染み抜きやシミ取り方法

嘔吐したゲロのシミ抜きや臭い消しをプロが解説

嘔吐したゲロのシミ
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お酒の飲みすぎや、体調不良によって嘔吐することは誰にでも起こりうるものです。嘔吐したゲロのシミは、落ちにくく臭いもキツイので、困っている方も多いのではないでしょうか。

汚れてしまった衣類をそのまま放置してしまうと、酸化して落ちなくなってしまいます。

大切な服にシミを残さないために、正しいシミ抜き方法を覚えておけばあわてずに対処できますので、ぜひ参考にしてください。

嘔吐したゲロの成分とシミが取れない理由

嘔吐物や吐き戻しには、吐いてしまう前に食べた物や飲んだ物などが含まれています。口にしたものが胃の中で一緒になり、胃酸と混ざり合うことで独特の臭いを生み出します。

この臭いは、胃酸の成分のペプシンという消化酵素の臭いが原因で、ぺプシンは消化途中で分解が進んでいないため、臭いとして姿を現してきます。

嘔吐物には、固形物もありますが水分も多く含まれます。この水分が布に染み込み隙間を抜けて、繊維の下にどんどん流れていき、染み込んだ水分に含まれる胃液や飲み物などの臭いが残ってしいます。

臭いは、臭いを発している元が残っていればいつまでも発し続けます。

また、嘔吐物や吐き戻しによるシミは、胃酸に分解されたタンパク質などが含まれているため、いつものお洗濯だけではなかなか綺麗になりません。

赤ちゃんの吐き戻しよる黄ばみも、ミルクや母乳に含まれる「タンパク質」と「脂質」によるもので、通常のお洗濯だけでは十分に落としきることができません。汚れが残った状態で保管しておくと、繊維の中に染み込んだタンパク質や脂質が酸化し、黄ばみとなります。

また、タンパク質を含む汚れは、乾くと水に溶けにくくなり、落ちにくくなります。嘔吐や吐き戻しのシミはほとんどが水溶性のため、有機溶剤を使うドライクリーニングでは汚れを落とすことはできません。

嘔吐したゲロや吐き戻しの洗濯と染み抜き方法

嘔吐したゲロの染み抜き

嘔吐したゲロが付いてできたシミの染み抜きを始める前に、必ず洗濯表示を確認して下さい。

洗濯表示 桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能桶に手は40℃を限度に手洗い可能
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止桶に×は家庭での洗濯禁止

手洗い表示の場合は手洗いで、家庭での洗濯禁止の場合はクリーニングに依頼して下さい。

嘔吐や吐き戻しの臭いやシミは、洗う順番を間違えてしまうと、どんどん汚れが蓄積し落ちにくくなってしまうので、正しい順番で汚れを落とすことが大切です。

まずは衣類についたタンパク質を洗い流し、残った油分は食器用洗剤を使って落としていきましょう。

用意する物

  • 食器用洗剤
  • 液体洗濯洗剤
  • 洗面器やバケツなどの容器
  • 40℃のお湯

■手順

まずは衣類についたタンパク質を洗い流し、残った油分は食器用洗剤を使って落としていきます。

簡単に落ちる嘔吐物を落とす

嘔吐物をシャワーや流水で出来るだけ落とします。

お湯で優しく揉み洗いする

洗面器などの容器に40℃のお湯を溜め、優しくもみ洗いし、タンパク質汚れを落としていきます。

洗剤を使い更に優しく揉み洗いする

シミ部分に食器用洗剤をかけ、優しくもみ洗いし、残った油分を落としていきます。

洗剤を溶かしたお湯につけ置きする

液体洗濯洗剤を40℃のお湯に溶かし、30分程つけ置きします。

洗剤をすすぎで落とす

つけ置きが終わったら、一度真水で綺麗に洗剤を洗い流します。

シミが残っているなら漂白剤を使う

シミがまだ落ちていない場合は、酸素系漂白剤を使って漂白しましょう。酸素系漂白剤は50度〜60度くらいのお湯がもっとも効果を発揮しますので、お湯2リットルに対し大さじ1の酸素系漂白剤を入れて溶かし、1〜2時間つけ置きします。

