衣替えと保管方法

クローゼットに虫がいる原因と虫食い対策を解説

クローゼットや洋服に虫
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クローゼットに湿気が溜まりやすいなど環境が悪いと虫が発生します。見た目が悪いだけではなく、虫食いで洋服に穴が空いたり、糞や死骸などで様々なトラブルを引き起こします。原因と正しい対策を知って虫がわかないクローゼットにしましょう。

クローゼットや洋服に虫が発生する条件

クローゼットや洋服に虫
  • 温度:15~25℃程度が活発になる
  • 湿度:60%以上になると大量繁殖も
  • 栄養:埃、食べこぼし、汗、皮脂汚れ、タンパク質、繊維など

条件を見て分かる様に、人間が快適に暮らしている場所で虫は発生しやすい状態です。

発生しやすい時期は4~10月頃ですが、現代はエアコンなどで温度が年中変わらないので、時期で限らず常に防虫の為の対策を行う事をおすすめします。

クローゼットの虫の種類や特徴と季節や時期

虫がわくタンス

虫食いの原因になるクローゼットやタンスに発生する虫の種類は以下の4種類です。

1.クローゼットの黒い(茶色の)虫

  • ヒメカツオブシムシ
  • ヒメマルカツオブシムシ

見た目は黒い感じや、茶色い感じの芋虫がカツオブシムシ系で、成虫して死骸としても見かける事もあります。年に1回で発生しやすい時期は4~7月頃です。主に梅雨~夏場の季節が特に危険だと覚えておきましょう。

2.クローゼットの白い(銀色の)虫

  • イガ
  • コイガ

白い芋虫がイガ系と覚えておけば良いです。

これらの成虫は1匹が1日に数百個の卵を産み、孵化した幼虫が栄養となる繊維を食べて虫食い穴となります。多い場合は年に4回で発生しやすい時期は5月~10月頃です。主に梅雨~秋ごろま特に危険だと覚えておきましょう。

クローゼットに虫がいた!なぜ?どこから?

外干しで天日干し

クローゼットに虫がいたり、洋服が虫食い被害にあっていると驚くと思います。特にマンションなどで高層階に住んでいると、虫を意識する事があまり無いのでビックリします。

そういう虫がいた場合、どこから入って来たのか、なぜいるのか、大きな原因は2つです。

1つ目は外出時に虫や卵が付着した場合そのまま洗わずクローゼットにしまう事でトラブルになります。

2つ目は洗濯後に外干しした際に付着する場合虫食い被害を起こす虫は、成虫すると飛ぶ事が可能なので、外干ししている時に虫が付いたり卵を産み付けられ、その後クローゼットに仕舞う事で発生してしまいます。

クローゼットや虫食いの虫の駆除方法

乾燥機

クローゼット自体には殺虫剤を、洋服は水洗いと乾燥機がおすすめ。

クローゼットの虫には殺虫剤を使う

虫が発生したと言うだけでクローゼットを使うのが嫌になる人もいると思います。先ずは全て取り出して空っぽにしましょう。その上で市販の殺虫剤を使いましょう。

スプレータイプや燻煙タイプ等ありますが、お好みの物で構いません。

ただしクローゼット内にも火災報知器が付いている家が多いので、その点は問題ないか確認する様にしましょう。

一度発生すると完全駆除は難しいですが、予防や対策をきちんと行う事で発生を防ぐ事も可能です。

洋服の虫食いを見つけたら乾燥機へ

高温に弱いので、洋服や布団などは水洗いすると共に可能な場合は乾燥機にかけると良いでしょう。

洋服の虫食いを見つけたら、他の洋服にも虫が発生していたり、卵を産み付けていたりするので、洗濯機で水洗いし乾燥機で高温にさらすと良いでしょう。

高温にさらすと虫だけじゃなく、ダニやカビも死滅するので、乾燥機OKの衣類の場合は楽に対応できます。

虫食いを防ぐ為の予防や対策

綺麗なクローゼット

1.仕舞い洗いを徹底する

虫が発生する条件として栄養となる餌の存在を先ずは無くしましょう。

汚れ、汗、皮脂などが付いたままだと虫が発生する大きな原因になるので、必ず1度でも着たら洗うを徹底して下さい。

汚れだけではなく湿気も含んでいるので、そのまま仕舞うとクローゼット内の湿度も上げる事になり、虫はもちろん、カビやダニの発生の原因にもなります。

冬物のコートやジャケットなどは頻繁に洗濯できないと思うので、そういう物はクローゼットに保管せず、ブラッシング後にハンガーラックなどにかけて置き、シーズンオフになったら衣替えの際にクリーニングで水洗いして貰い保管すると良いでしょう。

