プロが教えるベビー服の長期保管や普段の収納方法
赤ちゃんの間はパパやママがが気にかけてあげることがたくさんあります。その中で赤ちゃんが毎日着ているそのベビー服はどのように収納していますか?それぞれのご家庭によってやりやすい方法はあるかもしれませんが、自己流ではちょっと危険なこともあります。
今回はお洗濯のプロ目線でベビー服の収納や保管方法のやり方をご紹介していきます。
ベビー服におすすめの分け方や収納場所
1日のうちに何度も服を汚してお着換えが必要な赤ちゃん。大人とは違い一カ所にまとめて収納するよりも着るタイミングや使う場所にあわせて分けて収納するのが便利です。
赤ちゃんやパパやママの過ごす時間の長いリビングやその隣の和室はベビー服の収納場所としてとてもおすすめです。毎日着用する普段着や保育園の登園着は使用頻度も高く、洗濯後の服をしまう作業やお出かけの準備するのにも動線としても抜群です。
リビングのどこか一カ所にベビー服を始めおむつやおしりふきなどを取り出しやすいようにまとめておくと赤ちゃんのお世話がスムーズでおすすめです。
そして、クローゼットや押し入れには日常的には着ないお出かけ着などの頻度の低いベビー服をしまいましょう。かさばりやすい上着はハンガーラックなどかけておくのも良いですし、ハンガーラックがなければ突っ張り棒で代用する方法もあります。
収納時、気を付けたいのは大人の服とベビー服は分けておくこと。同じタンスを使用する場合は引き出しを分けるなど工夫をしましょう。
人の粘膜を刺激し、アレルギーの原因となることもあるホルムアルデヒドという物質が大人の服からベビー服へ移染してしまうことが考えられるからです。
同じ引き出しにしまわないとしても、大人もベビー服と同様に新しい服は一度水洗いをしてホルムアルデヒドを落としてから保管する方がより安心です。
ベビー服におすすめの収納ケース
リビングにベビー服を収納するこを考えると、おしゃれで長期的に使えるものが良いですよね。そのため子供仕様のもよりインテリアの一部にもなる収納ラックや成長にあわせて仕切りで位置を変えることのできるカラーボックスも長く使うことができておすすめです。
カラーボックスは安価で専用の引き出し以外でも、ご自宅にあるカゴを引き出しに使えたり、オリジナルでカスタマイズできるのも嬉しいポイントです。さらに大きくなってからも、おもちゃや絵本の収納にも使えるため幅広く使うことができます。
ただしこれらの家具の素材や塗料にもホルムアルデヒドが含まれていることがあるため、心配な場合は低ホルムアルデヒドのベビー用タンスを用意することをおすすめします。
高価な低ホルムアルデヒドの家具でなくても、プラスチックや段ボールなど赤ちゃんと生活するうえで軽くて危険性が低い素材のものもありますのでご予算や使用期間に応じて選ぶのもおすすめです。
既にご家庭にあるタンスや収納を使用する場合はホルムアルデヒドを吸着、分解するシートもあります。ホームセンターなどで手軽に購入することもできますので気になる時期だけ使用する方法もあります。
■無印 ホルムアルデヒド吸着・分解シート
引出1杯に1枚を目安に3か月間使用ができます。気になる赤ちゃんの時期だけなら4枚あれば1年分にもなり経済的です。
ベビー服におすすめの収納袋
すぐに着ないベビー服の収納方法として収納袋を使う方法をご紹介します。
その代表的なものが以下の3つです。
- ジップロック
- ビニール袋
- 不織布
ジップロック
ジップロックは食品だけでなくベビー服の保管や収納でも大活躍するという内容を耳にしたことがあるかもしれません。これはジップロックによって中が密閉されるため、ほこりやホルムアルデヒドとの付着から守ることができるという考えです。
またベビー服はサイズも小さいため、細々したものはジップロックにまとめるとコンパクトに見やすく紛失しにくいなどのメリットもありますが、実はこの方法おすすめできません。
むしろ、服にとっては危険な環境になりますので止めておきましょう。その理由は通気性が全くないため、湿気が溜まりダニやカビなどが発生しやすくなるからです。
さらに完全密封でもないため、溜まった湿気が発散することができません。ベビー服に限らず、ジップロックを使った服の保管はNGなのです。
ビニール袋
ジップロックの代用としてビニール袋を使う方法もありますが、こちらも上述と同じ理由でおすすめできません。
不織布
保管袋として適しているのがこの不織布です。こちらは通気性があるので湿気が溜まりにくく、カビやダニ予防になります。
ほこりなどの汚れからも守ることができるので長期保管中に発生しやすいトラブルが起きにくいです。
ベビー服の収納に防虫剤は使うべきか?
