ドライクリーニングでタバコの臭いが取れない理由と取り方

クリーニングに出したのにタバコの臭いが取れていない事があります。これはドライクリーニングで洗われた事が原因ですが、なぜドライクリーニングではタバコの臭いが取れないのか?
タバコの臭いを簡単に取る方法も併せて紹介します。
ドライクリーニングでタバコの臭いは取れない理由
クリーニングに出せば臭いが取れると思いがちですが、ドライクリーニングでは落とせない臭いがあります。
- 染み込んでしまった汗による臭い
- 加齢臭
- ワキガ臭
- タバコの臭い
- その他の水溶性の汚れに関する臭い
衣類の臭いのほとんどがドライクリーニングで落とすことができなく、落ちたとしても少し落ちた程度で、完全に落とす事は不可能です。
これはドライクリーニングの洗いの仕組みにあって、通常の水洗いは水と洗剤を使いますが、ドライクリーニングは水を使用せず石油系の有機溶剤で洗います。
石油系の有機溶剤は油溶性の汚れには効果的ですが、水溶性の汚れは落とす事ができないので、ドライクリーニングでは表面的に綺麗になった感じでも汗汚れ等の水溶性の汚れは残ったまま返却されているのです。
油溶性の汚れ | 皮脂、食用油、マヨネーズ、バター、口紅、ファンデーションなど |
水溶性の汚れ | 汗、食塩、砂糖、醤油、果汁、酒など |
油溶性の汚れであっても、殆どの汚れや臭いは水溶性の汚れも含まれているので、水洗いしないと綺麗に落とす事はできません。
タバコの臭いの原因になっている成分は主に水溶性の汚れなので、ドライクリーニングに出しても臭いままと言うのは、この仕組みが分かっている方かたすれば当たり前な話です。
なぜドライクリーニングなどするのかと思う方もいらっしゃいますが、水に濡れるとトラブルが起きる素材の為、または水洗いと違い大量洗いができるので安価に提供できる為でもあります。
洋服に付いたタバコの臭いを消すおすすめの方法

結果論から言えば、水洗いしなくてはタバコの臭いが綺麗に取れる事はありませんが、頻繁に水洗いできない時もあるので、そういう時のおすすめの臭い取りの方法を紹介します。
スチーマーを使用する
衣類用スチーマーはの粒子は高温で微細なので、それを吹き付ける事によって臭いの粒子を除去できます。
部屋干しの臭いや、タバコの臭い、汗の臭い、加齢臭など気になる臭いに効果があるので、臭いが気になる方は1つ持っておくと便利です。使用する際は必ず洗濯表示を確認しましょう。
![]() | アイロンに×はアイロンがけ禁止 |
![]() | アイロンに点が1つは温度110℃を限度としてスチーム無しでアイロンがけ可能 |
![]() | アイロンに点が2つは温度150℃を限度としてアイロンがけ可能 |
![]() | アイロンに点が2つは温度200℃を限度としてアイロンがけ可能 |
スーツやジャケットなど、自宅での洗濯が難しい物に臭いが付いてしまった場合や、お出かけの際に臭いが気になったが洗う時間がない時にサッと当てるだけでも効果があります。
スチーマーがない場合は、お風呂上りに浴室に干すとスチーマーと同じ様な効果が期待できます。
風通しの良い場所に干す
臭いが気になる時にはハンガー等にかけて風通しの良い場所に干すのも効果的です。風通しをする事で、臭いの原因となっている粒子を飛ばす事ができます。
ドライヤーや扇風機などで風を当ててあげても同じ様な効果を期待できます。
消臭スプレーを使う
消臭成分が配合されている消臭スプレーなら緊急の場合に消臭効果を期待して使うのは良いと思います。ただし、臭いの根本を取り除くのではなく、あくまでカバーしているだけなので、それだけでOKと思っていると臭いの上に臭いを蓄積させていく事になります。
目に見える汚れと同様に、臭いの原因となっている汚れも長く蓄積させていくと、通常の洗濯では取るのは難しくなります。
ウェットクリーニングを利用する
ここまでの3つの対処法を行いつつ、定期的に水洗いするか、水洗いできない物はウェットクリーニングに依頼しましょう。ウェットクリーニングが可能な業者だと、通常は水洗い不可でドライクリーニングのみの衣類に対してもトラブルが起きない様に水洗いしてくれます。
3か月に1度や、衣替えの前のしまい洗いでは、ウェットクリーニングに依頼して汚れを落とす様にしましょう。coromoeでもウェットクリーニング可能なので、ぜひご依頼下さい。