衣替えと保管方法

クリーニング後の失敗しない保管方法をプロが解説

クリーニングビニール1
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クリーニングに出した衣類は、ビニール袋に入って返却される事が殆どです。綺麗になった後だし、汚れが付かないから、そのままクローゼットに収納している方も少なくないと思います。

しかし、そのまま収納してしまうと、様々なトラブルが起きる可能性があるので、特に衣替えなどで長期保管する場合は気を付けて下さい。

クリーニング後の受け取りに必要な物

  • 伝票やレシート
  • 衣類を入れる袋やバッグ
  • 後払いならお金

クリーニングに出した時に貰った伝票やレシートを渡せばOKです。多くのお店ではまとめて入れる袋は渡されないか有料なので、出した衣類の量やタイプに合わせた袋やバッグを持って行きましょう。

スーツやコートなどは折り畳まないと袋やバッグに入りませんが、そうするとクリーニング後で綺麗になったのにシワを付けてしまいます。これらは折り畳むなら、シワにならない程度の時間で直ぐに持ち帰る様にして下さい。

スーツやコート等のシワが心配な場合は、宅配クリーニングなら折り畳まずに持ってきてくれるのでおすすめです。

クリーニングに出した際の伝票やレシートを無くして場合は、お店で名前と電話番号を控えているので、それを伝えれば問題なく渡して貰えます。

クリーニングに出した本人以外、代理の別の人が受け取りに行く場合も、同じ様に名前と電話番号を伝えれば大抵のお店では受け取りができます。

クリーニング後のビニール袋のまま保管がNGの理由

クリーニングビニール2

ビニール袋に入れたまま保管するとトラブルが多くなります。不織布製カバーに入れて返却された場合は、そのまま保管しても構いません。

クリーニング後にビニール袋で包装されている理由

多くのクリーニング店では、クリーニング後にビニール袋に入れて返却を行っています。

その理由は、クリーニング工場から店舗やご家庭へ運搬時や、お客様が引き取りにいらっしゃるまで店舗で保管する際に、一時的に傷や埃が付かない様にする為です。

その為に、ご家庭でも傷や埃が付かないので、そのまま翌シーズンまで保管してしまう方も少なくありませんが、クリーニング後のビニール袋は簡易的で一時的に使う為の物で長期保管には向きません。

丁寧な対応を行っているクリーニング店だと、返却時に「このビニールカバーは外して保管して下さい」と言われる事もあります。

クリーニング後のビニール袋のまま保管すると起きるトラブル

  1. 湿気が溜まりカビやダニの原因になる
  2. 黄ばみや色褪せなど変色の原因になる
  3. 化学火傷を起こす原因になる
  4. クリーニング店によるトラブルに気付かない

湿気が溜まりカビやダニの原因になる

ビニール製なので通気性はなく、湿気が溜まりやすい。溜まった湿気は取れずに滞留するので、衣類にカビやダニが発生しやすくなります。

湿気が多いクローゼットの中で、ビニール製のカバーを付けている状態は、極端な話をすれば、サウナにサウナスーツを着て入る様なイメージをすれば、湿気が溜まりやすいのが分かると思います。

クリーニングに出したはずなのに、翌シーズンにビニール袋を外してみるとカビが生えていたと言うトラブルは多いです。見える程度ではなくても、少しカビが生えるだけでもカビ臭くなって直ぐに着れる状態ではなくなってしまいます。

クリーニング店でも店舗型の場合は、お客様が取りに来ない場合は、殆どの場合はビニール袋に入れたまま放置されています。そこで湿気が溜まりトラブルになるという事は、実はかなり多いです。

