染み抜きやシミ取り方法

枕や服のよだれのシミ抜きや落とし方をプロが解説

枕と枕カバー
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枕カバーや赤ちゃんの服によだれのシミがついてしまい、困っている方も多いのではないでしょうか。

よだれのシミは少し時間が経つだけで、黄ばみが浮き上がりやすいのですが、ちょっとの手間をかけるだけで、きれいにすっきり洗い上げることができます。

今回は、よだれのシミ抜き方法をご紹介します。シミを残さないために、正しいシミ抜き方法をぜひ覚えておきましょう。

よだれの成分とシミが取れない理由

人は寝ている間は力が入らないので、よだれを垂らしてしまうことが多くなります。口を開けて寝ている、口呼吸になっていると、よだれが垂れて枕などに付着します。

また、赤ちゃんは飲みこむ動作が未発達なので、唾液を飲み込む力が弱く、外に流れ出てしまいます。

よだれによるシミの成分はたんぱく質汚れで、通常の洗濯では落としきれていないことが多く、時間がたつと繊維に残った汚れの成分が酸化して徐々に黄ばみとなって現れます。

よだれが付いて直ぐに洗濯すれば簡単に落ちますが、長時間放置すると繊維に定着してしまうので、通常の洗濯では落ちなくなってしまいます。

よだれの染み抜き方法

つけ置き洗いで汚れを取る

それほど頑固なシミでなければ、洗剤とお湯を使ったつけ置き洗いで簡単に落とすことができます。水ではなくお湯の方が、洗剤の洗浄効果が高くなります。

洗濯表示 桶に60は液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる桶に60は液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止桶に×は家庭での洗濯禁止

液温が何度までOKなのか、洗濯表示を必ず確認しましょう。また、家庭での洗濯禁止となっている場合は、水洗いするとリスクが大きいので、クリーニングに依頼して下さい。

注意点

色柄物の場合は色落ちチェックをしましょう。白いタオルを水で濡らし、服の目立たない部分に押し付け、色落ちしないか確認しましょう。

■よだれの染み抜きに必要な物

  • 液体洗濯洗剤
  • 洗面器やバケツなどの容器
  • 40~50℃くらいのお湯

■よだれの染み抜き手順

1.洗面器などの容器に40~50℃のお湯をはります。

2.シミ部分に、液体洗濯洗剤を直接かけてなじませます。

3.お湯に30~1時間ほどつけ置きします。

4.軽くしぼり、衣類の洗濯表示に合った洗濯方法で洗濯をします。洗濯機が使える衣類であれば、そのまま洗濯機に入れて通常通り洗濯をしましょう。

洗濯洗剤でよだれのシミが落ちない場合には、酸素系漂白剤を使って落としましょう。その際は、酵素系漂白剤が使用可能かどうか、洗濯表示を確認しましょう。

洗濯表示 三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能
洗濯表示 三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止
洗濯表示 三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止

用意する物

  • 酸素系漂白剤
  • 洗面器やバケツなどの容器
  • 40~50℃くらいのお湯

漂白剤でのシミ抜き手順

1.洗面器やバケツなどの容器に40~50℃くらいのお湯を入れます。

2.お湯に酸素系漂白剤を入れ、軽くまぜて溶かします。

3.漂白剤を溶かしたお湯に、1時間ほどつけ置きします。

4.軽くしぼり、衣類の洗濯表示に合った洗濯方法で洗濯をします。洗濯機が使える衣類であれば、そのまま洗濯機に入れて通常通り洗濯をしましょう。

重曹でよだれのシミ抜き

重曹

様々な掃除で大活躍する重曹は、洗濯洗剤の代用にもなります。自然由来の素材で環境にも優しく、高い洗浄効果が期待できる重曹は、よだれなどの粘度のあるものが原因のシミにも効果的です。

また、重曹は汚れと同じく臭いを中和してくれるので、消臭や殺菌効果も期待できます。

用意する物

  • 重曹
  • 歯ブラシ

重曹でのシミ抜き手順

1.水2:重曹1の割合で混ぜ合わせ、重曹ペーストを作ります。

2.重曹ペーストを歯ブラシにつけ、シミ部分を優しくこすります。

3.そのまま、5~10分程放置します。

4.ぬるま湯ですすぎ、重曹を洗い流します。

5.シミが落ちたら、衣類の洗濯表示に合った洗濯方法で洗濯をします。洗濯機が使える衣類であれば、そのまま洗濯機に入れて通常通り洗濯をしましょう。

労力がかかるシミ抜きは、面倒だからと後回しにしがちですが、シミは時間が経つほど落ちにくくなります。シミに気付いたら、できるだけ早い段階でシミを落としましょう。

シミが落ちないからといって強い力でこするなど、無理にシミ抜きをしてしまうと、繊維を傷つけてしまったり、変色や色落ちする恐れがあります。シミ抜きの際は繊維を傷めないよう注意しながら行って下さい。

デリケート素材や自分でのシミ抜きが難しい場合は、無理をせずにできるだけ早めに信頼できるプロのクリーニング店に相談しましょう。

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