いつも通りの洗濯を行う

シミが落ちたら、そのまま洗濯機に入れていつも通り洗いましょう。

ゴシゴシ擦ってしまうと衣類の繊維を傷めてしまいます。また、汚れが繊維の奥に入り込んでしまい落とすのが困難になってしまいますので、かならず優しく洗うようにしましょう。

時間が経ったゲロのシミの落とし方

時間が経って落ちないシミ、洗濯しても落ちない嘔吐や吐き戻しのシミには、酸素系漂白剤を使って落としましょう。酸素系漂白剤であれば、色柄物にも安心して使うことができます。

洗濯表示 三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能三角は塩素系及び酸素系の漂白剤を使用可能
洗濯表示 三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止三角に斜め線2本は酸素系漂白剤は使用可能だが塩素系漂白剤は使用禁止
洗濯表示 三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止三角に×は塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止

漂白剤を使用可能か、どのタイプの漂白剤ならOKかを、必ず洗濯表示を確認した上で進めて下さい。

■用意する物

  • 酸素系漂白剤
  • 洗面器やバケツなどの容器
  • 50℃くらいのお湯

■手順

つけ置き用の容器にお湯を溜める

洗面器やバケツなどの容器に、50℃くらいのお湯を入れます。

酸素系漂白剤を溶かす

お湯に酸素系漂白剤を入れ、軽くまぜて溶かします。

1時間ほどつけ置きする

漂白剤を溶かしたお湯に、1時間ほどつけ置きします。

落ちないシミには歯ブラシで落とす

つけ置きでシミが落ちていなければ、シミ部分に酸素系漂白剤を直接かけ、歯ブラシで優しく擦りましょう。

いつも通りの洗濯を行う

シミが落ちたら軽くしぼり、衣類の洗濯表示に合った洗濯方法で洗濯をします。洗濯機が使える衣類であれば、そのまま洗濯機に入れて通常通り洗濯をしましょう。

コインランドリーで嘔吐や吐き戻しの汚れを洗濯可能?

嘔吐や吐き戻しには、感染症を引き起こす菌やウイルスが存在する事もあるので、コインランドリーの利用は控えましょう。他の人の立場なら、他人の嘔吐物を洗った洗濯機で洗いたくないでしょう。

どうしてもコインランドリーの利用が必要な場合は、ハイターなどの塩素系洗剤の薄め液に数時間つけてから、コインランドリーに持って行くことをおすすめします。

嘔吐や吐き戻しの汚れを他の洗濯物と一緒に洗濯は可能?

嘔吐や吐き戻しには、感染症を引き起こす菌やウイルスが存在することもあります。

特に、赤ちゃんや小さいお子様の急な嘔吐はウイルスに感染している可能性がありますので注意が必要です。二次感染の恐れがありますので、他の洗濯物とは必ず分けて洗うようにしましょう。

大人の場合、あきらかにお酒の飲みすぎや食べすぎなどでの嘔吐は、そこまで気にしなくても問題ないですが、心配な場合は分けて洗う方が賢明です。

嘔吐や吐き戻しの洗濯をした後の洗濯機は消毒すべき?

