防ダニ加工の仕組みや原理とは?効果はどの程度続くか解説

布団やベッド、シーツやカバーなどでダニの繁殖を防ぐ為に防ダニ加工の物を選ぶ方もいると思います。そんな防ダニ加工製品の種類や仕組みや原理を分かりやすく解説します。
また、気になる効果はどの程度続くのかについても紹介しているので、新品に交換したり、追加で防ダニ加工を施す目安にして下さい。
防ダニ加工の仕組みや原理
防ダニ加工には大きく分けて2種類あります。それぞれの特徴とメリットやデメリットを把握して自分に合った物を選びましょう。
1ダニ忌避効果のある薬剤を使用する
布団やシーツなどの繊維や中綿に、ダニを寄せ付けにくくする忌避効果のある薬剤を付着させたり練りこみます。ダニが嫌がる香りを付ける事で、ダニの大量発生を防ぎます。
新品に買い替える必要が無いのが最大のメリットですが、デメリットは肌が弱い人は薬剤などに反応する場合もあるので注意が必要です。
薬剤によっての防ダニ効果を謳える製品は3年間効果が続く事を前提にしていますが、前述した通り使い方や洗濯によって効果は薄れます。
布団は最低でも年に2回程度は丸洗い(水洗い)が必要です。効果と期間を考えると、その時に防ダニ加工の薬剤を付着させると良いでしょう。
coromoeではダニを死滅させ、死骸や糞を綺麗に取り除いた上で、防ダニ効果のある薬剤を付着させる、布団丸洗いクリーニングを承っているので、ぜひご相談下さい。
2.高密度の防ダニ生地を使用する
一般的な布団やシーツよりも縫い目が細かい高密度にする事で、ダニが隙間を出入りできない状態にします。
物理的にダニが行き来できないので、例えばベッドのマットレスにダニがいても、シーツを通れず肌には大きな支障が出ないという事が可能です。
掛け布団もカバーを高密度の防ダニ加工の製品にすれば、布団にはダニが発生するが肌に触れる部分には出てこないという事です。
最大のメリットは薬剤を使わないので肌が弱い人でも安心感があるという事です。
しかし化学繊維を使っている場合も多いので、ポリエステル等の化学繊維に反応してしまう場合もあり、そういう人にはメリットも薄いで上、化学繊維は吸湿性が悪いので蒸れやすく寝心地も悪いです。綿製品の場合は高価になります。
最大のデメリットとしては使用を続けると徐々に密度が大きくなり効果が無くなる事です。
洗濯は勿論、単に使用していても繊維は捩れ伸びてしまいます。そうなると防ダニ効果としては意味がなくなるので、新品に買い替える必要があります。
防ダニ加工の物でも日頃の対策は必要

布団やシーツ、布団カバー等を防ダニ加工の物にしたから安心と言う訳ではありません。上記で述べた様に効果は徐々に薄れるので、日頃から対策は必要です。
温度:20~30℃
湿度:60%以上
死滅:50℃以上で30分以上の乾燥か60℃の乾燥で一瞬で死滅
エサ:水分、食べこぼし、埃、カビ、髪の毛、ペットの毛、フケ、アカ、皮脂など
ダニの繁殖条件を見て分かる様に、人間が快適な生活を送っている空間ではダニも快適に繁殖していきます。その上で日頃の対策として必要な事は以下です。
- 週に1~2回は湿気を取る
- 週に1回程度は汚れを取る
- 週に1回程度は乾燥機にかける
- 週に1回程度は掃除機をかける
- 年に2~4回は丸洗い(水洗い)する
防ダニ加工の製品でダニを閉じ込めるだけだと、ダニは布団やマットレスに大量繁殖しています。死骸や糞も大量に溜まるので、アレルギーの原因になります。
そうならない為に、日頃からお手入れしてダニ対策を行いましょう。