プロが教えるコインランドリーでの正しいシーツの洗い方

ベッドにシーツを付ける
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睡眠中は体温調節をするため、一晩で200~600mlの汗をきます。とくに夏場などは汗の量がさらに増えます。その汗がシーツに吸収され、皮脂や垢がつき、一晩でシーツは意外と汚れているんです。

そのため、洗わずに放っておくと、ダニやカビが発生し、健康被害が起こることもあります。シーツの汚れが、肌荒れやアレルギーの原因になっていることもあります。

週に1~2回、湿気の多い時期から汗の多い夏は週3回程度の頻度でシーツは交換し洗濯しましょう。

コインランドリーでのシーツの洗い方

コインランドリーを利用したシーツの上手な洗い方や注意点を紹介します。

コインランドリーでのシーツは何枚、何キロまで入る?

コインランドリーの洗濯機には、10~22㎏といった種類があります。それぞれの洗濯機の容量によって、洗える枚数は変わってきます。

洗濯量の目安は、洗濯物の重さを参考にし、洗濯機が何キロに対応しているかを確認して決めましょう。目安ラインがある場合は目安ライン以下、目安ラインがない場合は洗濯機の3分の2くらいまでが目安です。

シングルのシーツ1枚の重さはおおよそ0.5㎏です。10キロの洗濯機ですと約20枚洗える事になりますが、容量いっぱいまで洗濯物を入れず、余裕を持つ事で繊維の間に十分に水分や洗剤が行き渡り、臭いや汚れ落ちが翌なります。

シーツはシワ予防に洗濯ネットに入れるべき?

洗濯ネットは、シーツがしわくちゃになるのを防いでくれます。そのまま洗濯すると、洗濯槽内で絡まり、擦れたり強いしわが付いてしまったりと、 生地の劣化にも繋がります。

シーツはサイズが大きいため、アイロンがけをするのは大変です。なるべくネットに入れて洗うようにしましょう。

洗濯ネットに詰め込みすぎると洗浄力が落ちてしまいますので、洗濯ネットは大きいサイズのものを使用し、1つのネットに1つのシーツと言った感じで、複数入れはNGです。

洗濯機へのシーツの入れ方

  1. シーツに付着しているゴミを大まかに取る
  2. シーツを裏返しにする
  3. 蛇腹折りにし洗濯ネットに入れる
  4. 洗濯機へ入れる

まず、シーツに付着している髪の毛やホコリを取り除きましょう。シーツの隅には、ホコリや髪の毛がたまっていることが多いのです。ガムテープやコロコロなど、粘着テープを使うと簡単に取り除くことができます。

シーツを裏返しにすることで、洗濯による摩擦から防ぐことができ、生地を傷めにくくきれいに保つことができます。

最後に、裏返したシーツを蛇腹折にします。縦に三つ折りにしてから蛇腹折りにすると、均一に洗剤が行き届きシワの予防にもなります。

シーツの洗濯におすすめの洗剤

シーツの洗濯には中性洗剤を使いましょう。

一般的な洗濯洗剤の多くは弱アルカリ性です。弱アルカリ性の方が中性洗剤よりも洗浄力が強いため、汚れが落ちやすいのですが、その分繊維にダメージを与えやすくなってしまします。

洗濯頻度が低く汚れがビッシリ付いている場合は、弱アルカリ性が良いですが、週に2回程度取り換える方で汗汚れがメインなら、シーツの劣化を防ぐため、繊維にかかる負担が少ない中性洗剤を選び、できるだけ優しく洗いましょう。

シーツの洗濯には柔軟剤はなるべく使わない様にして下さい。柔軟剤によっては、シーツの繊維をコーティングしてしまい、シーツの機能として重要な汗の吸収力が落ちてしまいます。

シーツのカビはコインランドリーで落ちるか?

シーツはベッドや布団など寝具の上に使用するため、身体が直接触れます。睡眠中には大量の汗をかくため、その水分は寝具に吸収されるので、シーツは非常に湿気が多い状態です。

カビは、「温度」「湿度」「酸素」「栄養」の4つの条件が揃うと発生します。

「温度」0~45℃

「湿度」70%以上

「酸素」真空だと生えない

「栄養」汗や皮脂や垢

人の汗や皮脂、また汚れなどが付着したシーツは、清潔にしておかないとカビが発生しやすい環境になります。シーツのカビを放置していると、健康に影響を及ぼす可能性があります。

シーツにカビが生えてしまった場合、コインランドリーで洗濯をすれば、カビは取り除くことはできますが、殺菌まではできていない可能性があるのです。

まずは、洗濯機に入れる前に消毒用エタノールでカビを殺菌し、色素の着色がある場合は殺菌と漂白が行える「酸素系漂白剤」などで漂白し、コインランドリーで洗濯し乾燥機で高温殺菌すると良いでしょう。

シーツの黄ばみはコインランドリーで落ちるか?

シーツは汗や皮脂が付くので、洗濯頻度が低ければ、それらが時間と共に酸化し黄ばみます。黄ばみは時間が経つほどに落とし難くなるので注意が必要です。

シーツの黄ばみは洗濯前に処理をしておく必要があります。洗濯機に入れる前に、シーツの黄ばみ部分に漂白剤を塗り込んで、5分ほど置いたあと洗濯します。

また、時間がたっている場合は、つけ置きがおすすめです。色物のシーツは色落ちする可能性がありますので、酸素系漂白剤を使用するようにしましょう。

シーツに付いた生理の血はコインランドリーで落ちるか?