返却されたらビニール袋から直ぐに出し、風通しを行った後に不織布製のカバーに入れて保管する事をおすすめします。

黄ばみや色褪せなど変色の原因になる

衣類の黄ばみの原因は様々ですが、主に汗や皮脂汚れです。ドライクリーニングの場合は、皮脂汚れは取れますが、汗汚れなど水溶性の汚れは取れません。

綺麗にしたつもりでも、それらは取れず、長期保管中に酸化し頑固な黄ばみとして浮き出てきます。

もう1つの原因として、空気中に含まれているガスが、ビニール袋の色を変化させてしまい、その色が衣類に黄ばみとして移ってしまう事があります。

こちらも何か月もかけて徐々に汚れて行くので、保管する時は綺麗に見えたのに…という事が起きてしまいます。

更に収納の通気性が悪いと家庭内のストーブやガスコンロなどから出るガスも溜まりやすくなります。

衣類に使われている染料などと化学反応を起こし、色褪せなどの変色を起こす可能性があるので、収納とカバーの通気性は確保するのが基本です。

化学火傷を起こす原因になる

ドライクリーニングの場合は、乾燥段階でドライ溶剤をしっかり落としますが、乾燥不足だと少し残ってしまっている場合があります。

そういう場合は「なんだか石油くさい」と、臭いで分かりますが、ビニール袋のまま保管すると分かりません。

ドライ溶剤が残っていると、臭いだけではなく、肌が弱い人は科学火傷を起こしてしまう事もあります。しっかりしたクリーニング店だと起きる様な事は無いですが、格安クリーニングなどだと時々起きる様です。

乾燥させれば殆ど取れるので、クリーニング後はビニール袋から取り出し、風通しをするだけでも、かなりリスクを下げる事が可能です。

クリーニング店によるトラブルに気付かない

クリーニング店が間違って他人の衣類を渡してしまっても、自分の物と似ていると気付かない場合があります。袋を開ければ「あれ?これ違う」と気付けます。

また、クリーニング店の技術の低さや確認不足などから、伸び縮み、色落ちや変色、ファスナーやボタンの破損、付属品の付け忘れ、汚れが全く落ちていない、変な臭いがする等のトラブルが起きているにも関わらず、それに気付かない場合もあります。

早めに気付けば、クリーニング店の洗い直しや補償が受けられる場合が多いので、必ず仕上がりを確認しましょう。

クリーニング後の正しい保管方法や収納方法

衣類保管方法

クリーニング後のビニール袋に入れたまま収納保管するリスクは、理解して頂けたと思います。そこで、次は正しい保管方法や収納方法を紹介します。

クリーニング後のビニール袋から出す

持ち帰ったら、配送で届いたら、置きっぱなしにせずビニール袋は早く外しましょう。

風通しを行うので、その時間も必要となります。その為にも早く外し、早く干し、なるべくその日の内に収納出来る様にして下さい。

風通しの為に陰干しする

部屋干しでエアコンやサーキュレーター等で、部屋の空気を循環させつつ1時間~2時間程度干しましょう。部屋干しが難しければ、外で陰干し1時間~2時間程度でも構いません。

ただし、外干しの場合は雨はもちろん、湿気が多い日は逆に湿気を吸い込むので、そういう日はクーラーやサーキュレーターや除湿器などを上手に使いましょう。

また、干す時間は10時過ぎ~14時頃までで、それ以前や以降だと外気の湿気を吸い込むので、注意が必要です。

外干しの場合は、自動車がよく通る場所の近くだと排気ガスが付きます。pm2.5や花粉、虫や虫の卵なども付く場合があるので、取り込む際はブラッシングして下さい。

それらが残っていると、長期保管中にトラブルの原因になります。

ハンガーで吊るし保管は適切なハンガーにする

風通しが終わったら、タイプによって畳むかハンガーにかけて吊るしましょう。クリーニング後のハンガーは型崩れしないし、湿気対策にもなるので、太目の木製ハンガーをおすすめします。

針金製のハンガーは細く型崩れしやすい上に錆などのリスクもあるので、おすすめできません。

プラスチック製のハンガーも細く型崩れやハンガー跡が付きやすいので、使うタイプに問題ないか確認してから使いましょう。

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不織布製のカバーに入れる

衣替えで長期保管する場合は、その間に湿気や埃が溜まってしまう可能性があるので、それらから守るために、通気性がある不織布製のカバーに入れましょう。

クリーニング店ではオプション料金で不織布製のカバーで返却してくれる業者もあります。その場合は、取り出して風通し後に再度畳むなどの作業は不要なので楽です。

可能なら湿気取りや防虫防カビ剤も使う

可能なら湿気取りや防虫防カビ剤も使うと、長期保管中のリスクが低減されるので、おすすめです。

クリーニング後に起きやすいトラブルと解決方法

ドライクリーニングの臭い

クリーニング後のビニール袋に入れたままのトラブルが多いので先に紹介しましたが、それ以外のトラブルと解決方法を併せて紹介しておきます。

  • クリーニング後なのに臭い
  • クリーニング後に黄ばみや色落ち等の変色
  • クリーニング後に白い粉や白い汚れ
  • クリーニング後のスーツにカビが生える
  • クリーニング後もスーツのテカリが消えない
  • クリーニング後にシワが取れないまま
  • クリーニング後にボタンやファスナーが破損
  • クリーニング後の毛玉取り

