洋服や布団のダニ対策

布団ダニ対策!12個の駆除方法メリットとデメリット

布団を干す
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布団がダニだらけになる前に、やっておきたいダニ対策。プロのクリーニング業者coromoeが教える。代表的な12個のグッズや駆除方法、予防方法のメリットとデメリット。死滅や駆除、繁殖を予防、取り除くなどの視点から評価しています。

ダニの繁殖条件

温度:20~30℃

湿度:60%以上

死滅:50℃以上で30分以上の乾燥か60℃の乾燥で一瞬で死滅

エサ:水分、食べこぼし、埃、カビ、髪の毛、ペットの毛、フケ、アカ、皮脂など

ほぼ年中、家の中は上記の条件に当てはまる上、布団は特に好条件となるので、ダニを完全に駆除する事は不可能です。ダニが増え過ぎない様に定期的に駆除などお手入れする事が大切になります。

死骸や糞もアレルギーの原因となるので、駆除だけではなく、なるべく取り除くという事も大切です。

布団の12個のダニ駆除方法のメリットとデメリット

布団のダニ対策として代表的な12個の方法を3つの視点から評価し、メリット、デメリットを解説しています。

1布団掃除機(布団クリーナ)

布団クリーナー
繁殖させない★★
死滅させる
取り除く★★★★★

1週間に1~2回程度、布団カバーやシーツを外しノズルを密着させ1か所を最低でも20~30秒程度は吸引しましょう。これ以上の時間をかけても吸引できるダニの数は大して変わらないし、生きているダニは抵抗して吸い込めない。

メリット

  • 手軽に布団の中のダニを取り除く事が可能。
  • 定期的にやればある程度の死骸や糞は取り除ける。
  • 餌の多くも一緒に吸引可能。

デメリット

  • ダニが死滅する温度に達しない。
  • 生きているダニは吸い取れない。
  • 奥深くのダニの死骸や糞は取り除けない。
  • サッと掃除機をかける程度では効果は低く労力が掛かる。
  • 専用の掃除機が必要なので初期投資がそこそこ必要。
  • 湿気が大量に残ったままで直ぐに繁殖する。

2.布団乾燥機

布団乾燥機
繁殖させない★★★
死滅させる★★★★
取り除く

1週間に1~2回程度、シートタイプの布団乾燥機を使う事で、高温により死滅させる事が可能な上、湿気を飛ばすので繁殖を抑える事が可能です。しかし生きているダニ、死滅したダニや糞などの除去は一切できません。

メリット

  • 布団をそのままで乾燥できるので楽。
  • ダニを死滅させる温度以上に可能。
  • 乾燥させる事でダニの繁殖を抑える事が可能。

デメリット

  • 専用の掃除機が必要なので初期投資がそこそこ必要。
  • 死骸や糞はそのまま残る。
  • 水分以外の餌は全て残る。
  • 面で温めるのでダニが移動し逃げる事もある。

3.乾燥機

乾燥機
繁殖させない★★★
死滅させる★★★★★
取り除く

乾燥だけで見れば数十分で済むので非常に楽。手間と言う点で言えばダニを死滅さる方法としては最上位でおすすめだが、死骸や糞は乾燥だけでは残るのでアレルギーの人などの対策には不十分だと覚えておきたい。

高温で一気に乾燥させるので、ダニを死滅させるのは1番良い方法。

メリット

  • ダニを死滅させるには1番良い方法。
  • 裏表も関係なく一気に高温で乾燥させる事が可能。

デメリット

  • 布団が入る大きさの乾燥機が必要。
  • 死骸や糞はそのまま残る。
  • 水分以外の餌は全て残る。
  • コインランドリーに運ぶ手間がかなりかかる。

4.天日干し

布団の天日干し
繁殖させない★★
死滅させる
取り除く★★

一般的に家庭の布団洗濯やお手入れで行われる事が多い天日干し。布団が直射日光に晒される部分が限られるので、乾燥方法としても実はイマイチ。

メリット

  • 追加費用が掛からない。
  • 乾燥させ水分が減るのでダニの繁殖力は落ちる。

デメリット

  • ダニが死滅する温度に達しない。
  • ダニの死骸や糞は布団叩きでもあまり取れない。
  • 天日干し程度の紫外線では死滅しない。
  • 日に当たる部分から日陰部分にダニは移動する。
  • 水分以外の餌は全て残る。
  • 花粉、排気ガス、PM2.5の影響を受ける。
  • 昼過ぎに取り込めないと湿気を含み始める。

5.熱湯

熱湯で煮沸する
繁殖させない★★★★★
死滅させる★★★★★
取り除く★★★

水洗いと熱処理を一気に行える方法なのでかなり効果的だが、手間がかかるし、それ以上に技術的に難しい。熱湯でぐつぐつ煮沸すれば布団へのダメージも大きい。方法論としては良いが、現実論としては無し。

メリット

  • 汚れなど餌を一気に洗い落とせる。
  • 高温で一気にダニを死滅させる事が可能。

デメリット

  • 布団を煮沸させる様な場所や道具が一般には無い。
  • 布団を煮沸させる様な技術が一般には無い。
  • 乾燥機が無いとしっかり乾燥させるのは難しい。

6.アイロン

アイロンがけ
繁殖させない
死滅させる
取り除く

熱処理が必要となると思い浮かぶのがアイロンだが、全ての面を一気に高温にするのは無理なので、どこかを熱すると熱くない部分にダニが逃げるだけで意味があまりない。

メリット

  • 乾燥させるのに少々役に立つ。
  • 簡単にできるイメージがある。

デメリット

  • ダニ対策には殆どの面で役に立たない。
  • 手間が掛かる。
  • 表面しか温まらない。

7.コロコロや粘着テープ

コロコロでお掃除
繁殖させない★★
死滅させる
取り除く

掃除機よりも手間無く使えるし、肌に触れる部分を一通りやればある程度の効果がありそうに思えるが、表面にいるダニは全体で見ればほんの一部なので、効果としては殆どない。

