衣替えと保管方法

衣替えで圧縮袋に保管のメリット・デメリットとやり方

布団圧縮袋
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衣替えや旅行用で衣類用圧縮袋を洋服保管用に使っている人もいらっしゃいますが、メリットよりも、デメリットが多くおすすめしません。

特に衣替えなどオフシーズンの洋服で長期保管に使おうと思っている場合は、どういうメリットとデメリットがあるのかを確認しておきましょう。

また、実際に使う場合の正しいやり方も併せて紹介します。

衣替えで洋服の保管に圧縮袋を使うメリット

  1. 収納スペースを圧迫しない
  2. ゴミや埃が付かない
  3. 種類別に整理しやすく見分けやすい

1.収納スペースを圧迫しない

収納スペースが狭くパンパンに詰め込んでしまうと、収納の通気性が悪く湿気が溜まり、カビやダニ、臭いや変色の原因になります。圧縮袋なら収納スペースを圧迫しないので、そららの問題を解決できる可能性が出てきます。

2.ゴミや埃が付かない

ビニール製の衣類カバーを付けている状態と一緒なので、長期保管で付いてしまうゴミや埃から衣類を守ります。

3.種類別に整理しやすく見分けやすい

コンパクトに収納できるので、種類別に整理しやすく見分けやすいです。どこに何を仕舞ったかなども分かりやすいので、「あれ、どこにやったかな?」なんて事が少なくなります。

衣替えで洋服の保管に圧縮袋を使うデメリット

圧縮袋1
  1. 通気性が悪く湿気が溜まりカビが生える
  2. 黒ずみやシミになる
  3. 臭くなる
  4. ダニや害虫が繁殖する
  5. 頑固なシワになる
  6. 色落ちや色移りする
  7. 費用が嵩む

圧縮袋に入れれば洋服を綺麗に長期保管できそうな印象が強いですが、実はデメリットやトラブルは多い。

1.通気性が悪く湿気が溜まりカビが生える

圧縮袋は空気を抜き密閉できますが、真空になる訳ではありません。ですので、には湿気が溜まってしまいカビの発生の原因になります。

洋服の長期保管は不織布カバー等の通気性がある物を使う事をおすすめします。

2.黒ずみやシミになる

カビが生えたまま長期保管していると、繊維の奥深くまで根をはってしまい、家庭の洗濯で取り除くのは難しくなります。

黒カビは黒ずみやシミになり見た目が非常に悪くなるし、クリーニングの染み抜きでも取れない場合も出てくるので注意が必要です。

3.臭くなる

衣替えの時にシッカリ洗った上で、圧縮袋に仕舞った洋服を出すと臭い事も多々あります。この多くが湿気対策ができておらずカビ臭くなっているからです。

取り出して洗濯しないと臭くて着れないので、出し洗いが必要で手間になります。

4.ダニや害虫が繁殖する

湿気がある上に、餌となるカビもあれば、ダニや害虫が大量に繁殖する可能性があります。密閉された中で水分と餌と温かい気温とで、大量繁殖の条件が揃っています。

5.頑固なシワになる

圧縮袋は空気を抜く必要があるので、ギュッと縮まり中に入れた物も圧迫されシワになります。頑固なシワになるので取り出したらシワ伸ばしが必要です。

限界まで吸引するとペチャンコになってしまい中に入れた洋服や布団にダメージを負ってしまうので注意して下さい。

羽毛布団やダウンジャケットなどを入れてしまうと、特にペチャンコな状態が直りにくくなり、結局はクリーニングにお願いする事になるので、圧縮しすぎない様にしましょう。

羽毛が折れる事もあるので、そうなると元に戻せなくなるので、その点を覚悟して使いましょう。

6.色落ちや色移りする

湿気が溜まるので、その水分で色落ちや色移りの原因になります。少なくとも色移りを防ぐ為には、1つの圧縮袋に複数の洋服は入れない方が良いです。

7.費用が嵩む

クリーニングや保管サービスを利用すると料金が掛かるから、安く済む圧縮袋でと考える方もいらっしゃいますが、1つ1つ袋に詰めていると、かなりの枚数が必要です。

湿気取りや防虫防ダニ剤などを入れると更に費用は膨らみます。

その上でトラブルも起きやすいので、収納が狭い場合は保管サービスを利用した方が良いでしょう。

収納スペースは問題ないが、ゴミや埃が付くのが嫌で使っている方は、不織布製の洋服カバーを使用する事をおすすめします。

衣類用圧縮袋の正しいやり方

圧縮袋で保管する

圧縮袋に洋服を入れて保管したい場合は、以下の方法を実践して下さい。

  1. 圧縮袋に入れる前に洋服を洗濯する
  2. 乾燥機で乾かす
  3. 湿気取りや防虫防ダニ剤を入れる
  4. 圧縮袋1枚に洋服は1枚しか入れない
  5. 圧縮しすぎない

