衣替えと保管方法

プロが教えるタンスの中の衣替え方法のコツや臭い対策

タンス臭い収納コツ
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タンスでの衣替えは臭いが気になったり、湿気が溜まったりと管理も大変です。今回はタンス内の衣替えについておすすめの方法や、臭い対策を紹介します。

タンスの中の衣替えはいつ頃がおすすめか、衣替えしないタンス収納方法なども併せて紹介するので参考にして下さい。

タンスの中の衣替えはいつ頃がおすすめ?

衣替えは面倒だからしたくないと思う方もいらっしゃいますが、洋服にはとても大切な事です。

衣替えの前に行うしまい洗いは洋服にトラブルを発生させない為にとても重要な事で、収納も正しく行う事で洋服を長持ちさせる事ができます。

衣替えを行わないことで起こりうるトラブルは以下の通りです。

  • 衣類に黄ばみやシミが発生してしまう
  • 害虫が発生し、虫食い穴ができる
  • 湿気でカビが生えてしまう
  • 変色してしまう
  • 独特な臭いがついてしまう

こういったトラブルを発生させない為に行う衣替えですが、いつ頃行えばいいのか?ご家庭によってはシーズンごとに行うところもあるとは思いますが、基本的に衣替えの時期は夏服と冬服に変える年に2回です。

衣替えは最高気温を目安に行っていきます。

夏服への衣替えは最高気温が22℃を超えたら行います。冬から夏は、春のシーズンを挟むので15℃~20℃程になれば春服も準備しておきましょう。

6月上旬から夏服にチェンジしていき、寒い日があるようであれば体温調節のできるカーディガンやパーカーなどで対応していきましょう。

冬服への衣替えは最高気温が15℃を下回ったら行っていきます。春夏服から、秋冬の洋服へ衣替えは大半の地域では10月上旬頃に行っていきましょう。

お住まいの地域によって温度も変わるし梅雨の時期とも重なるので、天気予報で温度や天気を確認しながら、湿気の少ない天気の良い日に行う様にする事で、衣類やタンス内の湿気を含まず衣替えが適切にできます。

衣替えでタンスから出した服が臭い時の対処法

タンス臭い収納コツ2

常に換気を行っていたりお洗濯をしていれば問題ないですが、衣替えで保管に回した洋服は収納しっぱなしの状態が殆どでしょう。

そういった時に起きるトラブルで1番多いのが出した洋服が臭い事。

衣替えでタンス保管した洋服が臭い原因は落としきれなかった汚れの他、カビ、ダニ等の害虫の死骸や糞、防虫剤、タンスに使用されている木や接着剤です。

基本的に仕舞い洗いをシッカリ行い、湿気が溜まらない状態で適切に保管すれば、タンス保管でも洋服が臭くなったりする事はありませんが、臭くなった場合は以下の対処法を行いましょう。

出し洗いをする

衣替えの前に仕舞い洗いをしたのと同様出した後にお洗濯を行うことです。この出し洗いには臭いを取り除くほか、ダニの死骸を取り除いたり産み付けた卵などを取り除く事ができます。

臭いが出ているという事は何らかのトラブルが発生しているのは確かなので、1番最適な方法としては洗濯しなおす事です。

カビやダニ等はアレルギー物質でもあるので、アレルギーがある方は特に出し洗いは行った方が良いでしょう。

干す

天日干しすると臭いは落ちるのですが、衣類によっては長時間太陽に当ててしまうと色が褪せてしまう事があるので注意が必要です。

お天気の良い日に風通しの良い場所で陰干しをおすすめします。天気が良くない場合は部屋干しでエアコンやサーキュレーターなどで風をあてると臭いが減少します。

ただしエアコンの掃除を行っていない場合は、エアコンの臭いが付いたり、カビが付着する事もあるので、こちらも注意が必要です。

衣類用スチーマーをあてる

タンスの臭いだけではなく生活臭やタバコの臭いなど気になるどの臭いにも効果があります。

高温のスチームをを当てる事で臭いを取り除く事ができ、衣類をアイロン掛けする事も出来るので、タンス収納でシワになった洋服に対しては一石二鳥の効果が得られます。

臭いの他にシワが気になる場合でスチーマーがない場合は、浴室に干すのも効果的です。

衣替えでタンスに仕舞う際の注意点やトラブル予防方法

タンス臭い収納コツ3

タンスに仕舞う時適当に行ってしまうと、衣類を傷めてしまう事があるので、必ず衣替えで保管に回す洋服には以下を行いましょう。

しまい洗いは必ず行う

先ずは汚れは残さない様に、しっかりと収納前にはしまい洗いをしてから収納しましょう。

しまい洗いを行わないと、繊維に蓄積した汗や皮脂の汚れが時間をかけて浸透していき、黄ばみや臭い原因になったり、その汚れから害虫が繁殖する恐れがあります。洗った後は湿気を残さない様に、完全に乾かす事も大切です。

