クリーニング基礎知識

ドライクリーニングで血液などのシミは取れない理由

ドライクリーニング染み抜き2
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ドライクリーニングには落とせる汚れと落とせない汚れがあるので、クリーニングに出したのに汚れが落ちていなかったという経験がある方はいらっしゃると思います。

今回はドライクリーニングで落とせない汚れや染み抜きについてご紹介いたします。

ドライクリーニングでは水溶性の汚れは落ちない

ドライクリーニングは、水を使わずに石油系などの有機溶剤を使って衣類を洗う方法です。

衣類へのダメージを抑えた洗浄方法なので、カシミヤやウールなどといったご家庭でのお洗濯が難しい衣類や、水洗いを行ってしまうと型崩れを起こしてしまう衣類、皮脂汚れ、ファンデーション、チョコレートなどといった油溶性の汚れに効果的なクリーニング方法ですが、水溶性の汚れを落とすことができません。

油溶性の汚れ皮脂、食用油、マヨネーズ、バター、口紅、ファンデーションなど
水溶性の汚れ汗、食塩、砂糖、醤油、果汁、酒など

普段の生活でかく汗の汚れや、子供の食べこぼし、血液、飲料などのシミ、タバコなどの臭いの成分は水溶性の汚れなので、ドライクリーニングでは落ちません。

注意点

ドライクリーニングで洗うだけでは、汗などの水溶性の汚れが残ってしまうので、そのまま汚れを蓄積させていくと、時間をかけてシミや黄ばみになってしまう事もあります。

せっかくクリーニングに依頼したのに汚れが落ちていなかったり、目には見えない水溶性の汚れを綺麗になったと勘違いして放置してトラブルが発生したとならない為にも、汚れの原因を知り、どのクリーニングに依頼すべきかを知っておきましょう。

油溶性の汚れだけを落とすならドライクリーニングが安価で良いですが、血液や食べこぼし等の水溶性の汚れには水洗い、水洗い不可で水洗いしたい場合はウェットクリーニングが可能な業者に依頼する事をおすすめします。

血液や食べこぼしのシミには水洗いすべき

ドライクリーニング染み抜き

前述した様に、水溶性の汚れはドライクリーニングでは落とすことができません。

血液や食べこぼしのシミ等、ドライクリーニングに出しても落ちない汚れを落とすには、水洗いをしてくれるクリーニング業者に依頼しましょう。

洗濯表示 桶に30は液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能洗濯表示 丸にPはパークロロエチレン及び石油系溶剤いよるドライクリーニングが可能洗濯表示 丸にWはウェットクリーニング可能

洗濯表示を見ると左から1つ目の桶に数字が入ったマークが付いている事が多いですが、これは家庭の洗濯機で水洗い洗濯可能で、2つ目は家庭で手洗いによる水洗いが可能となっています。

3つ目のPはドライクリーニング可能、4つ目はウェットクリーニング可能です。ですので、水洗い可能な場合はクリーニング店でも基本的には水洗いしますが、格安クリーニングや利益優先の業者だと大量洗いできるドライクリーニングを行う所もあるので注意が必要です。

注意点

ドライクリーニングのみを行っていると汗など水溶性の汚れは蓄積されて、汚れが酸化しシミや黄ばみになるので、頻繁に水洗いできない物でも衣替え等で長期保管前には必ず水洗いで汚れを全て落としきる事をおすすめします。

尿なども取れないので臭いの原因になるし、長年蓄積された汚れはクリーニング店でも落とすことができない場合も出て来るので早めに水洗いで落としましょう。

水洗いできる物をクリーニングに出す際は必ず「水洗いして欲しい」と伝えるのが無難です。お客第一、品質第一のクリーニング店は、検品の段階で素材や汚れを見つつ、水洗いできる物は基本的に全て水洗いを行います。

水洗い不可の場合は家庭での洗濯は基本的にできません。多くの場合はドライクリーニングで洗う事になりますが、技術や知識の高い業者だと、そういう物でも水洗い可能です。

これをウェットクリーニングと呼んでいます。coromoeでもウェットクリーニング可能なので、ぜひご相談下さい。

水洗いでは汚れに応じて洗い方や洗剤を使い分けるので、水溶性の汚れだけではなく、油溶性の汚れもシッカリ落とせます。

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