洗濯槽クリーナーを入れる

嘔吐物の付着した衣類を漂白せずに洗濯機で洗うと、洗濯槽にもウイルスが付着し、他の衣類にも付着して感染する可能性があるので、洗濯槽の消毒を行いましょう。

タテ型洗濯機の場合は「塩素系漂白剤」、ドラム式洗濯機の場合は「塩素系洗濯槽クリーナー」で洗濯槽の消毒を行いましょう。

■タテ型洗濯機の消毒方法

  1. 洗濯槽いっぱいに水をためます。
  2. 水10Lに対して50mlの塩素系漂白剤を入れます。
  3. 10分ほど放置し、洗濯機を回しましょう。

■ドラム式洗濯機の消毒方法

  1. 塩素系洗濯槽クリーナーを入れます。
  2. 10分ほど放置し、洗濯機を回しましょう。

※長時間つけ置きすると、洗濯機の金属部分を傷めてしまう可能性があるので、10分くらいを目安に行ってください。

洗濯後も嘔吐や吐き戻しの臭いが残る場合の対処法

色柄物と白物を一緒につけ置き洗い

臭いが残っている場合は、重曹を使うと効果的です。重曹は消臭力が優れているため、臭いの染み付いてしまった衣類の脱臭に役立ちます。

■用意する物

  • 重曹
  • 洗面器やバケツなどの容器
  • 40℃~50℃くらいのお湯

■臭いの取り方

容器にお湯を入れ重曹を溶かす

洗面器などの容器に40℃~50℃くらいのお湯を入れ、重曹大さじ1杯を溶かします。重曹は水に溶けにくいためぬるま湯を使用し、しっかりかき混ぜて、良く溶かしてから使用するようにしてください。

1~2時間つけ置きする

重曹を溶かした容器に、1時間~2時間程度つけ置きします。

軽く揉み洗いしすすぐ

つけ置き後、軽く揉み洗いしてからきれいな水ですすぎます。

いつも通りの洗濯を行う

衣類の洗濯表示に合った洗濯方法で洗濯をします。洗濯機が使える衣類であれば、そのまま洗濯機に入れて通常通り洗濯をしましょう。

注意点

※重曹はシルクやウールなどの天然繊維の衣類には使えません。天然繊維は細いため、重曹の粒子が繊維の奥へ入り込み、生地を傷めてしまう可能性があります。麻や綿も色落ちする可能性があるので、避けた方がよいでしょう。

※重曹を多く入れても効果は変わりません。入れすぎるとすすぎきれずに繊維に重曹が残ってしまう事もありますので、分量は守りましょう。

外出先で嘔吐したゲロのシミの応急処置

外出先で嘔吐したゲロのシミの応急処置

外出先で完全にシミを取り除くことはできませんが、早い段階で少しでもシミを薄くしておくことが重要です。

手順

  1. 嘔吐物をティッシュなどで取り除く
  2. シミの裏側にティッシュをあて、濡らしたティッシュでシミ部分を軽く叩く
  3. 乾いたティッシュなどで水分をしっかり吸い取る

胃液が付いたままでおくと、回復できない黄ばみや風合い変化の原因になります。外出先でもトイレなどに行けば手洗い場で水洗いをすることも可能です。

脱いで洗える場合は、嘔吐物を水でサッと洗い流しましょう。シミを残さないためには、自宅に帰ってからなるべく早く、シミ抜きを行いましょう。

嘔吐や吐き戻しで洗濯できない物の対処法

スプレー

洗濯できない物に嘔吐物や吐き戻しが付いてしまった場合は、重曹水を使って汚れや臭いを落としていきましょう。

■用意する物

  • 重曹
  • スプレーボトル
  • キッチンペーパーや雑巾など
  • ぬるま湯

■手順

  1. ティッシュなどで嘔吐物を取り除く
  2. ぬるま湯500mlに対し重曹大さじ1~2杯の割合で重曹水を作る
  3. 嘔吐や吐き戻しの部分に、しっかりと重曹水をスプレーする
  4. 水分を吸い取り、汚れや臭いが取れるまで根気よく繰り返す

重曹の消臭効果が余りないと感じたら、重曹水を沸騰させて使ってみましょう。重曹は、一度沸騰させるとアルカリ度が高まって、臭いをより抑えられるようになります。

重曹水をつくる分量の水と重曹を鍋に入れ、沸騰させてから冷まします。冷めたらスプレーボトルにつめれば完成です。

嘔吐や吐き戻しの汚れをクリーニング可能?

ドライクリーニング染み抜き2

嘔吐や吐き戻しの汚れは、一般のクリーニング店では取り扱いが出来ません。

クリーニング店には、行政から認可を受けた「指定洗濯物取扱施設」と、そうでない店があります。消毒処理が出来る設備を持つクリーニング店でないと出来ないため、必ず「指定洗濯物取扱い施設」なのかを確認する必要があります。

「指定洗濯物取扱い施設」であっても、クリーニング業法により「伝染性の疾病の病原体による汚染のおそれのあるもの」は、洗濯する前に消毒する事が義務付けられていて、一度自分で洗浄・消毒してからクリーニングに出す必要があります。

クリーニング店に持ち込む際には、必ず嘔吐物である事をしっかり伝えるようにしましょう。

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