プロが教えるワイシャツの衣替えと収納方法
ワイシャツは仕事で毎日着る事も多いので汚れやすい。今回はワイシャツの衣替え時期、収納方法や黄ばみ対策、洗濯方法について紹介します。
衣替えで半袖のワイシャツにするのはいつ頃?
普段着の半袖など夏服への衣替えの目安が最高気温が22℃ですが、衣替えの時期となる季節の変わり目は暑かったり寒かったりするので、半袖では寒いと感じる事もあります。
半袖のワイシャツは最高気温が25℃を目安にしておきましょう。
新社会人の方だと夏は半袖にしようと考えて、半袖ワイシャツを買ってしまう方がいますが、会社の服装規定を調べてからにしましょう。
- 夏でもスーツ着用
- ジャケット着用+スラックス+ノータイ
- ワイシャツ+スラックス+ノータイ
- ポロシャツ可
- 完全自由
半袖ワイシャツがOKなのは3からです。基本的にスーツ着用、ジャケット着用の場合に半袖シャツを着るのは服装規定違反はもちろん、服装マナーとしても違反と見られる場合が殆どなので、自分の会社がどのレベルまでOKかを確かめておきましょう。
衣替えでしまう前のワイシャツ洗濯方法
ワイシャツは仕事で着用している方が多く、肌に直接触れる上に長時間着用するので、1日で汚れがかなり付いてしまいます。
仕事と言う面で特に清潔感が必要になるので、シワや臭い、黄ばみ等が気になるものは着用できません。
長期保管中にトラブルが起きない様に、衣替え前のしまい洗いをシッカリ行えるかどうかで、翌シーズンに着用できるかが決まってきます。
普段のワイシャツの洗濯としても覚えておきたい洗濯方法です。
- 洗濯表示を確認する
- 汚れが気になる部分は部分洗いを事前に行う
- 洗濯ネットに入れる
- 洗濯機に入れる
- 短時間で脱水を行う
- アイロンがけしてしまう
1.洗濯表示を確認する
桶に30は液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる | |
三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能 | |
三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止 | |
桶に手は40℃を限度に手洗い可能 |
洗濯表示を見ると、色柄物のシャツになると漂白剤や洗濯機洗いが禁止されている場合がありますが、殆どのワイシャツは家庭で洗濯可能となっています。
単にワイシャツと言っても様々な素材が使われているので、どういう温度でどういう洗い方ならOKなのか、洗濯表示を必ず確認して下さい。
白いワイシャツなら漂白剤は問題ないだろうとか、手洗いじゃなく洗濯機で洗っても良いと思いがちですが、中には縮んでしまう物もあるので注意が必要です。
2.汚れが気になる部分は部分洗いを事前に行う
ワイシャツの汚れで特に気になるところは襟や袖部分の皮脂汚れです。皮脂汚れは頑固なので、洗濯機に入れて洗濯しても取れない事があります。
洗濯して保管したのに翌シーズンになって取り出すと襟首の部分に黄ばみが出るのは、汗や皮脂汚れを落としきれずに酸化して黄ばみとなって汚れが浮き出たからです。
汚れが残り黄ばみで見た目が悪くなるだけではなく、臭いの原因にもなるのでしっかりと落としてから保管しましょう。その為に洗濯機に入れる前に前洗いを行います。
通常は洗濯機に色々な洗濯物を入れ、水量に合わせて洗剤を投入しますが、洗濯機に入れる前に襟袖用の洗剤を直接塗布しておいたり、粉末のアルカリ性洗剤をぬるま湯に溶かして襟袖など汚れが気になる部分をブラシなどで優しくこするなど前洗いを行うと、汚れはしっかり落ちやすいです。
3.洗濯ネットに入れる
ワイシャツのポケットに何も入っていないかを確認して、なければボタンをしめて畳んで洗濯ネットに入れます。
ネットに入れるのはボタンが引っかかったり、袖などが他の衣類に絡んでシワになったり、ダメージを受ける事を防ぎます。
洗濯ネット1つにワイシャツ1着にしましょう。1つの洗濯ネットに複数のワイシャツを入れると、綺麗に洗えない部分が出て来るので、洗濯しているのに汚れが落ちない本末転倒な状態になってしまいます。
4.洗濯機に入れる
水洗いが可能となっているワイシャツであれば標準コースで洗濯が可能です。手洗いなどのマークがついている場合は、ドライコースや手洗いコースを選んで洗濯しましょう。
洗濯機に入れる際、衣類の量はなるべく少ない量が理想です。洗濯機にパンパンに入れて洗うと、様々な洗濯物が絡まり合ったり、綺麗に洗えない部分が出て来たり良い事はありません。
他の洗濯物と一緒にお洗濯される場合は最大量の7割以下にしてゆとりを持って洗える様にして下さい。
5.短時間で脱水を行う
脱水を長時間行うとシワやダメージの原因になります。それらを防ぐには脱水は1分程度に抑え、脱水が終わればタオルドライで水分を取ってシワを伸ばしてから干しましょう。
