買ったばかりの新品の服が臭い原因と消す方法

買ったばかりの新品の服が臭い
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新しい服を買ったはずなのに、いざ着ようと思ったら何だか臭い。新品の服なのに臭いがする原因と消す方法を解説します。

新品の服が臭い原因

新品の服が臭い原因は主に3つあります。

1.石油のような臭いがする原因

新品の服から石油のような臭いがする場合、服の生地を染める時に使用される「染料に含まれている油」や、服を作る過程で使われる「ミシン油(機械油)」の臭いが原因と考えられます。

は油を洗い落した状態で出荷されるのですが、大量生産のものや安い服の場合、コスト削減のために油が付着したまま出荷されていることがあります。とくに原料が石油由来のポリエステルで作られている服は、石油の臭いがきつく感じることもあります。

これらには、身体に影響を及ぼす有害物質が含まれている可能性があります。この有害物質は水溶性の場合が多いため、水洗いすることで取り除く事ができます。水洗い可能な衣類は、着用前に水通しすることをおすすめします。

2.酸っぱいような臭いがする原因

酸っぱいような臭いがする場合は、シャツなど糊を効かせて仕上げる服に多く見られます。糊にはアンモニア系の成分が含まれていて、それが酸っぱいような臭いになることがあるようです。

こちらも水洗いをする事で取り除く事が可能です。

前述した石油の様な臭いの原因である染料に含まれる油も、人によっては酸っぱい臭いと感じるかたもいらっしゃいます。

3.ダニやカビで臭い

多くのショップでは、きちんと洋服の管理はされていますが、稀にビニール袋に入ったままの洋服があります。その期間が長いと中で湿気が溜まり、ダニやカビが発生する原因になります。

通販など、お客が手に取らない店舗の場合は、倉庫などにビニール袋に包んで置いてある場合もあるので、見た目では何ともないけど、湿気で臭いが発生している事はあります。

目に見えない程度のカビでもカビ臭さが出るし、ダニの死骸や糞からも嫌な臭いが出ます。洋服だけではなく、新品の布団やクッションなども、ビニール袋など通気性が悪い袋に詰められたままだと同じです。

ダニやカビは高熱に弱いので、水洗いと共に乾燥機などで熱処理すると良いでしょう。

水洗いの洗濯でダニの死骸や糞を取り除く事が大切ですが、ダニを死滅させる事も大切です。ダニは50℃以上で30分以上の乾燥か60℃の乾燥で一瞬で死滅するので、乾燥機を使えば効果的です。

新品の服の臭いを洗濯せずに消す方法

風通しの為に干す

新品の洋服は誰が触っているか分からないから先ずは洗うと言う方もいらっしゃれば、せっかくの新品だから洗わず着たいと言う方もいらっしゃいます。そこで、洗わず新品の洋服の臭いを消す方法を先ずは紹介します。

■風通しの良いところで陰干しをする

風通しの良い場所で陰干しをしてみましょう。陰干しで丸1日風にさらしておくと、臭いが取れることがあります。風通しの良い場所がない場合や、風のない日や雨の日は、扇風機やサーキュレーターなどで風の流れを作ると良いでしょう。

日光によって衣類が変色や劣化する危険がありますので、干す際には日光の当たらないところに干すようにしましょう。

■スチームアイロンの蒸気を当てる

スチームアイロンはシワ伸ばしだけではなく、臭い取りにも使えます。スチームの細かい粒子が布に付いた臭いを吸着させ、水分が蒸発するときに臭いの成分も一緒に取り除いてくれます。スチームを衣類に当てた後は、しっかりと乾燥させましょう。

また、入浴後の蒸気たっぷりなお風呂場の上に、一晩吊るしておくことでもスチームと同じ効果が得られます。蒸気が臭いの成分を吸着してくれるので、衣類を傷めずに臭いのみを取ることができるため、簡単には洗えないコートやジャケットなどにもおすすめの方法です。

熱や水分で色落ちする場合もあるので、洗濯表示で問題ないか確認した上で進めて下さい。

いつもの洗濯で消えない新品の服の臭いを消す洗濯方法

色柄物と白物を一緒につけ置き洗い
洗濯表示 桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能桶に手は40℃を限度に手洗い可能
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止桶に×は家庭での洗濯禁止

水洗い可能か、どういう温度まで問題ないかなどを必ず洗濯表示を確認してから行って下さい。

食器用洗剤で洗う

石油のような臭いがする場合は、食器用洗剤で洗ってみましょう。

食器用洗剤には食器の油を分解させるための成分が配合されているため、服に残っている塗料などの油を分解し、嫌な臭いを取り除くことができます。食器用洗剤で洗った後は、いつも通り洗濯機で洗いましょう。

重曹でつけ置き洗いする

重曹は、油を分解する働きや消臭効果があり、臭いを香りでごまかすのではなく中和して無臭にしてくれます。

洗面器やバケツなど服が入る容器に、45~50℃のお湯を入れ、重曹大さじ3~4を良く溶かします。臭いのついた服を入れて、30分ほどつけ置きします。つけ置き後はいつも通り洗濯機で洗いましょう。

漂白剤でつけ置き洗い

洗濯表示 三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能
洗濯表示 三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止
洗濯表示 三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止

漂白剤を使用する前に、必ず洗濯表示を確認して下さい。

漂白剤でのつけ置き洗いは、衣類の臭い取りにもっとも効果的な方法です。衣類の繊維まで浸透した汗や皮脂など、臭いの原因である汚れや雑菌を落とすことができます。カビ臭い場合にも、こちらの方法をおすすめします。

40度程度のお湯を用意する

洗面器やバケツなどの容器に40℃程度のお湯を張ります。

お湯に酸素系漂白剤を溶かす

お湯に酸素系漂白剤を適量入れよく溶かします。

30分~1時間つけ置きする

臭いの付いた衣類を入れ、30分から1時間ほどつけ置きします。

通常の洗濯を行う

つけ置き後は洗浄液ごと洗濯機に入れ、いつも通り洗濯しましょう。

    それでも取れない新品の服の対処法

    クリーニング屋の業務用洗濯機

    洗濯しても臭いが取れない場合は、信頼できるクリーニング店に相談してみましょう。

    ドライクリーニングは、水を使わず主に石油系の有機溶剤を使用して、衣類へのダメージを抑えた洗浄方法です。油の臭いは家庭での水洗いだけでは取り切れない場合もあります。

    ドライクリーニングは油汚れに強いため、臭いの原因である「染料に含まれている油」や「ミシン油(機械油)」を落とすことで、石油臭さを取り除くことができます。

    クリーニング店によっては、消臭に特化したクリーニングを行ってくれるところもあります。クリーニングに出す際には、臭いが付いていることを伝えましょう。

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