洋服や布団のダニ対策

ダニ対策におすすめの布団乾燥機と正しいやり方

布団乾燥機
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布団のダニ対策で活用したい乾燥機。布団乾燥機で可能な事、マットタイプやマットなしタイプの違い、布団乾燥機の正しいやり方や使い方をプロの目線で解説しています。

効果的な布団のダニ対策の為に、ぜひ実践して欲しい事をまとめました。

ダニの繁殖条件

温度:20~30℃

湿度:60%以上

死滅:50℃以上で30分以上の乾燥か60℃の乾燥で一瞬で死滅

エサ:水分、食べこぼし、埃、カビ、髪の毛、ペットの毛、フケ、アカ、皮脂など

ほぼ年中、家の中は上記の条件に当てはまる上、布団は特に好条件となるので、ダニを完全に駆除する事は不可能です。ダニが増え過ぎない様に定期的に駆除などお手入れする事が大切になります。

死骸や糞もアレルギーの原因となるので、駆除だけではなく、なるべく取り除くという事も大切です。

布団乾燥機で可能な事

先ずは布団乾燥機で可能な事と不可能な事を把握しておきましょう。

1.可能な事

  1. 布団の湿気を取る
  2. 高温加熱で布団のダニを死滅させる
  3. 寒い冬に布団を温める
  4. 濡れた靴や服の乾燥
  5. 消臭機能による匂い消し

布団のダニ対策では生きたダニを死滅させる事と湿気を取る事は非常に大切です。

2.不可能な事

  1. 汗や皮脂等の汚れを落とす
  2. 埃や髪の毛などを除去する
  3. ダニの死骸や糞を除去する
  4. 生えたカビを除去する

ダニを死滅させても死骸や糞は残るのでアレルギーなど体調悪化の原因は残ります。また、ダニの餌となる汚れなども落ちません。

乾燥機のタイプ別評価

乾燥機

次に乾燥機のタイプによって得意な事と不得意な事があるので、こちらも把握しておきましょう。

■乾燥機

おすすめ度★★★★★

一気にムラなく全体を高温加熱できるので湿気取りやダニ退治には非常におすすめ。

入れてスイッチを押すだけなので手間も大して掛かりませんが、布団を余裕を持って入れれる大きさの乾燥機じゃないとムラができてしまう。

自宅に用意できない人はコインランドリーを使う事になるので、こうなるとかなりの手間になります。クリーニングはこちらのタイプになります。

■布団乾燥機マットタイプ

おすすめ度★★★

マットタイプの布団乾燥機は使うたびにマットを敷く手間が掛かります。

全体を高温で温める事は出来ますが、通常の乾燥機と比べると温度が上がらない部分もあるので、ダニがその部分に逃げる事もあります。布団乾燥袋を使うとムラも少なくなるのでおすすめです。

■布団乾燥機マットなしタイプ

おすすめ度★

マットなしタイプはマットを敷く手間がないので非常に楽ですが、温風の届く範囲が限られるので、どうしても必ずムラができます。

ダニは温度が低い所に逃げるので、ダニ対策を行いたい人にはおすすめしません。こちらも布団乾燥袋を使うと効果は高まりますが、そうすると手間が掛からないこのタイプを選んだ意味も薄れます。

布団乾燥機の正しいやり方や使い方

コインランドリーの乾燥機

ダニ対策に効果的な乾燥機の使い方です。

1.布団乾燥機を使うべき頻度

時期にもよりますが、ダニの繁殖しやすい季節は梅雨時期です。気温が上がり、湿気が溜まり、汗をかき布団に餌も溜まる。

そういう繁殖しやすい時期は週に2回程度、そうでない時期は週に1回程度の頻度で使う事をおすすめします。手間が面倒でない人は、もちろん毎日やる事をおすすめします。

2.布団乾燥機でダニが死滅する時間は何分?