防虫剤を使用する

収納の際には乾燥剤を使用して衣類を害虫から守りましょう。防虫剤には使用期限が存在するので、余っていた古い物を使用しない様にして下さい。防虫剤に使用される成分の種類は以下です。

  • ピレスロイド系
  • パラジクロルベンゼン
  • ナフタリン
  • しょうのう

防虫剤に使用される成分は上記の4つで、1番上のピレスロイド系のみ他の薬剤と併用可能です。ピレスロイド系は無臭タイプなので、臭いが気になる方はこちらを利用しましょう。自分が使おうとする商品がどれに当てはまるのかは必ずチェックしましょう。(現在の主流はピレスロイド系です)

防虫剤を使用する際は、薬剤は上から下へと落ちる傾向が強いので、タンスの引き出しの下部に置くのではなく、洋服の上に置く事が大切です。

除湿剤を使用する

しまい洗いをして、しっかり乾燥させても、タンスの中が湿気が溜まりやすい状態だと洋服にトラブルが起きます。部屋やタンスの中に湿気が溜まらない環境にすると共に、湿気取りの為の除湿剤を使用しましょう。

タンスの底と上に敷くタイプのシートが、タンス保管では使いやすいと思います。

洋服の保管では吊り保管の場合は埃が付かない様に衣類用保管袋を使う方は多いですが、タンス収納でも1つ1つを不織布製の袋に入れて保管した方が湿気対策になるので、おすすめです。

タンスにパンパンに詰めない

タンスに限らずクローゼットや押し入れ等の収納は、パンパンに詰めてしまうと空気の通り道が無くなってしまい、湿気が直ぐに溜まってしまいます。

タンスに入れる量は7~8分目程度にしてスペースを確保する事で、湿気が溜まりにくく臭いが発生しにくいタンスになります。

タンス自体の臭い対策を行う

タンス自体の臭いが気になる場合は、洋服にその臭いが移らない様に前もって対処しておきましょう。タンスが臭い原因はいくつかあるので、パターン別に対処法を紹介します。

タンスがカビ臭い

カビが生えてタンスの木材の奥深くまで根を生やしている可能性があるので、全て除去するのは難しい可能性がありますが、アルコールに弱いので、アルコール除菌スプレー等を用意しましょう。

1つ1つ棚を外して裏も含めて全ての面をアルコール消毒を行い、カビが目立つ部分はシッカリ除菌を行って下さい。アルコールでビチャビチャにしてしまうと、木材なので変形してしまう恐れがあり注意が必要です。

除菌後はシッカリ乾燥させる事が大切です。カビが生えるタンスは、そもそも湿気が溜まりやすい部屋なので、部屋自体の換気を定期的に行い、タンスの引き出しを全て開けて空気の入れ替えを行う事、タンスを壁にくっつけ過ぎない等の湿気対策も大切になります。

タンスが接着剤臭い

タンスを作る際に使われた接着剤や、防腐剤、防虫剤が臭いの原因になっている事があります。この場合は水100mlに重曹5gの比率で重曹水を作って、それを付近やペーパーなどに含ませてタンスの全ての面を拭きましょう。

拭いた後は天日干しでシッカリ乾かしてあげると、これらの臭いは取れる事が多いです。完全に乾かさないとカビの原因になるので注意が必要です。

衣替えしないタンス収納方法

タンスへ収納する

衣替えしないタンス収納のポイントは以下です。

  • タンスにパンパンに詰めない
  • 除湿剤や防虫剤を定期的に取り替える
  • 定期的にタンスの引き出しを開き空気を入れ替える
  • 入れっぱなしにならない様に奥を手前になどたまに入れ替える
  • 断捨離をし不要な物は捨てる

衣替えが面倒なら必要最低限の洋服だけにして、不要な物は断捨離しましょう。新しい物を買ったら、古い物は捨てる等、溜め込んで行かないルール作りが大切です。

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