洗濯後に服や布団が赤やピンクに変色する原因と対処法
洗濯にまつわるトラブルの中でも厄介な変色。服や布団が変色してしまったらその色はきれに落とせるのか心配になります。
今回はその変色の中でも赤やピンクになったケースの原因と対処法を解説します。
洗濯後にピンクになる原因と対処法
原因は以下の4つが考えられます。それぞれの原因とその対処法を紹介します。
- 色移り
- 酵母菌
- お風呂の残り湯
- 日焼け止め
色移りでピンクになった時の対処法
色移りに関してはピンクだけでなく、赤っぽい色のものと一緒に洗っていないかどうか確認することから始めましょう。
そして怪しそうな衣類があればあわせて洗濯表示をチェックしてみて下さい。タグの特記事項に色落ちの可能性が記載されていたらそれが原因の可能性が高いです。
対処法:色の濃いものとは分けて洗う
色の濃い衣類と一緒に洗濯をすると、その染料がついて色移りすることがあります。色落ちしやすい衣類とは分けて洗うようにしましょう。
洗濯を2回に分けて行うか、少量であれば手洗いをおすすめします。
酵母菌でピンクになった時の対処法
「酵母菌」とはあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、カビになる一歩手前の段階で皮脂汚れなどを餌に増殖していきます。
浴室で見かけるヌルっとしたピンク汚れと同じです。特に汗をかきやすい時期はお洗濯においても発生しやすいので注意が必要です。
対処法:濡れた洗濯物を放置しない
たっぷり汗を含んだワイシャツを洗濯機に入れっぱなしにしていると菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。できるだけ放置せずにすぐに洗いましょう。
そして洗濯槽を洗濯籠として使わないことです。酵母菌が原因の場合は酸素系漂白剤でつけ置き洗いで落とすことができます。
お風呂の残り湯でピンクになった時の対処法
洗濯をする時にお風呂の残り湯を使用しただけでは考えにくいですが、入浴剤入りのお風呂の残り湯を使って「すすぎ」まで行い、あわせて柔軟剤を使用した場合ピンクに変色することがあります。
それは入浴剤に含まれるウラニン色素と柔軟剤成分が化学反応を起こして、洗濯物をピンク色にしてしまうことがあるからです。
対処法:入浴剤入りの残り湯は使用しない
布団などの大物を洗う際は大量の水を消費するので、どうしても残り湯を使いたい場合は入浴剤の説明書を事前に確認することや、「洗い」のみに使用し「すすぎ」には残り湯を使用しないことで防ぐことができます。
節約、節水の観点からも残り湯を使うことは良いですが、使用する場合は入浴後時間を空けないことをおすすめします。
残り湯は時間が経てば経つほど雑菌の繁殖が進み、一晩置くとその雑菌の数はおよそ1,000倍以上と言われています。またお湯が温かいうちの方がより汚れも落としやすいので時間をあけずに使うことが鉄則です。
このケースは、残り湯を使わず通常の洗濯をするだけで元に戻るのでご安心下さい。
日焼け止めが原因でピンクになる場合の対処法
日焼け止めとハイターなどの塩素系漂白剤が反応してピンクに変色することがあります。
特に暑い季節は白い洋服を着る機会が増えます。そして日焼け防止のために長袖や襟付きのシャツやフード付きのUVパーカーを着用することも多いのではないでしょうか。
それらがべったりつきやすい襟袖や首回りは特に注意が必要です。
対処法:部分洗いをする
日焼け止めのついたワイシャツを塩素系漂白剤に浸けたことでピンクになった場合は、日焼け止めをしっかり落とすことです。日焼け止めが落ちていれば変色はしません。
液体洗剤を塗布するなど、日焼け止めが付着しやすい部分をしっかり洗浄しましょう。そして塩素系漂白剤を使用しないことです。変色した部分は食器用洗剤でもみ洗いをすると落とすことができます。
洗濯後に赤くなる時の原因と対処法
次に赤くなる時の原因と対処法をみていきましょう。考えられる原因は2つ挙げられます。
- 鉄さび
- 色褪せ
鉄さびが原因で赤くなる時の対処法
水道管から流出した鉄さびによって洗濯物が赤くなることがあります。この場合は、水道水自体が赤く濁っているはずですのでまずは水の色を確認しましょう。
対処法:水道水がきれいになってから使用する
長い間使用していない水道管で起きるケースが多いです。出始めの水は使用せずしばらく水を流して、きれいになったことを確認してから使用しましょう。
水道管の老朽化が原因で管内にさびがたまっていることも考えられますので、給水管の交換が必要となる場合もあります。
色褪せ
黒っぽい洋服や布団が漂白剤や、紫外線、汗、水道水の塩素などが原因で次第に色褪せて赤くなるケースがあります。
対処法:洗剤や干し方を見直す
直接的に漂白剤を使用していなくても、使っている洗剤に漂白剤が含まれていないでしょうか。その洗剤を使って頻繁に洗濯をすると段階的な色褪せが起こります。
また直射日光のあたる屋外で干すことで紫外線にあたり同じことが言えます。黒っぽい衣類は特に裏返しにして干したり、陰干しをすることをおすすめします。
変色した服や布団はクリーニングで落ちるか?
特殊染み抜きとして対応してくれるお店もありますが、染み抜きに関してはお店の技術の差があるため、残念ながら断られるケースも少なくありません。
信頼できるクリーニング店に一度相談してみましょう。
中には染み抜きではなく、染色をする染色補正加工として取り扱うクリーニング店もあります。依頼する場合はその変色した洋服や布団をどの程度まで落としたいのか、完全に復元して欲しいのか、今一度考えてみましょう。
その上で、要求に適したしたクリーニング店を選ぶことをおすすめします。