メリット

  • 手軽にできる。
  • 表面についている餌を取り除ける。

デメリット

  • ダニ対策には殆ど役に立たない。
  • 労力が費用が意外と掛かる。

8.くん煙式の駆除剤や殺虫剤

ダニ駆除剤
繁殖させない
死滅させる★★★★
取り除く

多少の費用は掛かるが手間と言う点では非常に楽。ダニ以外の虫にも対応できるので、数が多い相手を死滅させるのには良いが、難点も多い。

メリット

  • 数が多いダニに対しての駆除には非常に楽で効果的。
  • 時間が大して必要ない。

デメリット

  • 成虫に特化しているので卵には効果が薄い。
  • 死骸や糞はそのまま残る。
  • 湿気や餌は全て残る。
  • 布団に使うと健康被害が出る事も。
  • 人体に被害がなくてもペットに被害はある事も。
  • 火災報知器などの対処が必要。

9.スプレー式の駆除剤や殺虫剤

殺虫剤
繁殖させない
死滅させる★★
取り除く

虫の駆除ではスプレータイプを思い浮かべる人も多いが、スプレータイプの駆除剤はダニ対策には殆ど使えない。

メリット

  • 手間が掛からず楽。
  • 時間が掛からない。

デメリット

  • 特定の場所に強い殺虫成分をかけるので健康被害が起きる事も。
  • 駆除する気なら全体がビチャビチャになるくらいやらないといけない。

10.エタノールや次亜塩素酸

エタノールや次亜塩素酸などの消毒液
繁殖させない
死滅させる
取り除く

ウイルス対応で自宅にも準備している人が多くなりましたが、ダニ対策には使えません。表面にスプレーしても菌には対応できますが、ダニは奥に逃げるだけで予防もできません。

メリット

  • 手軽にできる。
  • 時間が掛からない。

デメリット

  • ダニ対策に全く効果なし。
  • エタノール等のアルコールでは駆除も予防もできません。
  • 次亜塩素酸が原料に含まれる漂白剤などで駆除も予防もできません。

11.ダニ駆除シート

ダニ駆除シート、ダニ取りシート
繁殖させない
死滅させる
取り除く★★

手軽で簡単ですが、それ相応です。気休めにはなりますが、根本的な解決にはなりません。

メリット

  • 手間が掛からない。
  • 簡単にできる。

デメリット

  • 対応範囲が狭いので使いまくればコスト高。
  • シートで取り除ける程度の数が減っても全体数からは気休め程度。
  • 死骸や糞はそのまま残る。
  • 湿気や餌は全て残る。

12.ミントやハッカ油などのアロマ

ミントやハッカ油などのアロマ
繁殖させない
死滅させる
取り除く

駆除はできず、予防効果も気休め程度。ダニ対策より、良い香り、良い眠りのついでに少々のダニ対策もと言うならアリ。

日本アロマ環境協会の実験ではシトロネラ、ペパーミント、ユーカリ、ゼラニウム、レモングラス、ユズ等で侵入数を減らせたとしている。

メリット

  • 手間が掛からない。
  • 良い香りがする。

デメリット

  • 駆除は全く、予防効果は気休め程度。
  • お金がそこそこ掛かる。

布団のおすすめダニ対策まとめ

布団クリーニング

大切なのは繁殖させない対策と、死滅させる対策、取り除く対策の3方向から対策を行う事です。

  1. ダニを死滅させる
  2. 丸洗い(水洗い)し死骸や糞を除去する
  3. しっかり乾燥させる

この3つを全て行う事が十分なダニ対策と言えます。ダニを死滅させ丸洗いするのは大変なので、先ずは1週間に1~2回は干すか乾燥機で、しっかり乾燥させて湿気を取り除きましょう。

布団を乾燥できる大きな乾燥機があれば良いですが、無い場合で天日干しで乾燥させるなら昼前から干し、昼過ぎには取り込みましょう。その間に裏表は勿論、中までシッカリ乾燥させる事が出来ているか注意が必要です。

その次いでにシーツやカバーは取り替えて清潔な物にし、シーツやカバーを外した状態で掃除機や布団クリーナーでダニの死骸や糞を除去しましょう。

その上で半年に1程度(湿気や汗の量が多く気温も高い梅雨時期~涼しくなるまでは2回程度)は丸洗いする事をおすすめします。

布団のダニ対策には手間が非常にかかるので、クリーニングに出すのもおすすめです。coromoeでの布団クリーニングとダニ対策は以下の手順です。

  1. 専用の薬剤でダニを死滅させる
  2. 丸洗いで死骸や糞や餌となる汚れを取り除く
  3. 防ダニ効果がある専用洗剤を使う
  4. 大きな乾燥機でシッカリ奥まで乾燥させる

ご自宅での保管はダニやその他の虫害、カビの発生のリスクがあるので、適切な保管とクリーニングを一括で行えるcoromoeにお任せ下さい。

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