クリーニング後なのに臭い

前述した通り、ドライクリーニング臭さは風通しをする事で殆ど取れます。酷い場合は再洗いをお願いしたら対応して貰える事が殆どだと思います。

店舗型の場合は取りに行くのが遅れれば、ビニール袋に入ったままになるので、カビが生えてカビ臭くなる事も多々あります。

この場合は、基本的に予定日にお客様が取りに来ない事で起きるトラブルなので、長々と放置しない様にすれば大丈夫です。

家に着いてビニール袋を外すと、クリーニング後なのに汗やタバコの臭いが取れていない場合があります。これはドライクリーニングでは水溶性の汚れが落ちないのが原因です。

水洗いなら問題なく取れますが手間やコストが掛かります。格安店だと一気に大量洗いできるドライを基本にしているので、臭いが取れずに戻ってきます。

臭いが気になる場合は、多少の料金が掛かっても、水洗いしてくれるお店を選ぶべきです。

クリーニング後に黄ばみや色落ち等の変色

クリーニング後に黄ばみが落ちていない、黄ばみが徐々に酷くなる場合は、ドライクリーニングで水溶性の汚れを落とせない為に汗などが残ってしまう為。

黄ばみが目立たなかったのに、数か月後に出したら襟が黄ばみや汗染みが酷くなっている場合も同様で、汗などは見えませんが、その成分がドライでは落ちずに残っており、時間と共に酸化して浮き出てくるからです。

こういう事にならない様に、汗や皮脂が沢山付くシャツなどは、普段から小まめに水洗いでクリーニングして貰いましょう。

汚れは時間が経てば経つほど定着してしまい、落とすのが難しくなるので、小まめに汚れは落とす事をおすすめします。

クリーニング後に色落ちした場合は、先ずはお店に相談しましょう。賠償基準に合致すれば補償して貰えますが、染色堅牢度の低さ等が理由の場合は補償されない場合が多いです。

色落ちしてしまった場合に、色を戻す為には色掛けと言う特殊な作業が必要になります。

クリーニング後に白い粉や白い汚れ

クリーニング後に白い粉っぽい物が付いている場合は、コーティング加工が剥がれてきた場合や、革製品の表面に油分や塩分が浮き出た場合が多いです。

経年劣化が大きな原因なので、クリーニング店と相談して再洗いするかどうか決めましょう。

デリケートな素材や、経年劣化で洗浄によりダメージが酷くなりそうな場合は、前もってお知らせして、どうするか話し合えるようなクリーニング店に依頼する事をおすすめします。

その他、擦れた感じで白い汚れが付いていたり、ポツポツと白カビが生えていた場合は、洗い直ししてくれます。

クリーニング後のスーツにカビが生える

多くの場合は前述した通り、クリーニング後のビニール袋に入れたまま収納してしまう事が原因です。持ち帰ったら風通しで干して、不織布製のカバーに入れて保管して下さい。

そうしているのにカビが生えてしまう場合は、保管する収納の状態が良くない可能性が高いです。収納の湿気取りの為に通気性を良くする必要があります。

クリーニング後に持ち帰ってカビが取れていなければ、再洗いして貰いましょう。

収納場所も含めて色々対策やったのに、数か月後にカビが生える場合は、それ以前からカビの根が衣類にあって死滅できていない可能性があります。

その場合は、そういう事が起きるとお店に相談すれば、カビ取りと死滅の為の対応をして貰えます。

クリーニング後もスーツのテカリが消えない

スーツを着ていると段々テカリが出てきて気になります。

これは、スーツの繊維が潰れる事で、表面が平らになっていき光を反射しやすくなる為です。汚れの様な物と思ってクリーニングに出しても、テカリが消えない原因は繊維の経年劣化による物だからです。