1.圧縮袋に入れる前に洋服を洗濯する

長期保管前に洗濯をしないとこれまで挙げたトラブル以外に、黄ばみ等の変色が起きるなど、トラブルの大きな原因になるので、必ず洗濯しましょう。

衣替えでは仕舞い洗いと言いますが、面倒な場合は長期保管前はクリーニングに一気に出すのもおすすめです。特に冬物などは家庭の洗濯では難しい場合が多いので、プロに任せましょう。

2.乾燥機で乾かす

湿気は絶対に残してはいけないので、洗濯後は天日干しより乾燥機がおすすめです。乾燥機なら高温にできるので、カビやダニも死滅させる事が可能です。

乾燥機を使用する場合は、必ず問題ないか洗濯表示を確認してからにして下さい。

洗濯表示 四角に丸と1つの点は排気温度上限60℃の低い温度でタンブル乾燥可能四角に丸と1つの点は排気温度上限60℃の低い温度でタンブル乾燥可能
洗濯表示 四角に丸と2つの点は排気温度上限80℃でタンブル乾燥可能四角に丸と2つの点は排気温度上限80℃でタンブル乾燥可能
洗濯表示 四角に丸と×はタンブル乾燥禁止四角に丸と×はタンブル乾燥禁止

天日干しなど外干しする場合は、虫や虫の卵が付く場合もあるので、取り込む際にブラッシングしてから圧縮袋に入れましょう。

3.湿気取りや防虫防ダニ剤を入れる

圧縮袋の中は湿気が溜まるので、湿気取りや防虫防ダニ剤を入れておきましょう。1つの袋に1つずつ入れないといけないので、この点も費用が掛かりますが、トラブル回避の為には必要な事です。

4.圧縮袋1枚に洋服は1枚しか入れない

基本的には布団と一緒で洋服を畳んで入れ、チャックを締めて空気を抜きます。

小さいサイズになるし、費用節約と思って1つの圧縮袋に何枚もの洋服を入れたくなりますが、1つの袋に1つの洋服しか入れない様にして下さい。

どうしても複数の洋服を入れる場合は色を統一した方が、色移りなどがあった場合に目立たない可能性があります。

5.圧縮しすぎない

圧縮袋なので、とにかく空気を吸い出して小さく密閉させ様とする人が殆どです。

しかし、そこまでやると洋服へのダメージが大きくなります。布団を入れる時も同じですが、やり過ぎない程度に、圧縮しすぎない様にして下さい。

旅行中に圧縮袋でシワになった洋服の伸ばし方

洋服のシワ

旅行では圧縮袋に入れると荷物を小さくできるので非常に便利です。使っている人も多いと思いますが、1番のデメリットはシワです。

シワにしたくない場合は、先ずはなるべく早く取り出して下さい。

どこかに荷物を置いたまま観光するより、先ずはホテルに行き荷ほどきすると共に洋服を圧縮袋から取り出しましょう。その上で以下の方法がおすすめです。

  1. シワ取りスプレーを使う
  2. お風呂場に干す
  3. 水で濡らした上で乾かす

取り出した洋服には既にシワが出来ているので、シワ取りスプレーをかけて優しく伸ばし乾かせば軽いシワは取れます。

お風呂に入る時にシワになった洋服をハンガーにかけお風呂内で干せば、湿気を吸収して徐々にシワが伸びるので、こちらもおすすめです。

頑固なシワは水で湿らせてアイロンがおすすめですが、アイロンが無い場合は、湿らせた後に優しく引っ張りながらドライヤーを当てて乾かすと良いでしょう。

コートやシャツ等の洋服は圧縮袋よりハンガーがおすすめ

ハンガーで吊るして保管

圧縮袋に入れて保管するとシワシワになるし、様々なトラブルが多くなるので、ハンガーにかけて伸びない洋服、例えばシャツやコートなどはハンガーにかけて収納しましょう。

汚れや埃が気になる場合はビニールカバーではなく、通気性がある不織布カバーを使うようにして下さい。

coromoeでは、クリーニング付き保管サービスも行っているので、収納が狭くてパンパンな方や、衣替えで長期保管トラブルが心配な方はぜひご相談下さい。

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