ドライクリーニングと水洗いやウェットクリーニングの違い

クリーニングの洗い方には、ドライクリーニング、ウェットクリーニング、水洗いがあります。
では、どういう違いや効果があるのか、クリーニングに出す際に自分の要望に適う洗いをして貰う為にも、覚えておきましょう。
水洗いとウェットクリーニングの違い
水洗いとウェットクリーニングはどちらも水洗いする事に変わりはありません。
水洗いは家庭の手洗いや洗濯機洗いも水洗いになるし、クリーニング店のそれらの洗いも水洗いになります。しかしウェットクリーニングはクリーニング店でのみできる洗いの名称です。
ウェットクリーニングは、通常の水洗いをするとトラブルが起きてしまう衣類に対し、水洗いの高い専門知識や技術を持ってトラブル無く水洗いするクリーニング方法です。
ですので、クリーニング店の中でも技術や知識が蓄積された業者しか受け付けできません。
水洗いは一般家庭とプロが行う水洗い、ウェットクリーニングはプロ中のプロが行える水洗いという違いです。ウェットクリーニングとは、プロのみが行える高品質な水洗いと覚えておきましょう。
ドライクリーニングと水洗いの違い

ドライクリーニングと水洗いは、どちらもそれぞれ専用の洗濯機を使って洗浄します。大きな違いは落とせる汚れの種類、有機溶剤を使うか水を使うか、温度が何度かの違いです。
ドライクリーニングは、水を使用せず石油系等の有機溶剤を使用します。有機溶剤は発火する恐れがあるので熱を加える事ができないので、20〜24度に温度が保たれています。
水洗いは、水と洗剤を使用します。温度をかけてしまうとトラブルを起こしてしまうものは常温設定で洗い、問題ない素材は50℃程で洗ったりと、それぞれ素材や衣類の状態によって洗う温度を変えます。
水を使うか使わないか
ドライクリーニングでは水は使用せず、石油系等のドライ溶剤を使用し汚れを落とします。水を使わないので衣類を傷めずに汚れを落とす事が可能です。
デリケートな素材などは水洗いすると型崩れや縮みなどの原因になります。それらを回避する為にドライクリーニングで汚れを落とす様になっています。
水洗いやウェットクリーニングでは水といくつかの洗剤を使用して汚れを落とします。
落とせる汚れの違い
ドライクリーニングで落とせる汚れ
ドライクリーニングで落とせる汚れは油溶性の汚れ・不溶性の汚れです。特に得意とするのは油溶性の汚れで、食用油、ファンデーションや口紅、マジックインキ等です。
ただし汗汚れ等、水溶性の汚れは落ちません。ドライクリーニングで綺麗になった様に見えても、これらの汚れは落ちずに戻ってきます。
それらの汚れは蓄積され、そのまま保管するとシミや黄ばみの原因になります。
水洗いで落とせる汚れ
水洗いやウェットクリーニングが得意とする汚れは水溶性の汚れです。
汗や尿素、乳酸、タンパク質などの他、血液、飲料、果汁、タバコノ臭いなどを落とすことができさらに油汚れも落とすことが可能です。
ただし、こちらは様々な洗剤や用法を用いるので、油溶性や不溶性の汚れも落とせます。
ですので、しっかり汚れを落としきるなら水洗いが必須、水洗い不可の場合はウェットクリーニングが可能な業者に相談する事をおすすめします。
洗浄方法の違い
ドライクリーニングの洗浄方法
ドライクリーニングは、水を使わず石油系などの有機溶剤を使って専用の洗濯機で洗います。まとめて大量の衣類を洗う事が可能なので、値段も安くできます。ドライクリーニングは 型崩れなどを防ぎ、衣類への影響を最小限に抑えて洗浄します。
水洗いの洗浄方法
通常の水洗いは、一般家庭と同様に水と洗剤を使って専用の洗濯機で洗います。こちらもある程度の数の衣類をまとめて洗う事が可能なので、同じ水洗いでもウェットクリーニングよりも安くなります。
ウェットクリーニングの洗浄方法
ウェットクリーニングは、洗濯機を使用せず手洗いで1点1点押し洗いしながら、汚れに合わせて洗剤を調合し汚れを落としていきます。
本来は水洗い禁止の物でも、水洗いしてしっかり汚れを落としきれるし、高級品やデリケートな衣類を安心してクリーニングできます。
ただし、専門の知識の上に手間と時間が掛かるので、費用はクリーニングの洗いの中でも1番高くなります。
汚れ具合や、素材によってクリーニング方法を変えることによって衣類への負担を抑えることができます。汚れの種類を見てどういう洗いをして欲しいと決めて、クリーニング店に相談しましょう。
coromoeではウェットクリーニングも可能なので、ぜひご相談下さい。