スチームアイロン、アンモニア水やお酢等を使う方法などもネットで紹介されていますが、一時的な対策で、潰れた繊維が元通りにはなりません。

こうならない為に普段のお手入れで、着た後は必ずブラッシングする事と、1着のスーツを着続けず複数を着まわす様にしましょう。

汚れが付くと更にリスクは増えるので、定期的に汚れを落とす事も、長持ちさせる為に必要です。

クリーニング後にシワが取れないまま

シワは仕上がりの検品時に気付くので、シワシワで返却する事は無いので、気になる程のシワがある場合は、再洗いして貰いましょう。

丁寧な対応をやっているお店では、あまり無いと思いますが、格安店で大量洗いをやっている場合は、こういうトラブルもある様です。

クリーニング後にボタンやファスナーが破損

ドライクリーニング溶剤が原因になる様な素材が使われている場合は、基本的には使えない洗濯表示になっているので、お店が確認不足の場合以外にはやる事はありません。

また、乾燥機で回る衝撃で劣化していたファスナーが折れる事もあります。検品時に劣化が酷いなら、前もってお客様に伝えた上でどうするか決めて貰う事もできます。

付属品の破損などは大抵のクリーニング店では賠償対象外となるので、その辺りも前もって確認しておきましょう。

クリーニング後の毛玉取り

クリーニングすると毛玉が出来てしまう素材がありますが、毛玉ができたまま返却するクリーニング店も少なくありません。

毛玉取りをやってくれるお店でも、オプションで1着数百円かかる場合があります。coromoeではクリーニング後の毛玉取りは無料で行っているので、気軽にご依頼下さい。

ただし、毛玉を取る=繊維が薄くなるので、状態次第では毛玉を取れない事もあります。

クリーニング後の受取忘れと期限の注意点

衣類の保管サービス1

クリーニング後の受取忘れや放置をしていても、クリーニング店が綺麗なまま預かってくれていると思いがちですが、そうではない事が多いので注意が必要です。

クリーニング後の受取忘れや放置の保管は要注意

クリーニング後の受取忘れで放置されている場合、クリーニング店は保管サービスを購入して頂いている場合を除き、殆どの場合はクリーニング後のビニール袋に入ったまま放置されています。

返却日が決まっており、その日に直ぐに持ち帰れる様にしているので、取りに来なかったら袋から出して乾燥させるなどの作業は行いません。

その為に、預かってはいますが放置されている状態になるので、袋の中で湿気が溜まり、黄ばみや色褪せや色落ちなどの変色、シワ、カビ、シミ、虫食いなど様々なトラブルに発展します。

クリーニングに預けているので大丈夫だと思っている方が多いですが、受取忘れで放置されていると、こういうトラブルは多々発生しています。

また、店舗によっては受取日時を過ぎた場合は、1日数十円~何百円など保管料を支払う必要があります。月に換算すると保管サービスよりも高額になってしまいます。

こうならない為にも、放置せずに受け取り日時にきちんと受け取る事が大切です。

取りに行けない場合は前もって連絡を入れておくと良いでしょう。最初から預かって欲しい衣類なら、クリーニング付き保管サービスを利用しましょう。

クリーニング後の受取期限はいつまで?

多くのクリーニング店では、クリーニング後に受け取りに来ず放置になっている物の受取期限は1年となっています。(クリーニング店によって1年以下や1年以上もあるので、各店にお尋ねください)

それ以上になると処分されてしまうので注意が必要です。受け取りを忘れていたと思いだした時点で、直ぐにクリーニング店に連絡を入れましょう。

宅配クリーニングの場合は、配送業者から受け取らずに戻ってきた場合、再度の発送となるので、送料無料のサービスでも送料が1つのダンボール程度でも2000円前後かかってしまいます。

coromoeではお客様が受け取らずに戻ってきた場合は、保管サービスと同様に適切な環境で保管します。1か月目は無料で保管、それ以降は1ヶ月1100円、保管料・再送は代引きでのご対応になり、1年経っても引取りがない場合はこちらで処分いたします。

創業75年の高品質な宅配クリーニング

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coromoéは全国対応で高品質な宅配クリーニングを提供しております。

他店で落とせなかったシミや汚れ、断られた高級品やデリケートな衣類も、高度な知識と技術で綺麗にする事が可能です。

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