤を使用することをおすすめします。

脱水後、すぐに干す

脱水が終わったら形を整えてすぐに干しましょう。このまま放置しているとシワや型崩れカビの原因となります。

太めのハンガーを使用して風当たりの良い場所でしっかり陰干しして下さい。

乾燥機の使用が可能であれば乾燥機を使った乾燥もできます。

失敗しないためのポイント

  1. 襟袖脇などの汚れやすい部分を予洗いしておく
  2. おしゃれ着用中性洗剤やダウン専用洗剤を使用する
  3. 洗濯機で洗う場合は手洗いコースなどの弱水流コースで
  4. 脱水しすぎず、しっかり乾燥させる

インナーダウンのおすすめ洗濯頻度

インナーダウン

一番ばらつきがあるのがこの洗濯頻度ですが、おそらく一番多いのが衣替えのタイミングではないでしょうか。

つまりそのシーズン全くお洗濯せず一冬着用し続けることになります。先述でも述べた通りインナーダウンはアウターダウンと比べより汚れやすいためこれでは少し心配です。

特に、汗や食べこぼしなどの水溶性の汚れは早い段階で洗濯すれば難しいお洗濯ではありません!

こまめに洗濯しておくと汚れを溜め込まず衣替え時のお洗濯やお手入れがずっと楽になりますのでご自身の着用頻度にあわせて日頃から洗濯をすることをおすすめします。

インナーダウンのクリーニングの値段

クリーニング料金

一般的には大きく袖あり・袖なしで料金が異なります。またインナーダウンの設定がなくアウターのダウンと同料金という場合もあります。

目安としては袖ありタイプで2,000円~4,000円程度。袖なしタイプなら1,500円~2,500円程です。

高級ブランドの場合は更に高くなる場合もあります。そしてインナーダウンの状態や仕上がりの希望によっては染み抜き、撥水加工などのオプションを付けると更に+1,000円程かかります。

料金表にインナーダウンの記載がないクリーニング店もありますので、事前に確認をしたうえで依頼することをおすすめします。

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