ベビー服を綺麗に保管したい気持ちと、大きな影響はでなかったとして体にとって害となりうる余計なものはできるだけ使用したくない気持ち、どちらを優先すべきか悩んでしまいますよね。
基本的には長期保管しないものは基本的には使用しなくて大丈夫です。成長が早い赤ちゃんは洋服の回転も早く、日常的に洗濯と着用を繰り返している服の収納には必要ありません。
ただし長期的に保管する場合は、使用した方が良い状態で保つことができます。保管後の使い道にもよりますが人に譲ったり、兄弟が着用する場合は、無添加の防虫剤を選ぶと良いでしょう。保管後の着用前には洗ってから使用するようにすればなお安心です。
ベビー服の黄ばみ防止で長期保管前は必ず洗濯を
ベビー服は一見洗濯をして綺麗になっていても、時間とともに黄ばみとなって現れるケースが多いです。赤ちゃんは汗やよだれ、食べこぼしなどで汚してしまうのでこれらは特に黄ばみの原因となりやすいです。
さらにベビー服は白や、淡い優しい色合いの服が多いためこれらの黄ばみがでるととても目立ってしまいます。
この黄ばみ防止として有効なのが、保管前のしまい洗いです。いつもの通りのお洗濯にプラスして酸素系漂白剤を使ってつけ置き洗いをするだけで綺麗な状態を保つことができます。
方法はとても簡単。40℃のお湯に適量の酸素系漂白剤を溶かし入れて30分~1時間ほどつけ置き洗いをしましょう。その後はいつも通りのお洗濯でOKです。
保管後も着用する予定があれば赤ちゃん専用の無添加の漂白剤の使用をおすすめしますが、残しておくだけであれば洗剤や漂白剤はそこまで気にしなくても大丈夫です。
サイズアウトして着ないベビー服の収納保管方法
ベビー服は着れる時期が短いためそこまで汚れていなかったり、お祝いで頂いたブランドの服だったりするので処分するにはもったいない…なんてことはないでしょうか。
二人目、三人目など家族計画がある場合にはお下がりとして残しておきたいですし、思い出として綺麗にとっておきたい、必要としている方に譲りたいと思う方も多いはずです。
その後の使い道はそれぞれあったとしても処分せずに綺麗に保管する際は、まずサイズアウトした服の中で処分するものと残すものをしっかりと見極めましょう。
ベビーから子供にかけて体の成長のスピードは早いので、サイズアウトした時点で判断しておかないとどんどん服が溜まっていってしまう一方です。
残すと決めたら前述で紹介した不織布の通気性の良い収納袋などで長袖・半袖、サイズなどに分けて外から見ても中に何が入っているか分かりやすく書いておくと便利です。
そして、保管前にはしまい洗いもお忘れなく行いましょう。coromoeではこれらのお洗濯もお任せ下さい。プロの手ですっきり洗って保管しておくと誰かに譲ることもできますし、そのまま思い出として10年後、20年後もベビー服を綺麗に残しておくことだってできます。