布団のダニ対策で駆除スプレーの本当の効果と使い方

布団のダニ対策で駆除スプレーを使う場合は知っておきたい、本当の効果と正しい使い方。
エステー・ムシューダ、アース・ナチュラス、アース・ピレパラアース、キンチョー・ダニコナーズ成分比較、赤ちゃんへの影響、ファブリーズやリセッシュ等の除菌スプレーなどをまとめています。
布団のダニ対策で虫除け&駆除スプレーの効果
布団を丸洗いで洗濯したり、ダニ対策で乾燥機にかけたり天日干しするのは、かなり労力を使います。簡単に済ませたい人はスプレーでシュシュっと済ませたいと思います。
ただ、ダニ駆除スプレーは基本的に「洗えない物」に対して簡易的にダニ避けする為にあるので、マットレス、ソファー、洗う事が出来ない布団などに使用して下さい。
各社の実験結果を見ても完全にダニ避けできる訳ではありませんし、数が減らせる程度で、スプレーをしているからと言ってダニが死滅する訳でもありません。また、洗濯や掃除をしなければ死骸や糞は溜まる一方です。
根本的に解決する為には後述する正しいダニ対策を実践しましょう。
布団のダニ対策でスプレーの赤ちゃんへの影響

大手メーカーの商品は一通りチェックしてみましたが、赤ちゃんや子供が使う物に対しても問題なく使用可能となっていました。ただし、スプレーをして乾く前に舐めてしまう様な事は無い様に注意しておきましょう。
必ずご使用前に自分が使うメーカーの物は子供や赤ちゃんに影響がないか、必ずメーカーのHPでチェックする様にして下さい。
メーカーとブランド | 成分 | 安全性 |
エステー「ムシューダ ダニよけ」 | 天然ピレトリン、エタノール、水 | ピレトリンは除虫菊に含まれる成分で殺虫効果が大きいが、人にもペットにもほとんど無害の成分で幅広く使用されています。 |
アース「ナチュラス 天然由来成分のダニよけスプレー」 | 天然由来成分(ダニよけ成分)、孟宗竹抽出物(除菌成分)、緑茶エキス(消臭成分)、ハウスダスト舞い散り防止成分、エタノール、香料 | 天然由来成分を使用しており、化学合成殺虫成分不使用なので、子供やペットにも安心の製品です。 |
アース「ピレパラアース 防虫力 ダニよけスプレー」成分 | 植物由来成分(ダニよけ成分)、孟宗竹抽出物(除菌成分)、緑茶エキス(消臭成分)、ハウスダスト除去成分、エタノール、香料 | 天然由来成分を使用しており、化学合成殺虫成分不使用なので、子供やペットにも安心の製品です。 |
キンチョー「ダニ コナーズ スプレー」 | ダニよけ成分(酢酸シンナミル)、消臭成分(植物抽出物)、香料、エタノール、水 | 天然由来成分で、殺虫成分は不使用となっているので安全に使用できるタイプです。 |
布団のダニにファブリーズやリセッシュ等の除菌スプレーの効果

ファブリーズやリセッシュ等の除菌スプレーは、ある程度の菌に対して効果がありますが、ダニは菌ではないのでダニ対策には効果がありません。
死滅させる事は出来ない上、湿気を与える事になるので逆にダニの繁殖を促してしまう事にもなりかねません。
簡易的に臭いや除菌対策で使う分には良いですが、根本の汚れなどは残ったままになるので、定期的に洗濯などをする事が大切です。
布団のダニは駆除スプレーだけではNGな理由

正しいダニ対策の為の順序は以下です。
- ダニを死滅させる
- ダニの死骸と糞を取り除く
- ダニの餌となる汚れを落とす
- ダニの繁殖を抑える為に湿気を取る
- 可能ならダニを寄せ付けにくくする
ダニを死滅させるには30分以上50℃の高温にさらす必要があります。天日干しでは50℃まで上げる事は不可能な上に片面は日陰になるので乾燥機を使いましょう。
死骸と糞を取り除くには掃除機を使うか、丸洗い(水洗い)を行う必要があります。ダニの餌となる汚れを落とすには丸洗い(水洗い)が必要です。掃除機では奥の方まで綺麗に取れない事も多いので、出来る限り水洗いをすべきです。
布団は敷いたままだと湿気がたまるし、汗も吸い込むので、乾燥機や天日干しで湿気取りを行いましょう。
ダニを寄せ付けにくくするには、防ダニ加工の物を使うか、今回のお題であるダニ駆除スプレーを使うか、丸洗い(水洗い)の時にダニ避け効果のある洗剤を使う必要があります。
これだけの事をやってこそ正しい布団のダニ対策と言えます。ダニを寄せ付けにくくする駆除スプレーは1~5の中でも1番効果が低いので、最初に述べた様に「洗えない物」に気持ち程度と言う意識で使いましょう。