普段のお洗濯でもこの方法でワイシャツが長持ちするので、ぜひ試してみてください。
脱水時間が短いのではと心配な方は聞き耳を立てて、脱水の遠心力によって水が跳ねてピチャピチャ言っている感じなら続け、その音が殆どなくなったら直ぐに止めましょう。
6.アイロン掛けをして収納する
衣替えで仕舞い洗いを行った後はアイロン掛けをしてから収納しましょう。アイロン掛け行わず収納するとシワがついてしまい、次に着用する時にヨレていたりシワがひどく着用できません。
翌シーズンに取り出した時にアイロン掛けをするなら、もう1度洗いなおすくらいの手間が掛かる事になるので、おすすめしません。
アイロン掛けする事で害虫の卵や幼虫が付いていた場合に、その熱で駆除できるので、長期保管中のトラブルを避ける事ができます。
ワイシャツに限らずアイロン掛けが可能な素材は衣替えでしまう前にアイロンをかけることをおすすめします。
衣替え時のワイシャツの収納方法
衣替えの際にワイシャツを収納するのに避けたいのがしわ。せっかくきれいにお洗濯を行い黄ばみは防げてもシワがひどいと次のシーズン着用するときに嫌な気分になってしまいます。正しい収納を行いましょう。
ワイシャツのたたみ方としまい方
ワイシャツの畳んで保管する方法と、ハンガーで吊り保管する方法を紹介します。
ワイシャツの畳み方
- ワイシャツを畳む際は全てのボタンを留める
- ワイシャツを裏返す
- 台紙や下敷きを背中部分に置く
- 袖を肩の部分で折り中央までも持って来る
- 中央から折り返し下に向けて畳んで行く
- 反対側も同じように畳む
- 裾部分と袖口を一緒に上に少し折り返しさらに二つに畳む
- ひっくり返して形を整えれば完成
ワイシャツを収納する時は、接触でのシワを防ぐためになるべく他の衣類と一緒に収納する事は避けましょう。
ワイシャツを重ねて収納する際は、交互に重ねるとシワを防ぐ事が出来ます。可能なら不織布製の袋に入れて保管すると、保管中に埃などから守れるのでおすすめです。
ワイシャツをハンガーで吊り保管する方法
畳むよりハンガーに吊るし収納すると、畳みジワを付けないで済むので、ハンガーラックのスペースが十分にある場合は吊り保管をおすすめします。
ハンガーで吊るし保管を行う際は1番上のボタンだけ外しておきましょう。
サイズが合わない小さいハンガー等を使うと、型崩れやヨレができてしまって、せっかく吊り保管するメリットがなくなってしまうので、ハンガーはサイズの合う太目の物を使用する事をおすすめします。
こちらも可能なら不織布製の衣類用袋に入れて保管すると良いでしょう。coromoeではクリーニング後の返却袋は通常料金内で全て不織布製の袋で返却しているので、そのまま保管にお使い頂けます。
ワイシャツの保管での注意点
ワイシャツをハンガーで吊るして保管する際の注意点は、詰めすぎると衣類同士が重なってシワになってしまう事や出し入れの際に傷をつけてしまう可能性があるので詰めすぎには注意です。
畳んで保管する場合も同様詰めすぎはシワになってしまうので7割8割程度に収納しましょう。収納スペースをいっぱいに使う為に畳んだ後に立てて入れる方もいますが、立てると潰れる部分が出て来るので、綺麗に保管しておくと言う観点からは立てて保管は止めた方が良いです。
また交互に収納せず同じ向きで重ねてしまうと、襟側がたかくなってしまい、収納スペースが開いてしまったり、高さが出るため、不安定になって崩れやすくなってしまいシワやヨレの原因になってしまいますので注意が必要です。
衣替えで出したワイシャツの襟汚れや黄ばみの落とし方
長時間の保管で浮き出たワイシャツの汚れや黄ばみはとても頑固です。黄ばみは皮脂汚れが時間をかけて酸化しているので、汚れが繊維の奥まで浸透してしまっている状態だから、簡単には取れません。
以下の記事にワイシャツの黄ばみの落とし方をまとめたので、参考にして洗濯して下さい。
これでも落ちない場合は、クリーニングで専門の染み抜きを依頼しましょう。
coromoeでは衣類のダメージ具合にもよりますが、落とせない汚れやシミはないと自負しているので、ぜひご相談下さい。
ワイシャツの衣替え時の洗濯はクリーニングがおすすめ
ワイシャツは着用頻度が高いので、洗濯をしたつもりでも単に洗濯機に入れて回しただけだったり、洗濯物をまとめて大量に洗ってしまって洗浄が行き届いていないなど、日々の皮脂汚れや着用汚れが溜まっている可能性があります。
また、ワイシャツを含めてシャツ系は洗濯後のアイロン掛けも大変なので、クリーニングをおすすめします。
特に汚れをシッカリ落としておかないと黄ばみが浮き出てしまう様な衣替え前には、仕舞い洗いをクリーニングで済ませる様にしましょう。
前述した通り、ドライクリーニングではそれらのリスクは殆ど下がらないので、水洗いをしてくれる業者に依頼して下さい。