洗濯機の送風乾燥とは?効果や使い方をプロが解説
洗濯機の送風乾燥とは?一体どうのような機能なのでしょうか。その活用方法を知らないだけで使ったことがない方が大半ではないしょうか。
乾燥機とどう違うかなど、今回は送風乾燥の機能と効果について詳しく解説致します。
洗濯機の送風乾燥とは?
洗濯機に送風乾燥という機能があることはご存知でしょうか。 使ったことがない、または実際に使ってみたけれど洗濯物が乾かず活用方法が分からない!なんていう方がほとんどだと思います。
まず、一番に理解しておきたいのが送風乾燥と乾燥機の違いです。送風乾燥は「乾燥」という言葉から連想されて衣類を乾かす機能だと誤解されているケースがほとんど…。
しかし送風乾燥は衣類を乾燥する目的の「乾燥」とは異なり、洗濯槽を乾かすことが目的の機能になります。
洗濯後の濡れた状態の洗濯槽の水分を減らすために手の届かない洗濯槽全体に風を送って乾燥させるものと考えると納得ですね。
送風乾燥の効果
それでは実際に送風乾燥の必要性やその効果はどれほどのものなのでしょうか。
普段目にすることのない洗濯槽の裏側を想像してみると洗濯中に関わらず、洗濯後の洗濯槽は乾燥しない限り濡れている状態のはずです。そのまま放置しているとどうなるでしょうか。
梅雨のジメジメした時期にカビが発生しやすいことからも分かるように、水分の多い洗濯槽にはカビが発生しやすく、さらには洗濯物から出た汚れを栄養にして繁殖しやすい環境にあります。
専用クリーナーで定期的にお手入れをしていたとしても、やはりその状態で一定期間が経過すると、すぐに洗濯槽にカビが生えてしまうこともあります。
そのためせっかく衣類を洗って汚れを落としているはずなのに、かえって嫌な臭い移りが気になったこともあるかもしれません。
そして、一番怖いのは目に見えてない、また臭いを感じない状態です。見た目では分からなくても衣類へカビが移っており知らず知らずのうちに健康に悪影響を及ぼす危険性も考えられます。
特にアレルギーや小さなお子様のいらっしゃるご家庭では特に気を付けたいですよね。そんな洗濯による嫌な臭いやカビの発生を防ぐために是非活用して頂きたいのが「送風乾燥」機能なのです!
送風乾燥の効果をまとめると…
- 洗濯槽内の水分を減らしカビの発生を予防することができる
- 細菌が繁殖することで発生する嫌な臭いを防止することができる
- 洗濯槽内の湿度を下げてダニの繁殖を抑えることができる
つまり、洗濯槽を清潔に保つためのお手入れの一つと考えて使用するものになることは分かって頂けたかと思いますが、次に衣類を入れて使うことができるかが気になりませんか?
結論から言うと洗濯物を入れても構いません!
ただし、使い方を一歩間違えれば衣類を痛めたりシワになったりすることも!?続いては送風乾燥の効果的な使い方や注意事項について解説していきます。
送風乾燥の効果的な使い方
先ほど洗濯物を入れて「送風乾燥」を行うことができるとお伝えしました。
ここでしっかりメリットとデメリットを理解して送風乾燥の効率的な使い方をマスターしましょう。
これらの送風乾燥の特性を理解していれば、シワになりにくいポリエステルなどの化学繊維衣類はとても相性が良く効率的に乾かすことができます。
熱に弱い化学繊維は「乾燥機」を使用すると生地を急速に痛めたり、プリント部分の劣化や剥がれ、変色が生じる恐れもあるため「送風乾燥」の方がむしろおすすめです。
特にお子様がクラブ活動で使うスポーツウエアは毎日の洗濯が必須ですのでこの使い方を覚えておくととても便利です。
逆に綿や天然繊維のシャツやニットは毛羽立ちや色落ち、シワの原因になるので適していません。また、撥水機能繊維や水を通さないコーティングを施している衣類も同様ですのでこれらには注意しましょう。
特に洗濯機を回す機会の多いご家庭は「送風乾燥」を上手に取り入れるだけで、より快適にお洗濯ができるのでとてもおすすめです。
カビや嫌な臭いの予防もできて正に一石二鳥の使い方です。