大手メーカーの布団乾燥機を見比べてみると、大体の商品は約20分程度で50℃に達するとしています。ダニを死滅させるには全体が50℃になった時点から30分は必要なので、トータルで1時間弱くらいは必要です。(ダニは60℃以上の高温になると一瞬で死滅します)

各メーカーのモデルによって温度の上がり方は違うので、必ず自分が持っている布団乾燥機がどの程度なのかを調べておきましょう。

ダニ対策機能としてダニモード搭載の布団乾燥機も多くなったので、そのモードを使う事をおすすめします。

3.布団乾燥機でマットレスや敷布団のダニを死滅させる方法

残念ながら布団乾燥機を通常通りに使ってマットレス全体や敷布団を50℃以上にするのは難しいので、全てのダニを死滅させるのは難しいです。

そこで使いたいのが布団乾燥袋。マットレスや敷布団を囲えるくらいの布団乾燥袋があれば、囲って全体の温度を上げる事が可能です。

ただし注意点として、マットレスは布団と素材が違う場合が多いので、高温でも安全かどうかはシッカリ確かめておきましょう。

4.布団乾燥機で裏表の両面の温度を上げる

大手メーカーの布団乾燥機では実験結果として布団の表裏を返す必要は無く温度は上がるとしています。ですので、両面の温度を上げたいと考える場合でも、特にひっくり返す必要はない様です。

ただ、温度でムラがある様に感じる場合は、こちらも布団乾燥袋を使いましょう。

5.布団乾燥機ではシーツやカバーを外すべき

布団乾燥機でダニ対策を行う場合、あくまで死滅させるだけで死骸や糞は残っています。ですので、死骸や糞を布団クリーナーや掃除機で吸い出す必要があります。その時にシーツやカバーを付けたままだと上手く吸引できないので、必ず外しておきましょう。

汚れはダニの餌になり繁殖スピードを高めるので、そのついでにシーツやカバーは綺麗な物に取り替える事をおすすめします。

2-6.布団乾燥機をかけたその後

布団を清潔に保ちダニの繁殖を防ぐなら…

  1. 年に2~4回は布団を丸洗い
  2. 週に1~2回はシーツやカバーを洗う
  3. 週に1~2回は掃除機で死骸や糞を吸い出す
  4. 週に1~2回は乾燥させる

布団乾燥機をかけたその後は、上記を目安にして下さい。最低でもこの程度の頻度でお手入れをしておけば、大きな問題になる事は少ないです。

7.ダニ対策に布団乾燥機とコロコロの併用はNG

布団乾燥機でダニを死滅させ死骸や糞をコロコロで取り除くと言う方もいらっしゃる様ですが、コロコロでは表面しか対応できず、布団の奥に潜む死骸や糞には全く対応できなので、おすすめしません。

8.ダニ対策に布団乾燥機の代わりにアイロンはNG

布団乾燥機が無い場合、アイロンを使いたいと言う方もいらっしゃいますが、こちらも表面の一部の温度を上げるだけなので、ダニは逃げてしまい死滅させる事はできません。

スチームアイロンだと布団の中に湿気が溜まってしまう事も多いので、絶対に止めておきましょう。洋服のダニ対策でアイロンやスチームアイロンを使うのは良いですが、布団は大きく逃げ場所も広く深いので効果的とは言えません。

布団の丸洗いはコインランドリーかクリーニングへ

年に2~4回は布団を丸洗い(水洗い)しましょう。カバーやシーツを幾ら取り替えても汚れは溜まっていくので、溜まった汚れを定期的にシッカリ落とす事は大切です。

家庭の洗濯機や乾燥機では、布団を丸洗い(水洗い)したり、ビショビショの布団を乾燥する事は難しいので、大きな洗濯機や乾燥機があるコインランドリーを使う事をおすすめします。

コインランドリーまで運ぶ手間や時間が煩わしいなら、クリーニングがおすすめです。coromoeではダニ対策をシッカリやった布団クリーニングを行っています。保管場所に困っている方には保管サービスもご提供しているので、ご一考下さい。

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