布団クリーナー(布団掃除機)の効果と正しいダニ対策
布団クリーナー(布団掃除機)はダニ対策に効果あるのか、効果なしか?自分には必要か、いらないのか、メリットとデメリットを紹介。紫外線のUV効果、ダニへの効果の有無、正しいやり方や使い方を知ってダニ除去に役立てましょう。
布団クリーナーの効果
ダニを死滅させる | ★ |
生きたダニを除去 | ★ |
ダニの死骸や糞を除去 | ★★★★ |
カビ予防や湿気対策 | ★ |
髪の毛やほこり除去 | ★★★★★ |
汗や皮脂汚れの除去 | ★ |
布団クリーナーは死滅したダニや糞の除去や、ダニの餌になる髪の毛や埃などの除去には効果があります。
1.布団クリーナーの紫外線UV効果でダニ対策は効果なし
布団クリーナーにUV機能が搭載され、紫外線で除菌やダニ対策が可能なイメージの商品がありますが、ダニは菌ではないので対策に効果なしです。
ダニに効果があると言う実験動画を出している所もありますが、布団の中に既に居る状態でUV照射する物ではなく、UV照射を行ったダニを布の上に置いて足が遅くなると言う結果を見せているだけです。
ダニが60秒以上ジッとしているなら話は別ですが、ダニは自分にとって居心地が悪い場所からは直ぐに移動するので、そもそも60秒当て続ける事は不可能に近いし、その後にある様に多くは布団の中に潜んでいるので無理があります。
2.布団クリーナーのたたき回数など気にする必要なし
布団クリーナーを比較している人の中で、たたき回数を気にしている人がいる様ですが、大した差は生まれません。
天日干しで布団叩きで強めにバンバン叩いてもダニは繊維にしがみついているので出てきません。ですので、布団クリーナーのたたきくらいで生きているダニ除去するのは無理があります。
逆に現代では、布団叩きをするとダニの死骸を粉砕し更に状況は悪化してしまうと言う事も言われています。布団を傷める事にもなるので、布団叩きはおすすめしません。
3.布団クリーナーで喘息や鼻炎などアレルギー対策
生きているダニを除去するのは難しいですが、死滅したダニや糞を吸い出すのには効果があるので、そういう点から見ればアレルギー等の原因を低減させる事は可能です。
ただし生きたダニは残っているので繁殖し、死骸や糞は再度溜まるので、過剰な期待は禁物です。
4.布団クリーナーはシーツをしたままはNG
布団クリーナーの吸引力でも奥に潜んでいるダニの死骸や糞を綺麗に取り除くのは難しいです。ですので、更に吸引力を下げるフィルター役になってしまうシーツや布団カバーは必ず外しましょう。
シーツは週に2回、最低でも1回は清潔な物に変える必要があるので、その次いでに布団クリーナーで掃除をするとセットにしておきましょう。
5.布団クリーナーと天日干しの違い
布団クリーナーは吸引してくれるので、外干しで布団叩きでも出てこない死骸や糞を除去するのにはおすすめです。
ただ、乾燥機能はついていないので干したり乾燥機を使わないと湿気が溜まりカビやダニの繁殖の原因になります。湿気取りの為にも乾燥機や天日干しは大切です。
ですので、布団クリーナーを使えば乾燥機にかけたり、干さなくていいなんて事はありません。どちらが良いかではなく、どちらともお互いに無い役割があるので、どちらもやって損はありません。
布団クリーナーだけでは汚れが溜まり汚いし臭い
布団クリーナーはダニの死骸や糞、ほこりやゴミ、髪の毛などを除去する事は可能ですが、汗汚れや皮脂汚れ等は取れないままです。
汗だくになったTシャツに布団クリーナーをかけるだけと言うのを想像してみると分かりやすいと思います。ですので、布団を洗濯せずに布団クリーナーだけだと、汚れは溜まるので汚いし臭いのは当たり前です。
また、取れるのも表面と少し奥までで、深い部分のゴミは綺麗に取り除けない事が多いので、定期的に布団は丸洗い(水洗い)が必要です。
布団クリーナーの頻度や時間など効果的な使い方
1か所に当てたら30秒程度は吸引し続け、それが終われば次へと進みましょう。
床掃除の様にサッとなぞる様に吸引するのでは吸い出す前に吸引が終わってしまいます。ただ、30秒程度で吸引できない物は、1分かけても吸引できない事が多いので、その点も効率の為に覚えておいて下さい。
また、頻度については、ダニ対策がメインなら週に1~2度程度は行うようにしましょう。
布団クリーナーや掃除機のノズルにストッキングを被せると、布団の布を吸い込まずに楽に掃除機をかけられると、NHKためしてガッテンで紹介されていた様ですが、フィルターを装着する様な物なので、吸引力が落ちるからおすすめしません。
布団クリーナーでの正しいダニ対策
布団クリーナーで生きたダニに対応するのは難しいので、家庭で自分で洗濯するなら以下の順序に行いましょう。
- 布団を洗濯機で洗う
- 布団を乾燥機で乾かす
- 乾いたら布団クリーナーで吸い出す
汚れが溜まっているとダニの餌になるので繁殖スピードは高まるので、根本的な対策として必ず布団は洗いましょう。ここである程度の死骸や糞も落とします。
ダニは50℃以上で30分程度、60度以上なら直ぐに死滅するので乾燥機がおすすめです。天日干しは裏表で日陰になる部分があってダニが移動して生き残ってしまうので、あまりお勧めしません。
乾燥機でダニが死滅するので、その後に残った死骸や糞を吸い出すと良いでしょう。
丸洗いは半年に1~2度程度できれば良いですが、難しい時に応急処置程度で布団クリーナーと除湿の為の布団干しや乾燥機のみで対応と言うのが正しい使い方、正しいダニ対策です。
洗濯機や乾燥機が小さいと布団を綺麗に洗えなかったり、全体を乾燥できなかったりするので、コインランドリーを利用するのも良いでしょう。
自宅やコインランドリーで丸洗いは面倒なら、定期的にクリーニングに出し、その間を布団クリーナーと天日干しでカバーすると言うのが良いと思います。