衣替えと保管方法

プロが教える礼服や喪服の衣替え時期と正しい収納方法

喪服礼服衣替え2
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皆さん礼服や喪服にも衣替えがあるのはご存じですか?礼服や喪服には夏用と冬用が存在します。たまにしか着用しない衣類なのでお手入れはしっかりとしておきたいです。

今回は礼服や、喪服の衣替えのタイミングや、収納方法をプロが解説いたします。

礼服や喪服の衣替えはいつ?

礼服や喪服は夏用、冬用がありますが、中にはオールシーズン使えるものもあります。

礼服、喪服ともに目に見てすぐにわかるわけではないので、絶対にその季節に着用しなければならないといったルールはないのですが、お葬式などに着用する場合は肌を見せることがNGで失礼になってしまうのではないかという事で、夏冬またはオールシーズンで分けられています。

基本的に衣替えの時期は学校の制服の衣替えやご自宅の衣替え時期と一緒で6月に夏用へ、10月に冬用へと行うのが一般的です。

地域によって気温も様々なので、最高気温を目安に夏服への衣替えは22℃を超えたら、冬服への衣替えは最高気温が15℃になれば衣替えの時期と言えるでしょう。

喪服や礼服の洗濯の注意点

喪服礼服衣替え

喪服や礼服は1度着ただけで洗濯は面倒と思われる方も多いですが、1度でも着ると汗や皮脂汚れは付いています。

そのまま収納保管すると、変色や臭いなどのトラブルに発展するので、必ず洗濯してから保管して下さい。

洗濯表示タグを見ればご家庭で洗えるもの洗えないものの判断がつきます。洗濯マークや手洗いマークがあればご家庭でのお洗濯は可能です。

洗濯表示 桶に30は液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる桶に30は液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能桶に手は40℃を限度に手洗い可能
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止桶に×は家庭での洗濯禁止

夏用は薄手でしわになりやすい、冬用はスーツの様にしっかりしていて型崩れなどの恐れがあるので、自宅での洗濯は難しいです。

ポリエステルが素材の場合シワになりにくいのでご家庭でのお洗濯が可能ですが、喪服によく使われているウールは要注意。

ウールは、アルカリ性に弱く通常の洗濯洗剤を使用してしまうと縮んだりシワになりやすいので、中性洗剤を使用しましょう。

特に注意して欲しい素材はキュプラやレーヨンで、自宅での洗濯が難しい素材なので、これらの場合は無理をせずにクリーニングに依頼される事をおすすめします。

喪服や礼服の正しい収納方法

クローゼット1

喪服や、礼服、クリーニングに出される方が多いと思いますが、返却後の収納を正しく行えていない方が多い様です。

クリーニングに出したし綺麗だから大丈夫と安心せず、正しい収納方法で長く着れる様にしましょう。

クリーニング後は必ず袋から取り出す

クリーニング返却時は多くの場合はビニール袋で保護されています。この袋は、工場から店舗へ、店舗からお客様のご自宅へ運ぶ際に、汚れや傷を守る為に使用されている一時的なカバーです。

収納で長期保管中に埃避けになるので、そのまま保管している方も多いですが、クリーニング後のビニール袋は家に着いたら直ぐに取り外して下さい。

この袋を付けたまま収納すると、通気性が無く湿気が溜まりカビが生えてしまう、空気中のガスがビニール袋の中で溜まってしまい変色してしまう、ドライクリーニング後はガスで化学熱が発生し着用の際に火傷を負ってしまう等、様々なデメリットが存在します。

袋から取り出したら1時間程度は干して風通しを行い、その後に不織布製のカバーに入れて保管しましょう。

防虫剤や乾燥剤を使用しよう

普段使いの洋服ならシーズンが来ると着るので、最低でも半年に1度くらいはチェックする時がきます。

しかし喪服や礼服は、機会が無ければ1年以上着ない事もあるので、急に必要になって取り出すと虫食いやカビがあったりしない様に、対策はシッカリやっておきましょう。

防虫剤は大手の物で正しい容量で使ったとして、取り換え時期は1年程度なので、特に虫食い被害が多くなる春~夏の前、4月頭頃の衣替え時期に必ず全て取り換える習慣を付けておきましょう。

乾燥剤(湿気取り)は取り換え時期の目安は各メーカーで書かれていますが、容量などより、自宅の湿気具合の方が影響が大きいので、最低でも1ヶ月に1度程度は確認して必要なら取り替えましょう。

湿気が溜まりやすいと、いくら頑張っても臭いやカビが出るので、収納自体の通気性を確保する事も必要です。

吊るし保管は厚めのハンガーを使用する

クリーニング返却時のハンガーを使っている方も多いですが、細いハンガーにかけて保管してしまうと、型崩れの原因になるので、厚めの物をおすすめします。

厚めのハンガーにかける事で、通気性が良くなり、湿気によるカビなどを防ぐ効果もあります。更にその効果を高める為に、プラスチックではなく木製を利用すると良いでしょう。

ジャケットとパンツ、ジャケットとスカートなど、2つに分かれている場合は、1つのハンガーにまとめてかけず、別々に保管した方が湿気が溜まりにくくなるので、おすすめです。

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