2.クローゼットの扉は開けっ放しにする

クローゼットの扉は基本的に閉めっぱなしと言う人も少なくありませんが、それでは空気は滞留しているので湿気が溜まります。

湿気は虫が発生する大きな原因なので、1日1回(少なくとも3日に1回程度)はクローゼットの扉を開く様にして下さい。

見た目が嫌じゃなければ来客時以外は扉を開けっ放しにしておくのも1つの手です。押し入れは襖を真ん中に持ってきて左右を開ける形にすると良いでしょう。

タンスなどの引き出しも定期的に出しっぱなしにして空気を入れ替えるだけでもかなり効果的です。

3.クローゼットの扉を開け空気を送る

クローゼットの扉を開けて空気の入れ替えをする時は、エアコン、サーキュレーター、扇風機などで空気を送る事で効果的に湿気取りが行えます。

クローゼットの中に除湿器を置いて湿気取りするのも良いでしょう。

4.クローゼットの床にすのこを敷く

クローゼットの床に洋服や棚、物などを直接置くと空気の通りが非常に悪くなります。

すのこを敷くと下部を空気が通れるようになるので、これだけでも湿気が溜まりにくいクローゼットになります。

5.クローゼットをパンパンにしない

クローゼットがパンパン状態だと幾ら頑張っても空気の入れ替えは難しく湿気が溜まります。

クローゼットの両端や奥とは少々のスペースを作る、吊るした洋服同士は触れ合わない程度にする、棚に入れるのは3分の2程度にして上部にスペースを作る様にしましょう。

収納が足りない場合は保管サービスを使う事をおすすめします。

シーズンオフの洋服や布団を預けるだけでもかなりのスペースが出来ます。「ころもえ」ではクリーニング付き保管サービスを行っているので、ぜひご相談下さい。

6.クローゼットのゴミや埃などを綺麗にする

洋服を綺麗に仕舞い洗いしても、クローゼット自体が汚いと虫は発生します。

クローゼット内のゴミや埃などが溜まってしまわない様に、定期的に掃除を行い綺麗な状態を保ちましょう。大掃除の時や、衣替えで年に2回程度はクローゼット内を空にして掃除し、しっかり乾燥させる様にすると良いです。

7.外干しした洋服はブラッシングする

洗濯し綺麗になったはずなのに虫がわく場合は、外干し中か外出で着ている時に虫が付いている可能性が高いです。

卵を産み付けている場合もあるので、虫がわく場合は外干し後や帰宅後にブラッシングする事を心掛けましょう。

8.洗濯後はシッカリ乾かす

湿気は大敵なので、洗濯後はシッカリ乾かしましょう。天日干しでも部屋干しでも良いので、とにかく湿気を残さない様にして下さい。

気を付けたいのはクリーニング後。

クリーニング後はビニールのカバーに入って返却されると思いますが、これは汚れや埃が付かない為の一時的な物です。

通気性は全くなく湿気が溜まるので、クリーニングから返却されたらビニール袋から直ぐに取り出し、少々部屋干しして湿気を取ってから収納に保管しましょう。

9.洋服カバーを利用する

綺麗に洗って、シッカリ乾かした事を前提にして、洋服カバーを使うと様々なトラブルから守ってくれるのでおすすめします。汚れや湿気が残っている場合は逆効果なので気を付けて下さい。

洋服カバーはビニール製だと湿気が溜まるので、通気性がある不織布製カバーにしましょう

10.防虫剤を使用する

クローゼットの中に吊るすタイプ、引き出しに入れるタイプ、どちらの防虫剤も利用した方が良いでしょう。

  • ピレスロイド系
  • パラジクロルベンゼン
  • ナフタリン
  • しょうのう

防虫剤に使用される成分は上記の4つで、1番上のピレスロイド系のみ他の薬剤と併用可能です。自分が使おうとする商品がどれに当てはまるのかは必ずチェックしましょう。(現在の主流はピレスロイド系です)

防虫剤を使用する際は、薬剤は上から下へと落ちる傾向が強いので、下部に置くのではなく、棚の洋服の上に置く、ハンガーラックに吊るす事をおすすめします。

また、効果がきちんと行き届く様に、スペースが広いタイプ用か、狭いタイプ用かも、自分の家のクローゼットに合った物を選ぶようにして下さい。

有効期限が切れると効果もなくなるので、その点も注意が必要です。

虫食いが起きやすい繊維素材

ウール

虫が好んで食べる繊維素材は動物繊維のウール、カシミヤ、モヘヤ、キャメル、アルパカ、シルク、コットンなどタンパク質が豊富な物が大好物です。

ニットは特に虫食い被害が多いですが、動物繊維でできているからと言うのが原因です。

しかし汚れが付いていると植物繊維はもちろん、ポリエステルなどの化学繊維も食べてしまうので、どの繊維素材だから大丈夫という事はありません。

素材で安心不安と考えるよりは、適切な管理や保管を心掛ける様にして下さい。

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