生理の血などの血液汚れは体液によるシミなので、水に溶けやすい性質があります。

ですが、血液にはタンパク質が含まれているので、時間が経てばたつほどタンパク質が化学変化を起こし、どんどん定着していくので落としにくくなります。

血が少量でまだ乾いていない状態であれば、まず水洗いしてみましょう。

注意点

普通の洗濯はお湯で行うと洗剤効果が高まりますが、血液のシミには逆効果です。

お湯で洗うと、血液中のたんぱく質が固まってしまい落ちにくくなりますので、水またはぬるま湯で行いましょう。

血がついてから時間が経ってしまった場合は、弱アルカリ性の洗剤や酸素系漂白剤で、つけ置き洗いが効果的です。

少し擦ってみて血が落ちているようでしたら、水で洗剤を流し洗濯機で洗いましょう。

コインランドリーでシーツ洗濯に掛かる時間と料金

コインランドリーの利用料金は、洗濯機の大きさ、乾燥機の大きさ、利用時間で変わります。

シーツ洗濯に掛かる時間は、洗濯に30分程度、乾燥に40分程度です。洗濯と乾燥をあわせても約60分~80分程で完了します。洗濯と乾燥の合計で…

10kg~12kgの洗濯機で約500~700円。乾燥機は10分100円、シーツ1枚の乾燥に40分程度で400円。合計で1000円前後の料金が掛かります。

洗濯機や乾燥機に適量以上の洗濯物を詰め込んでしまうと、洗いが雑になったり、乾かなくなったりという問題が出ます。その場合、再度洗い、乾燥を行わなければなりませんので無駄にお金をかけることになります。

必ず、持ち込む洗濯物の量に合わせて使用する洗濯機のサイズを選ぶようにしましょう。

シーツの洗濯で縮むのを防ぐ方法

シーツ素材によく使われる素材である綿などの天然素材は、吸水性や吸湿性が高いため、脱水、乾燥により縮みやすい性質があります。

脱水の時に縮む原因

コインランドリーの洗濯機は家庭用の洗濯機に比べパワーがありますので脱水も強力です。脱水によって水分が抜けることで、繊維の水分を飛ばし、繊維同士がくっつくことにより縮みやすくなるのです。

乾燥の時に縮む原因

縮むのは乾燥中ではありません。乾燥機で熱せられた高温の熱が冷めていくときに縮むのです。さらに、それを放置することで、ますます生地の縮みが進んでいきます。

乾燥中に水分が抜けていく段階で生地が縮んでしまうように思われがちですが、実際にはそうではなく、乾燥が終了した後に問題があります。

なるべく脱水時間を短めにして、乾燥機をかけ終わったら冷えていく前に乾燥機から取り出し、形を整えるのがポイントです。

コインランドリーでシーツの乾燥方法

布団をコインランドリーで洗う

シーツの乾燥でシワ予防に洗濯ネットに入れるべき?

洗濯ネットに入れたシーツは、ネットから出して乾燥機に入れましょう。洗濯ネットに入れたままですと、乾燥機の温風に当たる箇所が限られ、乾燥にムラができるからです。

シーツに対する適切な乾燥機の温度

コインランドリーの温度設定には、高温、中温、低温があります。コインランドリーによって、扱っている製品が異なるため温度設定は変わります。

「高温」約70~80度

「中温」約60~70度

「低温」約50~60度

シーツはコインランドリーの乾燥機を中温に設定し、約40分乾燥させるのが目安です。

シーツのダニ対策にコインランドリーの乾燥機は使える?

コインランドリーの乾燥機はダニ対策にも効果的です。ダニは洗濯や天日干しでは死滅しないので、高温に当てなくてはなりません。

ダニは60度以上で一瞬、50度台でも20~30分ほどで死滅するといわれています。また、乾燥機の遠心力でダニの糞や死骸も吹き飛ばすこともできます。月に1回程度、乾燥機にかけるとダニの繁殖を抑えられます。

シーツを乾燥だけでコインランドリーを使うのはあり?

コインランドリーは洗濯するところというイメージが強いかもしれませんが、実は乾燥機だけを利用しに来られている方も多いのです。

コインランドリーの乾燥機はガス乾燥機がほとんどです。そのため家庭用の乾燥機よりも早く乾かすことが出来ます。天候に左右されず短時間で乾燥できるのもメリットです。

シーツはしっかりと乾燥させないと、ダニやカビの原因になります。コインランドリーの乾燥機を使用することで、ダニや細菌、ニオイなどの除去にも役立ちます。

匂いの元はモラクセラ菌が原因です。

コインランドリーの乾燥機の熱は、このモラクセラ菌退治してくれる効果もあります。体に有害な菌やウィルスなどは、除菌スプレーするよりも、熱風で乾燥した方が体にとって安全です。

自宅で洗濯したシーツを乾燥機だけかけに行く事もOKです。

洗濯をずっとしていないシーツを乾燥機だけ掛けるのはおすすめしません。汚れが溜まる一方だし、油性の汚れが溜まっていると燃えるなど大きなトラブルになる可能性もあるので、注意が必要です。

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