プロが教えるアクリル素材の毛布の洗濯方法
冬には欠かせない毛布ですが、毎晩使用している割には洗う頻度が低いご家庭がほとんどではないでしょうか。
毛布は思っている以上に寝汗やよだれ、そして静電気によるホコリで汚れが付きやすいもの。今回ご紹介するアクリル毛布の多くは家庭で洗うことができますので、週末やお天気の良い日を利用してご家庭ですっきり丸洗いをしてみましょう。
普段洗い慣れていなくても大丈夫!今回はそんなアクリル毛布のお洗濯のポイントや注意点を解説していきます。
アクリル素材の毛布の洗濯の注意点
家庭で洗っても大丈夫?見分ける方法
基本的にはアクリル毛布に限らず洗濯表示を見て家庭で洗えるもの、洗えないものを判断します。家庭でアクリル毛布を洗濯する前に確認しておくポイントは以下の2つです。
- 洗濯表示を確認する
- 洗濯機の容量を確認する
洗濯表示を確認する
アクリル素材は基本的には家庭で水洗いできるものがほとんどですが、中にはウールやシルクなどの混紡であったりすると洗えないものもあります。
必ず毛布に付いている白いタグの洗濯表示を確認しましょう。以下のように桶にバツマークがあれば家庭では洗えませんのでクリーニング店に依頼しましょう。
家庭での洗濯禁止 | ||
液温は30℃を限度とし洗濯機で弱い洗濯が可能 | ||
液温は40℃を限度に手洗い可能 |
洗濯機の容量を確認する
ご家庭の洗濯機の取り扱い説明書を確認するのが確実です。たとえ毛布自体が洗える素材だったとしても、アクリル毛布が入るだけの容量がなければ洗うことができません。
万が一、オーバーしてしまった場合はコインランドリーやお風呂の浴槽で手洗いならぬ足踏み洗いの方法もありますのでご自身で洗う方法がないわけではありませんのでご安心下さい。
ここでは洗濯機洗いのできるアクリル毛布の洗濯について詳しく解説していきます。
アクリル毛布を洗う時に必要なもの
■洗濯ネット
毛布を洗濯する際に洗濯槽に挟まったり、引っかかってしまって生地を傷める可能性があります。その時に役立つのが洗濯ネットです。
毛布や、洗濯機の機種にもよりますが毛布用の大きいサイズの洗濯ネットがあると安心です。
■ダイヤ ふくらむ洗濯ネット特大50
布団や毛布におすすめの大容量の洗濯ネットです。洗濯物の容量に合わせてふくらんで、使わない時は小さくたたむことが可能なので使う頻度が低くても邪魔になりにくいのがポイント。
こちらはちょうどシングルサイズ毛布におすすめの大きさとなります。ロングファスナー使用のため出し入れも簡単なのも魅力的です。
■洗濯キャップ
家庭で毛布などを洗う時はオプションで洗濯キャップの使用を推奨されています。この洗濯キャップは洗濯機の入り口に取り付けて使用します。
脱水時のバランスをとったり毛布のダメージを守る目的があるとされていますが、なくても使用できるケースもあります。
ご自身で洗濯機の取り扱い説明書を確認したうえで判断しましょう。
アクリル素材の毛布の洗濯方法
アクリル毛布の洗濯方法としては以下の方法が挙げられます。
- 家庭の洗濯機
- 家庭で手洗い(足踏み洗い)
- コインランドリー
- クリーニング
今回はご家庭で洗濯機洗いをする方法を詳しくご紹介していきます。
前述で紹介したように洗濯表示で洗える毛布だと確認できたら、次に事前準備を行います。
1.ホコリを落とす
アクリル素材は静電気が起こりやすいため、ホコリや髪の毛が毛布についてしまっていることが考えられます。そのため一度、物干し竿などにかけてしっかりこれらをブラッシングなどで取り払っておきましょう。
2.汚れている箇所があれば予洗いをする
人は寝ている間にコップ1杯もの汗をかくと言われています。毛布は直接触れるものですので寝ている間にかいた汗や皮脂、よだれなども付着しています。
汚れが目立つ部分には洗濯機に入れる前に直接洗剤を塗布して、もみあらいや歯ブラシなどで汚れを優しくとっておきましょう。
これらの前処理が完了すれば、洗濯機に投入します。
洗濯ネットに入れる際は屏風たたみと言って山折り谷折りを繰り返し畳んで中まで水や洗剤がいきわたるようにします。
機種によっても異なりますのでご家庭の洗濯機の取り扱い説明書を確認して適切なコースを選択してください。それらがなければ「手洗いコース」や「弱水流で洗うコース」を選びましょう。
この時洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使用することと柔軟剤も併用することをおすすめします。洗いあがりがふっくら滑らかになるだけでなく、静電気防止の役割もあります。
洗濯が終了したら放置せず素早く取り出し自然乾燥がおすすめです。干し方についても洗濯表示に記されているはずですのであわせて確認しましょう。
基本的には風通しの良い場所での陰干しがおすすめです。
アクリル素材の毛布の干し方や乾燥方法
次にアクリル毛布の乾燥方法、干し方について更に詳しく解説していきます。
タンブラー乾燥は大丈夫か?
毛布や布団などの大物はコインランドリーで洗うと決めている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。もちろん、コインランドリーはパワフルかつ大容量で一度に洗濯から乾燥までのお洗濯が完結するので便利な方法です。
しかし、ご自身のそのアクリル毛布はコインランドリーの乾燥機にかけても果たして大丈夫なのでしょうか?
コインランドリーや家庭用の洗濯乾燥機の乾燥方法は衣類を回転させながら熱風をあてて水分を飛ばす方法を全てタンブラー乾燥を呼びます。
このタンブラー乾燥を数回使用しただけでは大きなダメージは感じないかもしれませんが、もし使用してはいけないものに、乾燥機の使用を続けてしまっていると劣化や寿命を縮めてしまっています。
ここでも洗濯表示の乾燥方法の見方をおさえておきましょう。
排気温度上限60℃の低い温度でタンブル乾燥可能 | ||
排気温度上限80℃でタンブル乾燥可能 | ||
タンブル乾燥禁止 |
タンブル乾燥できる・できないだけでなく、上限温度が設定されていますのでコインランドリーの乾燥機を使用する際は乾燥機の温度を確認する必要があります。
自然乾燥でのおすすめの干し方
その一方で機械などの力を借りずに乾かす自然乾燥があります。基本的にアクリル素材の毛布は乾きが早いのでカラッと晴れた日に外で自然乾燥するのがおすすめです。
この時、物干し竿を2本使ってM字になるように干しましょう。風通しが良くなり乾きやすくなります。
もし竿1本しか使えない場合はハンガー数個を竿にかけて固定しておき、その上に毛布を干します。この様に毛布の内側に空間を作って風の通り道を作る工夫ができれば乾きが良くなります。
毛布に限らずお洗濯終了後そのまま放置してしまうと、シワになったり臭いの原因となりますのでできるだけ素早く干すことも忘れないようにしましょう。
中には陰干しを推奨しているものもありますのでその場合は直射日光のあたらない風通しの良い場所で干すようにしましょう。
日頃のお手入れには布団乾燥機がおすすめ
頻繁に洗えなくても中にこもった湿気を逃したり、ダニ対策、消臭効果の目的として布団乾燥機があると便利です。
毛布などの大物のお洗濯はお天気や、干すスぺース問題もあるため日頃のお手入れ方法として布団乾燥機の使用もおすすめです。